水が枯渇する? 世界中で問題視されている、水資源の危機について徹底解説
地球上の全ての生物は「水」がなければ暮らしていけません。しかし、ここ数十年、経済の発展とともに急激な環境汚染が進み、自然環境や生態系が破壊されています。さらに、地球温暖化による気候変動や世界人口の増加により、安全な水資源の確保や水不足が懸念されています。貴重な水資源を守るために、私たちは今、何をすればよいのでしょうか。
サステナブルな社会へ向けて
「サステナブル(Sustainable)」とは、「持続可能な」と言う意味をあらわしています。
サステナブルな社会とは、持続可能な社会という意味で「地球環境や生態系を破壊せずに、このまま未来の世代へ受け継いでいける社会のこと」を指しており、世界各国に共通する目標となっています。
水などの貴重な自然資源を使いすぎることなく、資源のリサイクルを心がけ、地球環境の維持に向けて、ひとりひとりがサステナブルな行動に取り組んで行くことこそが、サステナブルな社会の実現にとって、必要不可欠といえるのではないでしょうか。
家庭からの排水に気を付ける
日常生活の中で、水を汚さない、無駄にしないことを心がけましょう。
シャワーを出しっぱなしにしないこと、環境にも優しいヴィーガンシャンプーや洗剤を使うことなども、サステナブルな行動の一環となるでしょう。
海や川にゴミを捨てない
一見きれいに見える海岸沿いでも、よく見ると流木など、海からの漂着物に混じってマイクロプラスチックなどの海洋ゴミが打ち上げられていることがわかります。
海洋ゴミは海洋汚染にもつながりますし、魚の生態系も壊してしまいかねません。
また、プラスチックの原料である石油の使用は、地球温暖化の主な原因となっています。
ペットボトル入り飲料を買うのではなく、マイボトルを持参するなど、地球環境に配慮したエシカルな行動を心がけることが大切です。
ヴィーガンやベジタリアンの食生活が水の消費量節約につながる
世間では、まだあまり知られていないかもしれませんが、畜産には、大量の水が必要です。
牛肉1キログラムを生産するのには、およそ15,000リットルの水が必要といわれていますし、実は人間よりも家畜のための水の消費量の方が多いのが現状です。
さらに、家畜の飼育中に出る排泄物は、河川を汚してしまうなど水質汚染の原因にもなっています。
動物性由来の食品は一切食べないというヴィーガンや、菜食主義のベジタリアンの食生活は、私たちの健康のみならず、こうした地球環境や水などの資源を守ることにも貢献しているのです。
「ミートフリーマンデー」のように、週に一度、肉を食べない日を設けたり、ソイミート(代替肉)を使って料理をすることも、肉の消費量を減らし、貴重な資源である水を守ることにつながっていくことでしょう。
まとめ
すべての生命の源である「水」は、私たち人間や、動植物にとって、生きていく上で欠かすことのできない大切な自然資源です。
しかし、近年の経済の発展に伴う環境汚染や、地球温暖化などによる気候の変動が急激に進み、水質汚染や水不足などの問題が世界各地で引き起こされています。
地球上の水は常に循環しています。雨が降れば、水は川へ流れて、やがて海へと移動します。それが長い時間をかけて大気中の蒸気や雲となり、雨となって再び地上に降りてくるのです。
貴重な水資源を汚さず、使いすぎず、再生水の利用が可能ならば取り入れていくこと。
サステナブルな社会の実現に向けて、私たちが貢献できることを少しずつ始めてみませんか。