皆さんは、エシカルコンシューマーという言葉をご存知でしょうか。
ヴィーガンを実践されている方は、エシカルという言葉を耳にしたことがあり、もう実践しているよ!という方も多いのではないかと思います。
そんな方にも、改めて見直したい、エシカルコンシューマーを実践するポイントをご紹介します。
エシカルコンシューマーとは?
エシカルコンシューマーとは、エシカルな消費を実践する方のことを指します。
エシカルとは「倫理的な、道徳的な」といった意味です。
つまり固い表現をすると、普段の買い物で、「その商品が倫理的・道徳的に問題がないのか?」という視点を持って、物やサービスを選ぶ消費者のことを指します。
整理すると、エシカルコンシューマーとは、人や、社会、自然環境などに悪影響を与えないように、普段から意識して物を消費する方のことを意味するのですね。
エシカルについてはこちらの記事も参考にしてください。
エシカルコンシューマーとして、私たちが日常でできることはあるのでしょうか?
日常で実践したい行動を7つ、厳選してご紹介したいと思います。
日常で実践したいエシカルコンシューマーとしての行動7選
1. 製造過程で自然環境に負担をかけない商品を選ぶ
商品となる原料を生産するために、農薬を使用したり、森林を伐採したりするなどによる大規模な自然破壊が世界中で問題になっています。
また、動物性のものを原料として製造される商品は、植物性のものを原料とするものに比べると、CO2の排出量が多いのです。
また、当然ながら動物の犠牲を伴います。
このような自然破壊や動物の犠牲が起こることがないよう、製造過程などにおける自然環境への配慮を行っている企業の商品を選ぶようにしましょう。
環境問題に取り組んでいる企業は数多く存在していますので、そのような企業の商品をできるだけ、選んでいきたいものです。
2. 使用過程で自然環境に負担をかけない商品を選ぶ
洗剤を例に挙げます。
洗剤を選ぶ際には、生分解性(水中の微生物が有機物を分解すること)に優れた商品を、選ぶようにしましょう。
一般的に、使われている洗剤に含まれている化学成分は、下水処理の際に活躍する微生物や細菌などを弱らせてしまい、処理速度が遅れる問題などを生んでしまいます。
処理しきれなかった成分はそのまま川などに流され、自然環境を汚してしまうことになるのです。
洗剤以外にも、洗濯するたびに、マイクロプラスチックを出してしまうフリースや、CO2を大量に排出する自動車など、エシカルコンシューマーとして避けるべきものは数多く存在します。
このように、使用過程で自然環境に負担をかけてしまう商品は、残念ながら数多く存在します。
自動車といえば、電気自動車界隈では有名なテスラが、オールヴィーガンの自動車をリリースしたことが、話題になりました。
このような自動車を選んでいくことが、実践のカギとなります。
詳しくはこちらをご覧ください。
テスラがヴィーガン仕様の車をリリース!テスラがエシカルな理由も紹介
急に全ては難しいですから、少しずつ、意識して選んでいきたいですね。
3. 廃棄過程で自然環境に負担をかけない商品を選ぶ
私たちが買った物のほとんどは、いつかは廃棄されてしまう運命にあります。
ゴミになった時に、その商品が環境に負担を与えないかどうか?を考えることは、エシカルコンシューマーとして大切なことです。
例えば、プラスチック製品の多用は、海洋汚染の原因になるなど、ゴミになる過程で環境に大きな負担をかけることで問題視されています。
打ち上げられたクジラの胃から40kgものビニール袋がでてきた、というようなニュースも聞かれます。
また、プラスチックゴミが小さな破片になったマイクロプラスチックを、魚や貝などが餌と間違えて食べてしまっています。
結果的に、私たち人間もプラスチックを食べてしまっている可能性も考えられるのです。
商品を選ぶ際にはそれがゴミとして廃棄されるときのことも考え、紙や木など、天然素材のものを選ぶようにしましょう。
