【医師監修】ヴィーガンはコロナにかかりにくい!?その研究結果を徹底解説
アメリカのスタンフォード病院、ジョンホプキンズ大学などの研究チームから、ヴィーガンの方は新型コロナウイルスにかかりにくいという研究結果が発表されました。天野医師監修のもと、徹底解説いたします。
世界的なパンデミックが今もなお続いています。
そんな中、今回はヴィーガンの方にとって、嬉しいニュースです。
目次
Dr. Amanoが皆さんの疑問にお答えします!
健康のこと、食材のこと、栄養のこと。 ヴィーガン生活を送る上で気になる疑問に、医師であるDr. Amanoがお答えします。
天野 方一
医師/公衆衛生学修士(MPH)/博士(公衆衛生学)/ 2018年よりハーバード大学院に留学。専門は内科、腎臓、抗加齢医学など。
今後も隔週で記事を更新して参りますので、お楽しみに!
ハッピーキヌアヴィーガンメディアでも、以前にヴィーガンとワクチンの関係に関して新型コロナウイルスについてを取り上げました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
コロナのワクチンはヴィーガン?成分や動物実験の有無について解説
プラントベースの食生活をしている方は新型コロナウイルスにかかりにくいという研究結果がアメリカのスタンフォード病院、ジョンホプキンズ大学などの研究チームから発表されました。
医師の天野氏監修のもと、その研究結果についてご紹介いたします。
プラントベースの食生活の方がコロナにかかりにくいという研究結果
研究チームの論文によると、6つの国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、アメリカ)の医療従事者2884人を対象とした研究で、
プラントベースの食生活をしている人は、そうでない人に比べて、COVID-19の中等度〜重症に感染するリスクが73%も低いということがわかりました。
年齢や性別、人種や国、喫煙歴や日常における運動量など様々な要因とは関係なく、リスクが低いとされています。
体重と身長によって算出される体格指数のBMIの値や、疾患の既往歴を考慮した上でも同様な結果が得られました。
COVID-19の軽症に感染するリスク、症状が発症する期間と食生活の関係性は、この研究では認められませんでした。
この研究においてのプランドベースド食生活の特徴
この研究においてプランドベースドの食生活とは、ホールフーズ(自然食品・無添加食品)・プラントベース・ベジタリアンの食生活と定義されています。
この研究において、ブラントベースドの食生活をしている人は、そうでない人に比べて総野菜摂取量、豆類、ナッツ類の摂取量が多いという特徴がありました。
また、赤身肉・加工肉や、鶏肉の摂取量、糖質入り飲料やアルコールの摂取は少ないという特徴がありました。
なぜプラントベースの食生活の方がコロナにかかりにくいのか?
これらの研究結果から、プラントベースの食生活では、感染症の重症化を予防する働きが期待される栄養素を十分に摂取できるということが予測されます。
プラントベースの食生活では、以下の栄養素を豊富に摂取することができます。
- ポリフェノールやカロテノイドなどのファイトケミカル
- 食物繊維
- ビタミンA・C・E
- 葉酸
- 鉄やカリウム、マグネシウムなどのミネラル
これらの栄養素には、免疫系で重要な役割を果たす作用である、抗炎症作用、抗酸化作用があります。
これらの栄養素を十分に摂取したことで、ウイルスに対する抗体の生成が促進されたことや、ウイルスの侵入を感知するリンパ球の数が増殖したことにより、感染症の重症化の予防に繋がったとされています。
抗酸化作用、抗炎症作用についてはこちらの記事もご覧ください。
【医師監修】ヴィーガンでも美肌を維持するには?!おすすめの食生活
まとめ
アメリカのスタンフォード病院、ジョンホプキンズ大学などの研究チームから、プラントベースの食生活をしている方は新型コロナウイルスにかかりにくいという研究結果が発表されました。
その理由として考えられるのが、プラントベースの食生活では、感染症の重症化を予防する働きが期待される栄養素を十分に摂取できるということ。
今もなおパンデミックは続いていますが、ヴィーガン生活で免疫力をUPさせていきましょう。