エシカルコンシューマーとして知っておきたい、ショッピングの際に確認すべき10のサステナビリティ認証
この記事では、エシカルコンシューマーとして知っておきたい、ショッピングの際に確認すべきサステナビリティ認証をご紹介。持続可能性の3つの柱である経済発展・社会開発・環境保護を網羅している10の認証を厳選してピックアップしました。
④国際フェアトレード認証
国際フェアトレード認証は、Fairtrade Internationalが定めた基準により、開発途上国の原料や製品が公平に取引されていることを証明する制度です。
フェアトレードマークの付いた製品を購入することで、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活やコミュニティを改善するのを支援することができます。
この認証マークが付いた製品は、国際的に合意された社会的、環境的、経済的なフェアトレード基準を満たしています。
国際フェアトレード基準は経済的基準、社会的基準、環境的基準の3つの柱によって成り立っています。
生産コストをまかない持続可能な生産と生活を支える「フェアトレード最低価格」と、生産地域の社会発展のための資金「フェアトレード・プレミアム(奨励金)」を生産者に保証しているのが最大の特徴です。
⑤FSC認証
きちんと管理された森林から生産された林産物や、その他のリスクの低い林産物を使用した製品であることを証明するFSC(Forest Stewardship Council)認証。
FSC認証マークにはFSC100%(FSC認証林からの原料を100%使用)・FSCミックス(FSCが認める原材料を複数使用)・FSCリサイクル(回収原材料を100%使用)の3つの種類があります。
FSCマークを目印にすれば、森林の生物多様性・地域社会や先住民族・労働者の権利を守りながら適切に生産された製品を購入することができます。
⑥オーガニックテキスタイル世界基準(GOATS)
コットンをはじめ、ウール、麻、絹、リネンなどの原料繊維がオーガニックであることを証明するGOTS認証。
原料がオーガニックであることだけではなく、加工・製造・流通のすべての工程において、環境的かつ社会的に配慮した方法が実行され、一般製品との混合や汚染がないように管理されています。
この認証を受けた製品は原料の70%以上がオーガニック繊維。
ほかにも、以下のような厳しい条件をクリアした製品のみに与えられる認証です。
- 加工がオーガニックな方法で行われていること
- 水・エネルギーの使用に関して環境目標を設定していること
- 毒性のある薬剤を使用しない事、
- 衛生的で安全な労働環境と搾取の少ない労働条件であること
- トレーサビリティー(生産履歴の追跡可能性)が確保されていること
⑦エコテックス認証(OEKO-TEX Standards)
エコテックスは繊維の安全性を証明する世界最高水準の認証制度です。
代表的なのが、繊維関連の素材や製品に有害な化学物質が含まれていないことを証明する「エコテックススタンダード100」です。
日本の安全基準をはるかに超える350種以上の有害物質を対象とした厳しい試験にクリアした製品のみに与えられます。
スタンダード100認証をクリアしている上に従業員や環境に配慮した生産現場で製造されていることを証明する「メイドイングリーン」や、皮革製品の安全認証である「レザースタンダード」もあります。
ほかにも、染料・助剤等の化学薬剤や、労働環境を含む企業・工場の生産体制、トレーサビリティまで証明できるさまざまな認証を展開しています。