例えば、食器洗いのスポンジを選ぶ際には、シュロでできたタワシや綿の布巾、セルロース製のスポンジなどに変えたり、歯ブラシを選ぶ時には竹製のものを選ぶ、などができることとして考えられるかと思います。
その商品が捨てられることまで想像して購買行動をすることは、自然環境への負担を軽減することにつながります。
(出典:政府広報オンライン)
4. 長く使えるものを購入する
今、世の中には手軽に買える、安価な商品があふれています。
しかし、そのような商品のほとんどは、破損しやすいなど、使えなくなるのが早い傾向にあります。
使えなくなってしまいゴミとして廃棄する。そのような「物をたくさん購入し、たくさん捨てる行為」は、自然環境に大きな負担をかけることになるのです。
商品を選ぶ際に、その商品が長く使えるものなのか、ということに注目して購入することは、エシカルコンシューマーとしての心がけとして、大切なことです。
長く使える商品選びのポイントは、その商品が頑丈に作られていて壊れにくいかどうかに加え、素材やデザインが流行に左右されないものかどうか、ということも挙げられます。
そのような商品は、価格は決して低くはないかもしれませんが、長く使うことができるので、結果的に、節約にもつながります。
5. 人権問題に配慮している商品を選ぶ
前の項目でも述べましたが、世の中には安価な商品があふれています。
品質は良いのに、安価な商品が大量に生産されている影には、不当な労働が隠れている場合があるのです。
アフリカやアジアなどの発展途上国では、数多くの子供たちが半ば奴隷労働のような環境で働かされています。
そのような労働環境で生産された商品が、私たちの周りで安価に売られている、という現実が、残念ながら起きているのです。
商品を選ぶ際には、そのような人権の問題に配慮して生産された商品を選ぶようにしましょう。
人権問題に配慮して生産された商品を選ぶ基準として上げられるのが、その商品が「フェアトレード」かどうか、ということが挙げられます。
日本に多いフェアトレードは実は3種類ほどあり、それぞれ少しずつ差はあるのですが、
- 労働者に適正な賃金が支払われているか
- 労働環境の改善
- 地域の社会・福祉への貢献
などがチェック項目として含まれています。
フェアトレードの基準が通った商品には、「フェアトレード」のラベルや記載が許されています。
6. 地産地消を心がける
自分の地元から遠く離れた場所で生産された商品は、配送される過程で多くのCO2が排出されています。
地元で生産された商品を選ぶことで、余計なCO2の排出を防ぐことができます。
また、地元の商品を選ぶということは、地元の雇用を産むことにもつながるため、地域への貢献にもつながります。
このような、地域にやさしい消費をすることも、エシカルコンシューマーとしての重要な観点です。
7. 過剰包装を避ける
現在、レジ袋の有料化が実施され、エコバッグを持ち歩く人は増えてきました。
スーパーなどでの買い物だけではなく、インターネットの買い物でも、簡易包装を選択すると、余計なゴミの増加を少しでも防ぐことができます。
また、陳列時点で過剰包装と思われる商品もありますが、そのような商品には「NO!」と言うような流れも生まれてきています。
菓子メーカーの過剰包装に、高校生が署名を集めて訴えた、というようなニュースもありました。
(出典:「亀田製菓さんへのお願い」で炎上 それでも女子高生が訴えたかったこと:東京新聞 TOKYO Web)
絶対に過剰包装はだめ!というように、過激に強いる行動は良くありませんが、まずは自分の意識や行動から、変えていくのはいかがでしょうか。
まとめ
世界的な潮流として、エシカルなアクションを行っている企業も多く存在します。
ただ、まだまだ浸透しきっていない現実もあります。
しかし、私たち消費者が一人ひとり、エシカルコンシューマーとして購買活動を変えていけば、やがて世界を動かすことができるのかもしれません。
急に全てを変えることはできませんが、できることから、少しずつ、始めていきたいですね!
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