【イギリス】植樹できるエコ素材のデビットカードが登場、フィンテック企業が検索エンジンEcosiaと提携
キャッシュレス決済の手段として、利用者の多いデビットカード。イギリスのフィンテック企業から、利用するたびに植樹できるエコなデビットカードが誕生しました。エコ検索エンジンと提携したサービスの魅力について紹介します。
さまざまな決済手段があるなかで、デビットカードを利用している方も多いのではないでしょうか。
もしデビットカードにエコな機能が備われば、誰でも日常的に環境問題にアプローチすることが可能です。
そこでこの記事では、イギリスで開発された環境にやさしいデビットカードについて取り上げます。
支払うたびに植樹できるデビットカードって?
カード支払いがエコに繋がる
デビットカードとは、商品やサービスの支払い時に、銀行口座から即時に代金が引き落とされる仕組みのカードです。
キャッシュレスであり、お金の使い過ぎを防げる決済手段として注目されています。
便利なデビットカードは、今後さらなる需要の高まりが見込まれるでしょう。
イギリスのフィンテック「TreeCard(ツリーカード)」は、デビットカードにサステナブルなアイデアを取り入れました。
なんと「TreeCard」のデビットカードを使うたびに、世界各地で植樹できるというのです。
所有者がデビットカードで支払うと、加盟店から「TreeCard」に対して手数料が徴収されます。
収益のうち80%が植樹活動に充てられており、化石燃料や森林破壊の資源には使われないとのこと。
約60ドルの支払いで1本の木を植えられる計算となっていて、すでに20万本もの植樹を実現したそうです。
「TreeCard」のデビットカードを持っていれば、普段のちょっとした買い物が環境保護に繋がります。
カードの素材までエコにこだわる
「TreeCard」のデビットカードは、素材までとことんエコにこだわった仕様です。
カードは、サステナブルな方法で調達された木材をメインとして製造。
プラスチックが必要な部分には、リサイクル素材を採用しています。
木製にすることで、従来のカードよりもプラスチックの使用量が削減可能です。
また、「TreeCard」ではカード作りに必要な数以上の木を植樹しており、森林を破壊しないように配慮しています。
木の温もりを感じるデザインに、「大切に使い続けたい」という愛着が湧いてきますね。
よりサステナブルな仕組み作りへ
「TreeCard」は、エコ検索エンジン「Ecosia(エコシア)」と提携して、より一層サステナブルな取り組みを進めています。
「Ecosia」とは、ドイツの企業が運営する検索エンジンです。
広告収入の約80%が植樹活動の支援に使われており、2023年4月時点で1億7000万本以上の木が植えられているといいます。
(参照先:What is Ecosia? – The search engine that plants trees)
「Ecosia」についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
今や、パソコンやスマートフォンから検索エンジンで調べ物をすることは珍しくありませんよね。
デビットカードの支払いと同様に、何気ない日常動作によって環境を守れる仕組みは、持続可能な社会に必要な要素です。
「Ecosia」と「TreeCard」の協力体制は、わたしたちがエシカルな消費生活を送る大きな助けとなるでしょう。
「TreeCard」は現時点でアメリカ在住者のみが利用できますが、将来的に全世界でサービス展開してほしいところです。
まとめ
カード支払いをするたびに植樹できる、エコ素材のデビットカード。
フィンテック企業「TreeCard」が検索エンジン「Ecosia」と提携したサービスは、サステナブルな暮らしを叶える手段のひとつとして、今後も要チェックです。
また、こちらの記事で紹介しているように、環境保護や社会貢献ができるクレジットカードもありますよ。
まずは身近なシーンで、人と地球に優しい選択肢を取り入れてみませんか?
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