ヴィーガンではないスヌープ・ドッグが多くの人をヴィーガニズムに導く方法とは?
独特な存在感を持ちラップ界のキングと評されるスヌープ・ドッグ。ヴィーガンではない彼がどうして彼のファンやファン以外の多くの人たちにヴィーガンに興味を持たせる活動をしているのでしょうか?
彼が宣伝することにより、普段はヴィーガン食に興味を持たない人たちにも注目を集めることができるため、スヌープは、Beyond Burger(ビヨンドバーガー)を始めとするヴィーガン食会社のヴィーガンフードアンバサダーとして就任しています。
ヴィーガンではないスヌープ・ドッグが、ファンや消費者を植物ベースの方向に向かわせるために行なっている7つの活動を紹介します。
目次
1. 家族から始める
多くのヴィーガンは、肉親や親しい友人にヴィーガン食を試してもらうことをしません。が、たまには、彼らを、騙してヴィーガン食を食べさせたいと思うこともあります。
スヌープは、Beyond Meat(ビヨンドミート)製品を彼らの食べ物に忍び込ませて、家族をだましたと告白しています。彼らは、偏見なく食してみると、植物ベースの食べ物が実際に本当のお肉と思うほど美味しいことを理解したのです。
2. スヌープオリジナルのホットドッグレシピ
2021年のNFLシーズンの開幕のために、スヌープはロサンゼルスに拠点を置くアメリカンフットボールチームチャージャーズのダーウィン・ジェームスと協力して、 キッチンカーを開業し、600 以上のビヨンドミートバーガーとソーセージを無料で配りました。
その時に配られたのがスヌープオリジナルレシピ、Snoop’s Tailgate Dogg(スヌープのテイルゲートドッグ)です。このホットドッグは、ビヨンドソーセージ、ビヨンドミートチリ、植物性チーズ、クリスピーオニオンをバンズに乗せた完全ヴィーガンサンドイッチです。
ジェームズは、ヴィーガンチーズとスパイシーなバーベキューソースが相性抜群のダブルスマッシュバーガーを作りました。
スヌープ自身はこのホットドッグを提供していませんが、キッチンカーは引き続きロサンゼルス地域の高校のフットボールの試合に現れ、選手やファンに無料で提供し続けています。
3. 医療従事者にヴィーガン食品を提供
2020年の新型コロナパンデミックの最盛期に、スヌープはビヨンドミートの Feed a Million+(フィードアミリオンプラス)キャンペーンに参加。
目標は、ビヨンドミートバーガーを30日間で100万人以上の医療従事者に提供することでした。
他にもスヌープは、昨年4月にロサンゼルスのマーティン・ルーサー・キング・ジュニア病院に膨大な数のヴィーガン食を寄付しています。
4. 大学生への影響力
スヌープが出資しているヴィーガン企業はビヨンドミートだけではありません。
植物ベースでできている、豚皮のポークチップスを作る会社Outstanding Foods(アウトスタンディングフーズ)にも出資しています。
2020年6月、スヌープは、このヴィーガンスナックを販売するための、キャンペーンを考えるプロジェクトを任された、ロサンゼルスにある大学のクラスにZoomで参加しました。
スヌープは、学生たちのプレゼンテーションを審査し、優勝グループを選びました。優勝グループが考えたキャンペーンを、スヌープとアウトスタンディングフーズのCEOであるビル・グラッサーと協力して実地され、そのキャンペーンによって得られた利益はパンデミックの医療従事者に寄付されました。
5. ダンキンドーナッツでのサプライズ
地元のDunkin Donuts(ダンキンドーナッツ)でコーヒーを注文しようと入ったら、そこにはレジで働いているスヌープ・ドッグが、想像できますか?
2019年11月、チェーンの新しいビヨンドソーセージを使った新しいメニューの宣伝のために、スヌープはレジで働くという大胆不敵な行動に出ました。
この商品は完全ヴィーガンではありませんが (動物由来の卵とチーズが含まれる)、植物由来のオプションが新たに追加されたということは、私たちヴィーガンそしてスヌープにとって喜ばしいニュースに違いありません。
6. ヴィーガンビジネスへのサポート
スヌープはまた、全国の黒人オーナーのハンバーガー店をサポートしています。
2021年、彼はロサンゼルスにあるVurger Guyz(バーガーガイズ)を絶賛。バーガーガイズは、ヴィーガンキッチンカーで、テイタートッツと呼ばれるフライドポテトと、完璧な味付けのサツマイモのフライドポテトを添えた、クラシックなスマッシュバーガーが人気です。
彼はまた、Slutty Vegan(スラッティーヴィーガン) の開店当時からの支持者でもありました。
この斬新な名前のレストランは、今ではアトランタ周辺に5か所とアトランタにある複合商業施設Ponce City Market(ポンセ シティマーケット)に、バーを備えたレストランを経営するほどの人気レストランに成長しましたが、2019年にスヌープが訪れたときには、まだ長蛇の列が連日できる人気のキッチンカーのみでした。
7. 保護犬の里親募集活動
スヌープ主催のPuppy Bowl(パピーボウル)は、経済的な動機によるものだったと主張する人もいるかもしれません。
このテレビ放映されたイベントは、アメリカンフットボールのスーパーボウルと同時に開催され、アニマルシェルターから養子縁組できる子犬達を取り上げました。
パピーボウルは、動物愛護の視点からペットとする動物たちを購入するのではなく、保護犬の里親になることをまず考えようと呼びかけるイベントでもあります。
まとめ
90年代のアメリカラップ界のアイコンである、スヌープ・ドッグはヴィーガンではありません。
しかし、ヴィーガンではないスヌープ・ドッグが楽しみながら、ファンに配ったヴィーガンバーガーの数を数えることができません。
何十年にもわたってポピュラーミュージッチャートのトップを維持し続けているスヌープは、上記に挙げた活動だけではなく、料理本を出版するなど多岐にわたって活動しています。
ヴィーガン食に興味はあるけども植物性食品は本当に美味しいのかと疑問に思い、始められない人が多いと思います。
そのような時に、スヌープのようなヴィーガンではないけどもヴィーガン食を広めている有名人がいると、自分でもできそうとそんな気分にさせてくれますよね。
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