ヴィーガンの方も、アルコールを飲むのでしょうか。疑問に思う方も少なくないはずです。
実は、ヴィーガン認証を受けたアルコールの商品もあるのです。
この記事では、ヴィーガンにオススメのアルコール商品について、ビール、日本酒、焼酎、ワインをご紹介します!
そもそも、ヴィーガンとは?
ヴィーガンとは、肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品をなるべく避けた菜食中心の食事や完全菜食主義のことを言います。
ガンなどの病気へのリスク、工業化された畜産業が環境破壊の大きな要因になっていること、動物愛護の観点などから、ヴィーガンやベジタリアンを実践する人は、年々急増しています。
日本でも、健康志向の方の増加や、ヴィーガンへの興味・関心、外国人観光客や滞在者の増加により、ヴィーガン・ベジタリアン対応の商品やメニューがだんだん増えてきました。
ヴィーガンはお酒を飲むの?
今回のトピックであるアルコールに関してですが、基本的にアルコール製品は、植物由来のものからできていることが多いです。
そのため、ノンヴィーガンの方と同じように、お酒が好きな方は飲まれますし、苦手な方はお酒を飲むことは少ないです。
しかし、ヴィーガンを実践している方の中には、健康目的で実践している場合もあるので、お酒を控えている方も多いと思われます。
おすすめのヴィーガンのお酒
お酒は、原料に植物由来のものが多いとはいえ、製造過程で動物由来のものを扱っていたりするため、どれもヴィーガン対応しているとはいえません。
しかし、中にはヴィーガン認証を取得したアルコール商品もあります。
ヴィーガン人口が多い場所の一つである、アメリカ合衆国・カリフォルニア州では、おしゃれなパッケージのヴィーガンのアルコール製品は、非常に人気です。
ここでは、ヴィーガンの方におすすめのアルコール商品についてご紹介します。
ビール
ビールの原料は、麦などの植物からできています。
とはいえ、子嚢(しのう)菌類の酵母「サッカロミセス」が使われいてるビールは、動物性の酵母からできています。また、魚の浮き袋から作られたもの(アイシングラス)が、ビールの製造過程で使われる場合があります。
しかし、日本でよく見かけるビールに関しては、原材料表を見る限り、現在は動物性のものはほとんど使われていないと見てよいでしょう。
原材料表を参照する限り、現在では動物性のものは使われていないようです。(オイスタービールは、牡蠣が使われています)
2015年からアイシングの使用廃止したとのことです。
国産ビール、国産ワインは、動物性のものは製造過程で使用されていないそうです。
原材料表を参照する限り、現在では動物性のものは使われていないようです。
ヴィーガンであっても、原材料表示などを確認してからであれば、意外と多くのビールを飲むことができると思います。
日本酒
日本酒は、米・米麹・水が主な原料ですが、「澱下げ」という工程で、動物由来のゼラチンが使われる場合があります。
原材料名に記載されないので、判断が難しいですが、ヴィーガン認証を取得した日本酒も販売されいてます。
株式会社南部美人
岩手県二戸市の株式会社南部美人は、世界で初めて日本酒でビーガン認証を取得しました(2019年1月25日)。(出典: ヴィーガン(Vegan)取得の報告 | 株式会社南部美人 | 岩手の日本酒 南部美人(NanbuBijin))
もともと、日本酒は、無添加かつ原材料は米と水です。ヴィーガン認証のあるアルコールは、世界でもまだまだ珍しいほうなので、海外のヴィーガン市場にも大きく影響があるかもしれません。
商品の購入はこちらから(南部美人)
永井酒造株式会社
有名な群馬県川場村の永井酒造株式会社の「水芭蕉」も、ヴィーガン認証を取得。南部美人に次いで、ヴィーガン認証を取得した日本酒として全国2番目になりました。
ヴィーガン認証を取得した日本酒は以下の4種類です。
焼酎
焼酎の原料は、米、麦、芋、黒糖などです。
焼酎も、日本酒と同じくヴィーガン認証を取得したものがあります。2020年には、米焼酎で有名な熊本県の4つの会社がヴィーガン認証を取得しました。
深野酒造株式会社
熊本県人吉市の深野酒造株式会社は、2020年6月1日にヴィーガン認証を取得しました。焼酎でのヴィーガン認証は世界初でした。
商品の購入はこちらから(深野酒造株式会社)
有限会社林酒造場
熊本県球磨の林酒造場も、2020年7月1日にヴィーガン認証を取得しました。
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合資会社大和一酒造元
熊本県人吉市の合資会社大和一酒造元も、2020年7月21日にヴィーガン認証を取得しました。
商品の購入はこちらから(大和一酒造元)
繊月酒造株式会社
熊本県人吉市の繊月酒造株式会社も、2020年7月21日にヴィーガン認証を取得しました。
商品の購入はこちらから(繊月酒造株式会社)
※ 米焼酎で有名な熊本県人吉市ですが、令和2年7月の集中豪雨の被害により、複数の蔵が被災しました。そのため、ヴィーガン認証の商品化には時間がかかるとのことです。復興への手助けとして、募金などの形で支援できるところもあります。
支援方法のまとめサイトはこちらから(おるとくまもと)
ワイン
ワインの原材料はブドウだけです。
しかし、不純物を取り除く清澄(コラージュ)という製造過程で、清澄剤として動物性の物質が使われます。
そのため、清澄剤の代わりに鉱物由来の粘土や珪藻土で清澄したワインや、無清澄(ノンコラージュ)のワインを選ぶのがオススメです。
ワインのヴィーガン認証は、他のアルコールと比べると多く存在します。お気に入りのヴィーガンワインを見つけるのもいいですね。
商品の購入はこちらから(楽天市場)
ヴィーガン対応のボージョレ・ヌーヴォーもあります。
商品の購入はこちらから(Amazon)
海外のアルコール商品
海外のアルコール商品で、ヴィーガン商品かどうかを調べるなら、「BARNIVORE」のサイトがおすすめです。緑色(Vegan Friendly)と赤色(Not Vegan Friendly)で区分されています。
このサイトを通じて調べれば、海外の原材料表示がわからなくても、ヴィーガン対応かどうかわかるので、安心ですね。
まとめ|ヴィーガン認証を取得したアルコール商品は多くある!
ヴィーガン認証を取得しているアルコール商品は、まだまだ見かけることが少ないです。
しかし、今回紹介した日本酒や焼酎のように、ヴィーガン認証に向けて取り組んでいるところも増えてきました。
基本的に、アルコール商品は植物からできていることが多いですが、ヴィーガン認証のマークがつくことで、より選びやすくなりますね。
ぜひ、ヴィーガン認証を取得したアルコール商品を試してみてください。(※お酒は二十歳になってから)