【医師監修】ビタミンCは美肌にどう関係する?ヴィーガンでも美肌を維持するには!第3弾
美肌を維持していくにはどのようなことを気を付ければ良いのでしょうか。研究結果をもとに、ビタミンCの働きや効果を検証の上で、生活に取り入れやすい食材をご紹介します。
第2弾では皮膚が老化する原因と、その中の慢性炎症について掘り下げてご紹介しました。
この記事では、慢性炎症を抑えるのに効果があるといわれているビタミンCについて検証していきます。
Dr. Amanoが皆さんの疑問にお答えします!
健康のこと、食材のこと、栄養のこと。 ヴィーガン生活を送る上で気になる疑問に、医師であるDr. Amanoがお答えします。
天野 方一
医師/公衆衛生学修士(MPH)/博士(公衆衛生学)/ 2018年よりハーバード大学院に留学。専門は内科、腎臓、抗加齢医学など。
今月も隔週にて、記事を更新して参りますので、お楽しみに!
ヴィーガン食生活をしている方こそ、ビタミンCを積極的に取り入れる回数が増えるので、実は美白への近道と言えるかもしれません。
調査結果をもとに、ビタミンCの働きや効果を検証の上で、生活に取り入れやすい食材をご紹介します。
ビタミンCの摂取量と見た目との関係
「ビタミンCを取ることは体に良い」と、なんとなく聞いたことがある方も多いと思いますが、ビタミンCを摂取することが美肌を維持する上でとても大切ということはご存知でしょうか。
ビタミン摂取量とシワの関係
2015年に発表された研究結果から、ビタミンC摂取量と肌の見た目に関係があるということが裏付けられました。
ビタミンCの摂取は肌の弾力性、顔のしわ、粗さ、色の改善と関連しているとのことです。
これは平均年齢58.1歳の約4000人を対象とした研究で、ビタミンCの摂取量が多いほど、シワになりにくいということです。
また、将来的にシワが出来てしまうリスクが11%も少ないとの結果も得られています。
ビタミン摂取量と肌の色の関係
さらに別の研究にて、果物と野菜の摂取量を改善することで肌の黄色度が変化し、健康的で魅力的な見た目になると認識されることが示されました。
なお、研究結果にて報告された「肌の黄色化」とは、加齢などによる糖化の影響で、黄色くくすみが目立つことを意味しています。
糖化について「ヴィーガンと美肌の関係 第1弾」でご説明していますので、こちらも合わせてご覧ください。
年齢を重ねた肌がハリを失い、ぼんやりとした色合いになってしまうことは、仕方がないことだとあきらめていませんか。
食生活を気に掛けることで、改善していくことは可能だということを、この調査結果が物語っています。
参考元:Can dietary intake influence perception of and measured appearance? A systematic review
参考元:The Roles of Vitamin C in Skin Health