何が違う?人工ファーとヴィーガンファーの違いを徹底解説
動物性不使用なことは広く知られている両者。一体何が違うのか徹底解説します。また、おすすめのヴィーガンファー商品も紹介します。
世界的なファーフリーの動きに伴い、毛皮の代替品として使用されていたのは人工ファーであり、かつてはほぼ唯一の選択肢でした。
しかし、ヴィーガンへの関心が高まる中で、人工ファーからヴィーガンファーへとその注目が、移ってきています。
従来の人工ファーとヴィーガンファーの違いは、どのようなものなのでしょうか。
これらのファーの違いについて、解説します。
目次
世界の「ファーフリー」の背景
PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)によると、毎年何百万もの動物がファッションのために飼育されていますのだそうです。
動物たちは十分な餌を与えられず、不潔で劣悪な環境で飼育されるケースが数多く報告されています。
近年、このような動物の犠牲が問題視され、毛皮の使用を避ける動きが世界中で主流となりつつあります。
プラダやグッチ、ステラマッカートニーやラルフローレンなどの有名ブランドも、毛皮の使用を避ける「ファーフリー」を宣言しています。
また、アメリカ・サンフランシスコやロサンゼルス、ウエストハリウッド、バークレーなどの都市は、毛皮製品の販売を禁止するなど、「毛皮製品は過去のもの」といった風潮が生まれています。
英国のエリザベス女王が、自身の衣装の中から毛皮を一掃し、人工ファーに切り替えていたことが、女王の衣装係の著書でも明らかになり、こちらも大きな話題となっています。
人工ファーとヴィーガンファーの違い
人工ファーとヴィーガンファーには、どちらも動物由来の材料を含まないという共通点があります。
その共通点に加え、ヴィーガンファーの場合は原材料だけでなく、開発される過程において、動物実験などの動物への虐待や犠牲を一切伴わない、という条件があって初めて定義できるのです。
一方、人工ファーは、動物由来の材料のかわりに、人造品、代替品を使用している、という条件のみがあり、その製造過程の動物への犠牲の有無は考慮されていない、ということになります。
まとめると、
- 人工ファー
動物由来の原材料を使っていないという点のみ - ヴィーガンファー
動物由来の原材料を使っていない、かつ、原材料の入手ルート、製造過程などにおいても動物が犠牲になっていない
という違いがあるのです。
ヴィーガンファーのおすすめ商品3選
ヴィーガンファーへの関心が高まる中、ヴィーガンファーを扱うブランドも増えてきています。
ここからは、ヴィーガンファーのおすすめ商品を厳選して3つ、ご紹介したいと思います。
1. APPARIS – ボアブルゾン
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「APPARIS(アパリス)」は、AmélieBrickとLauren Nouchiの2人によって立ち上げられた、フェイクファーと、100%ヴィーガン製品だけを使用する事をコンセプトにしたアウターウェアーコレクションです。
鮮やかなグリーンのファーと、スタンダードなデザインのコントラストが特徴のブルゾンです。
ブラックコーデの仕上げに使うと印象的なスタイリングになりそうです。
商品購入はこちらから(楽天市場)
2. FUN FUR – ファーロングコート
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「FUN FUR」は、2016年に設立された韓国ブランドです。
ヴィーガン素材のみを使用し、地球に優しいエコを意識した製品づくりを行っています。
独特なカラーやデザインが特徴的。色はグリーンとブルーの2色です。
商品購入はこちらから(BAYCREW’S STORE)
3. PAWJ ヴィーガンファーミニブーツ
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「PAWJ」は、ヴィーガン文化の中心とも言える、カリフォルニア発のヴィーガンブーツのブランドです。
可愛らしいショート丈のブーツは様々なボトムスに合わせることができます。
本物のムートンそっくりの本格的な雰囲気はカジュアルなスタイリングのポイントになります。
商品購入はこちらから(PAWJ 公式サイト)
まとめ
人工ファーとヴィーガンファーの違い、おすすめのヴィーガンファー商品3選をご紹介しました。
動物保護の観点だけではなく、サステナブルな視点からも注目を浴びている、人工ファーとヴィーガンファー。
しかし、よりエシカルなアクションをするためには、人工ファーかヴィーガンファー、どちらを選択するかという問題もさることながら、大量消費、大量生産こそを見直すべきだ、という考え方も大切になってきます。
ヴィーガン・エシカルの視点からも、お気に入りのアイテムを長く大切に、使う心がけを持ちたいですね!