ビリー・アイリッシュ、ロンドンのO2アリーナをヴィーガン対応にするため、インポッシブル・フーズと提携
歌手のビリー・アイリッシュは、インポッシブル・フーズと提携し、6日間の気候変動に焦点を当てたイベント「Overheated」の期間中、ロンドンの有名なO2アリーナで販売される食品をヴィーガンのもの置き換えることを発表。その経緯の詳細をご紹介します。
気候変動対策イベント「Overheated」は音楽アーティストビリー・アイリッシュ、環境NPOのReverb、Support + Feedが主催する6日間のイベントです。
後者はエイリッシュの母、マギー・ベアードが設立した団体で、ヴィーガンレストランが弱者に食事を提供しながらパンデミックを乗り切れるよう支援するNPO団体です。O2アリーナでは、ヴィーガン料理を提供するだけでなく、飲料の乳製品を取り除き、植物由来の代替品に置き換える予定です。
「O2アリーナでは、ケータリングパートナーのLevy’s（レヴィーズ）とともに、アリーナ内の食べ物を100％ヴィーガンにすると約束しています」と、会場はそのウェブサイトに投稿しました。
インポッシブル・フーズはこのイベントの公式フードパートナーで、インポッシブル・ソーセージ・コフタやインポッシブル・チキン・パルメザンパイなど、動物性食品を植物性の代替品に置き換える手助けをします。
インポッシブル・フーズは先月、植物由来のチキンと豚肉不使用のソーセージ製品を一部のレストランとショップで発売し、英国に初進出しました。ビリー・アイリッシュとのパートナーシップにより、このブランドは2,300人の「Overheated」の参加者の前に登場することになりました。
インポッシブル・フーズのCEO、ピーター・マクギネスさんは以下のように語ります。
「私はOverheatedで私たちの友人やファンに私たちの食べ物を提供し、私たちの惑星の未来を形作るチェンジメーカーの次の世代をサポートすることに興奮しています。 」
「ビリーとマギー、Reverb、Support + Feed、は、食が気候変動を逆転させるために大きな役割を果たすことができると信じている素晴らしいメンバーを集めています。ロンドンのOverheatedで彼らと一緒に気候変動対策のための運動を支援できることを光栄に思います。」
ビリー・アイリッシュの気候変動イベントのために、インポッシブル・フーズはO2アリーナの公式ケータリングプロバイダーで、英国有数のスポーツとエンターテインメントのケータリング会社であるLevy UK + Irelandと提携し、植物由来のメニューを作りました。
Levy UK + Irelandのマネージングディレクターであるジョン・デイビーズ氏は、以下のように述べています。
「料理チームは、地球に本当に良い影響を与える植物由来の料理を提供し、過熱するイベントの一翼を担えることを光栄に思っています」
「サステナビリティは、私たちのすべての活動の中核であり、2027年までに英国内のすべての会場でネット・ゼロを達成することを約束しています。」
ヴィーガンのフードに加え、Overheatedでは、ファッション産業から発生する廃棄物を削減するために、アーティスト主導のゼロ廃棄スローファッション・アパレル事業であるCitizen-Tとのコラボレーションも行われます。
Citizen-Tは、2022年6月10日から12日まで、無料のCitizen-T Playgroundを開催し、ゲストは服の交換に参加し、持続可能なファッションについて学び、中古の服を購入することができます。
Citizen-Tの創設者でアーティストのステファニー・ディロンは、このように語りました。
「気候変動に対する世界的なチャンピオンたちの仲間入りができたことに感激しています。今年、140万着の衣服をゴミ処理場から救うという私たちの使命は、私たちが共に働くアーティスト、彼らの意見を支持するファン、そして、あなたの購入によって誰が利益を得るのか、あなたの購入が地球にどんな影響を与えるのかを疑問に思い、賢明な購入をする人々の結果として、現実に近づきつつあります。私たちは共に変化を起こしているのです。」
YouTubeはビリー・アイリッシュと提携し、6月10日のキックオフイベント「Overheated Live」を彼女のチャンネルでライブ配信し、宣伝しています。
さらに、ファンや活動家が気候危機を緩和するために自分たちができることを学ぶために、OverheatedのドキュメンタリーはWePresentで6月10日から13日まで配信され、ベアードが作成した、誰もが自分の二酸化炭素排出量を削減するための情報やアイデアを提供するダウンロード資料「Overheated Digital Guide」を掲載する予定です。
ビリー・アイリッシュの動物保護活動
ビリー・アイリッシュは12歳からヴィーガンであり、近年はその名声を利用して、気候変動危機に関連するさまざまな動物権利保護活動を推進しています。
ワールドツアー中にヴィーガン食への転換を実行するだけでなく、彼女はファッションの世界でも魔法をかけています。
2021年のメットガラでは、高級ファッションブランドであるオスカー・デ・ラ・レンタが毛皮を永久に使用しないなら、彼女はオスカー・デ・ラ・レンタのガウンを着ることに同意し、象徴的なファッションブランドはそれに応じました。
彼女はまた、スポーツアパレルブランドのナイキと継続的な関係を築いており、ナイキの象徴的なスニーカーのいくつかを、より持続可能なヴィーガン素材でリメイクしています。
このコラボレーションでは、これまでにヴィーガンのエアフォース・ワンやエアジョーダンなどを発表し、注目を集めています。
まとめ
世界的なスターとして活躍しているビリー・アイリッシュ。
彼女の歌やセンスだけではなく、勇気や行動力、多くの人や企業を巻き込んで大きなことを成し遂げていく力強い信念も、国境を越えてたくさんの人々に愛される理由なのかもしれません。
また、Overheatedのような環境問題やヴィーガニズムへのシフトを啓発するイベントが開催されることで、私たち一人一人の意識が変わり、社会をより良くしていく大切なきっかけになるのかもしれません。
今後もビリー・アイリッシュ、彼女の活動から目が離せないですね。
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