食品添加物と動物実験、人体への影響を徹底解説(ヴィーガンの観点あり)

食品添加物と動物実験、人体への影響を徹底解説(ヴィーガンの観点あり)

ヴィーガンが食品添加物を避ける理由は、健康のためだけではありません!実は、食品添加物開発の裏には悲しい事実もあるのです。ヴィーガンが添加物を避けるもう一つの理由を徹底解説。

ハッピーキヌア編集部
2021年03月26日
食品添加物と動物実験、人体への影響を徹底解説(ヴィーガンの観点あり)

食品添加物の安全を確かめるための動物実験の現状

まず、食品添加物の安全性評価は、リスク評価機関である食品安全委員会が以下のように行います。

 

添加物のリスク評価

安全性評価の原則 1955年に添加物の安全性、有効性及び規格を評価するため の国際組織としてFAO/WHO食品添加物合同専門家会(JECFA) が設立されました。

 

原則1: 添加物について絶対的に有害性がないという証拠を示すことは不可能だが、科学的立場から慎重に企画された 試験によって、特定の用量で使用される添加物の安全性の評価は可能である。

原則2: 添加物は必要最低量を用いるべきであり、そのためには使用の上限量を設定すべきである。

 

原則1は、動物試験等による安全性評価方法の確立、原則2は、科学的指標となる一日摂取許容量(ADI)の設定の基礎となっている。

 

添加物のリスク評価に用いられる主な動物試験

  • 体内動態試験 (ラット、イヌ)
    1回~反復投与し、体内での吸収、代謝、分布、排泄を調べる。
  • 反復経口投与毒性試験 (ラット、マウス、イヌ)
    ある期間(28あるいは90日、1年)毎日投与して一般的な毒性を調べる。
  •  繁殖試験 (ラット)
    2世代にわたって投与し、生殖機能や新生児に影響が出るか調べる。
  •  催奇形性試験 (ラット、ウサギ)
    妊娠中の母動物に投与して、奇形の児が生まれてくるかどうか調べる。
  • 発がん性試験 (ラット、マウス)
    2~1.5年間毎日投与し、発がん性があるかどうか調べる。
  • 遺伝毒性(変異原性)試験 (サルモネラ菌、培養細胞、マウス)
    遺伝子や染色体を障害するかどうか調べる。
  • 一般薬理試験 (ラット、マウス、イヌ、モルモットなど)
    中枢神経、自律神経、呼吸・循環器、消化器、電解質代謝、血液などに対する影響を調べる。

(出典:食品安全委員会「食品添加物のリスク評価について」

 

大変悲しい事ですが、多くの動物を実験に用いて、添加物の安全性が確認されている現状です。

 

添加物のリスク評価の詳細

【1日摂取許容量(ADI)】

(ADI : Acceptable Daily Intake)

定義:現時点での最高の科学水準にてらして、ヒトが、食品中に含まれるある食品添加物を、一生涯にわたって毎日摂取しても健康に悪影響がないと推定される1日当たりの摂取量で、mg/kg 体重/日で示される。

各種毒性試験で得られた無毒性量(NOAEL)を比較し、その中から最小の無毒性量を選び、安全係数を考慮して設定される。

 

【無毒性量(NOAEL)】

(NOAEL: No Observed Adverse Effect Level)

定義:動物を使った毒性試験において何ら有害作用が認められなかった最大の投与量。mg/kg体重/日で示される。

 

  • 各種動物(ラット、マウス、イヌ、ウサギ等)の毒性試験において、それぞれ無毒性量(NOAEL)を求める
  • これらの中で最小の無毒性量を原則ADI設定に用いる。

 

【安全係数 ( SF)】

( SF:Safety Factor )

定義:各種動物試験から求められた食品添加物の無毒性量から、ヒトのADIを求める際に用い係数。

動物からヒトへデータを当てはめる際の不確実性(吸収、代謝、排泄、毒性作用機序の違いなど)を考慮して求められる。

 

  •  動物とヒトとの種差を10
  •  ヒトとヒトとの間の個体差を10
  • それらを掛け合わせた100 を基本として用いる。

1日摂取許容量(ADI)= 評価食品添加物の無毒性量※ ÷ 安全係数(100)

※各種動物試験から求められた無毒性量のうち最小のもの

(出典:食品安全委員会「食品添加物のリスク評価について」

 

厚生労働省では、食品添加物を実際にどの程度摂取しているか調査しており、最近の調査結果では、実際の摂取量は、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量」(ADI)を、大きく下回っているとしています。

しかし、「評価食品添加物の無毒性量」は、動物を使った毒性試験において確認されており、ここでも悲しい現実を突き付けられます。

 

医薬品や化学製品、農薬などの研究開発、身近なところでは、日用品や化粧品、食品と幅広い分野において動物実験が行われています。

安全性を確認するためは必要と考える人もいますが、動物実験の廃止運動も活発化していますし、動物実験に代わる方法を取り入れている国も多くなっています。

そこで、その「動物実験の代替法」に関して、次にご紹介します。

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