【中東】最先端のフードテックを牽引するイスラエルのヴィーガン事情を徹底解説
世界からも注目を集めるヴィーガン大国、イスラエルの、ヴィーガンフレンドリーで、サステナブルな最先端のフードテックをチェックしてみましょう。
2. Future Meat Technologies
フューチャーミートテクノロジーズも、培養肉を製造しています。
ヘブライ大学の研究に基づいた技術を用いています。
さて、フューチャーミートテクノロジーでは、どのように肉を作るのでしょうか?
その手順は、非常にシンプルです。
ドナー牛から、細胞を一度だけ採取します。
その後は、細胞増殖プロセスを模倣した、ステンレスの発酵槽で培養します。
一定基準まで成長した培養肉を、加工、成形し、製品化しています。
もうひとつ、フューチャーミートテクノロジーズでは、牛肉だけでなく、鶏肉、ラム肉も製造していることが特長として挙げられます。
必要以上の苦しみを、動物に与えることなく、サステナブルに食肉を提供できる
これが、フューチャーミートテクノロジーズの原点であり、追い続けていくものでもあるのです。
Future Meat Technologies ホームページ
Future Meat Technologies インスタグラム
3. Steakholder FOODS(旧 MeaTech 3D)
こちらも、動物の幹細胞から培養、増殖させた培養肉を製造、加工販売している会社です。
つい先日、2022年8月3日、MeaTech 3D(ミーテック スリーディー)株式会社から、SteakHolder FOODS(ステーキホルダーフーズ)株式会社に名称変更しました。
ナスダック上場の、最初の培養肉カンパニーです。
肉の培養後、赤み部分と脂肪部分を分別することにより、3Dプリントする際に、霜降り率も自由自在に調整できます。
また、「どの部位の、どの部分」といった、ピンポイントでの指定も、プリンターで成形可能にしています。
ステーキだけではなく、ハンバーグ、ケバブなど、料理にふさわしい肉を加工できます。
お店側としては、用途に応じて、常に同じクオリティのものを安定して提供できます。
さらに、ステーキホルダーフーズは、ビーフ、チキンだけでなく、培養魚介類の開発にも、力を注いでいます。
ベルギーにある子会社では、植物と真菌ベースのハイブリット代替肉の開発も手掛けています。
参考:Yahoo!ファイナンス
4. Super Meat
スーパーミートは、卵や鶏から採取した細胞を培養し、鶏肉を作っています。
遺伝子組み換えではありません。
鶏肉だけの話ではありませんが、食肉にするために、動物を屠殺するということは、その分、汚染のリスクが常に隣り合わせです。
また、鳥インフルエンザなど、養鶏には、ウイルス感染によるリスクも大きな問題となっています。
しかし、培養肉では、そういったリスクは、すべてありません。
培養肉を加工する際には、その肉質や、脂身の配合などで、さまざまな栄養付加や、形状のアレンジが可能です。