【2022年版】アメリカのヴィーガン・プラントベース市場に関する最新レポート解説
2019年には55億ドルと呼ばれていたアメリカにおけるプラントベース市場ですが、2021年に出た最新データによると70億ドル規模に成長しています。この記事では、アメリカにおけるヴィーガン・プラントベース市場について、最新レポートをもとに解説していきます。
目次
アメリカにおけるヴィーガンミート市場
有名企業からスタートアップ企業まで、多くの投資が集まって急成長しているのがプラントベースミート市場です。
現時点では14億ドル市場と言われていますが、まだまだ伸びしろはあると期待されています。
2年間で72%増のヴィーガンミート市場
アメリカのヴィーガンミート市場は、2020年に大きな転換期を迎えました。
今までは、ハンバーガーのパティに代表されるような「プラントベースビーフ(牛肉)」が主力でしたが、2020年からはその他の選択肢も増えたことで、多くの人に受けれられるようになりました。
いわゆる加工肉と呼ばれるような、バーガーパティやソーセージだけでなく、ヴィーガンチキンやヴィーガンポークなどの開発も着々と進んでいます。
昨年比で45%、2年前と比較すると70%も増えたヴィーガンミート市場。多くの研究家が携わり、急ピッチの開発が進んでいるエリアとあって、これからも目が離せません。
また、家庭ベースでみると、プラントベースミートを買っているのは、まだ世帯数の18%にとどまっています。
商品の選択肢が増えるに伴って、需要の方も爆発的に増えると想定されています。
人気のプラントベースミートとは?
どんどん急成長しているプラントベースミート市場ですが、どのような食材が人気なのでしょうか。
1番売れているのは、やはり選択肢も増えている加工されたものが多いです。
- バーガーパティー
- ヴィーガンソーセージ
- ナゲット
- カツレツ
一方で、2020年に市場が2倍のサイズへと膨れ上がったのが「プラントベースグラウンドビーフ」。いわゆる加工する前の「ひき肉」のことです。
生産力がついたことと、販売網が広がったことで、今までは「冷凍食品」として販売されることの多かったプラントベースミートが、冷蔵保存ができるようになりました。
これによって、動物性の肉と同じ冷蔵ケースにて、プラントベースミートも並べられるようになったことで、特別感が薄れたことと、多くの人の目に留まりやすくなったといわれています。
スーパーで見かけるアイテムも増え、そして選択肢も増えていくことで、より多くの人にとって「当たり前」な買い物になっていくことでしょう。
アメリカにおけるプラントベースミルク市場
アメリカにおけるプラントベース市場の中でも、植物性ミルクはかなりのウェイトをしめています。
ミルクだけでプラントベース市場の売り上げの1/3を誇るのだから驚きです。
25億ドル規模のプラントベースミルクは、どのように多くの人の日常に溶け込んでいるのでしょうか。
アメリカの4割の家にあるプラントベースミルク
プラントベースミルクはアメリカの家庭の中で、最も受け入れられている植物由来の食材と言っても過言ではありません。
なんと39%の家庭、つまり約4割の家庭においてプラントベースミルクを取り入れているというデータがあります。
それもそのはずです。なぜなら、プラントベース食材の中でも、プラントベースミルクが圧倒的に「スーパーで当たり前に並んでいる」アイテムだから。
他のプラントベースアイテムと比べて、スーパーで置いてある率が高いうえ、動物性ミルクと変わらないほどのラインアップも誇るため、目にも止まりやすくなっています。
人気のプラントベースミルクとは?
以前は常温保管されていたプラントベースミルクですが、よりフレッシュなものを…と「冷蔵保存」タイプのものを販売したことで、急速に広がるようになりました。
そんな植物性ミルクが多くの人に受け入れられているアメリカにおいて人気のものは以下の通りです。
- アーモンドミルク
- オーツ麦ミルク
- ソイミルク
現時点ではこの順番ですが、ここ2年で急速に成長しているのがオーツ麦ミルクです。よりフレッシュで、より美味しい味のミルクになるよう開発が進められています。