廃棄物ゼロスーパー「The Clean Kilo」がイギリスで話題|実態を徹底調査
イギリスのサステナブルなスーパーマーケット「The Clean Kilo」の魅力をご紹介。環境への取り組みにも熱心な話題多いスーパーの情報を現地イギリスよりお届けします!
「The Clean Kilo」の環境問題への解決策
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ここでは、「The Clean Kilo」で行われている、環境問題への解決策を2つご紹介します。
【使い捨てプラスチックの必要性を減らす】
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海からプラスチックを除去するための実行可能な科学的解決策は現在のところなく、現実的な解決策は1つしかありません。
それは、使い捨てプラスチックの必要性を減らすことです。
これは、プラスチック製のカトラリーやコーヒーカップだけでなく、スーパーなどで買うほとんどすべての製品などに使用されているプラスチックを意味します。
そのため、食品、飲料、トイレタリー、掃除用品などを量り売りで購入できる最大級の廃棄物ゼロのスーパーをオープンしました(このリストは増え続けています)。
すべての商品は、利用客が自宅から持参した容器に入れて購入可能。
また、ショップにある再利用可能な容器を購入可能ですし、付属の紙袋を使用したり、無料で提供出来る容器を受け取る事も可能です。
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このような取り組みの結果、18年6月にオープンして以来、わずか1年で約130,000個のプラスチックを、環境に潜在的に存在する、また、環境に入る可能性のあるものから節約する事を可能としました。
食品小売の未来を形作り、スーパーマーケットとパッケージに革命を起こすことを目指して、日々努力を重ねられているようです。
スーパーマーケットの商品など、私たちの購入するものに多く使用されるプラスチック。
このプラスチックが、環境に大きなダメージを与えている事を知ることで、廃棄物ゼロのスーパーマーケットの取り組みがいかに重要なことかが分かりますね。
また、最近良く耳にするようになった、SDGs(持続可能な開発目標)の目標にも貢献している企業とも言え、今後、このようなエシカルな企業を支援することも大切になってくると思われます。
「SDGs(持続可能な開発目標)」に関する記事も参考にしてください。
今さら聞けない「SDGs」とは|ヴィーガン必見のエシカルなトレンドを解説
【サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実践】
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サーキュラーエコノミー(循環経済)とは、資源循環を通じた経済の在り方を指します。
従来の経済システムである、調達、生産、消費、廃棄といった一方向の流れではなく、 「廃棄」されていた製品や原材料などを新たな「資源」と捉え、廃棄物を出すことなく、再利用、再生産などを通じ、資源を循環させる経済の仕組みのことです。
こちらのショップでは、地元のサプライヤーと協力して、可能な場合はパッケージを返送して再利用します。
その製品には以下のものが含まれます。
コーヒー、牛乳、バター、ヴィーガンスイーツ、クリーニング製品、トイレタリー製品、食用油、蜂蜜、ポテトチップス、果物と野菜。
すべての製品を網羅することは難しいようですが、サプライヤーと協力し、新しい流通の方法を見つけることで、継続的に成長し続けているようです。
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例えば、上記の男性は、ご自分でヘンプを育て、収穫し、圧搾し、ヘンプオイルを生産し、そして配達。また、店舗にあるオイルのドラムを補充するためにも、来てくださるようです。
これは、はるかに時間が掛かり、高価な方法でありますが、自分たちの行っている事を誇りに思い取り組まれているようです。
残念なことに、使い捨てのプラスチックを使用して捨ててしまうことの方がはるかに効率的で安価なので、全てのスーパーが変わるまでに時間が掛かるでしょう。
(出典:The Clean Kilo: Zero Waste Supermarket)
便利さを追求した代償として、使い捨て文化が著しく進み、その結果が現在の環境問題への1つの要因になっています。
これまでと逆に、あえて非効率なことに取り組むのは容易ではありませんが、再利用、再生産などを通じ、廃棄物ゼロにすることを、私たちの住む地球のためにも真剣に考えていきたいですね。
メディアでも話題!数多くの受賞歴と地域での取り組み
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最近では、良質で清潔で公正な食品のために努力している団体、Slow Food UKから「ベスト・グロサー」2018年賞を受賞しました。
また、食品小売業のパイオニアとして、BBCやITV、ガーディアンなどの全国メディアに取り上げられています。
コミュニティ内で環境保護のハブとして認識されており、最近ではサンデー・タイムズ紙で「英国で最もクールな地域」に選ばれ、地域の復活に大きく貢献しています。
バーミンガム市議会と協力して、議会をプラスチックフリーにするための精査委員会に参加しています。
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若者にプラスチック汚染について教育したり、「リアル・ジャンクフード・プロジェクト」で食品廃棄物に取り組む活動に参加したりと、多くの時間をコミュニティに捧げています。
まとめ
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スーパーマーケットに「量り売り」システムがあること自体は珍しくありません。
しかし、ほとんどのスーパーマーケットでは、量り売りのための容器として、プラスチック製の容器や袋を使用しています。
その点、今回ご紹介した、「The Clean Kilo」は、利用客に自分の容器やバッグの持参を奨励することにより、プラスチックを減らすことはもちろん、コストと食品廃棄物も減らす結果となりました。
今後、このような廃棄物ゼロスーパーマーケット増えるためにも、私たちもエシカルな消費を心がけ、支援する事も大切ではないでしょうか。