【医師監修】CBDオイルとは?医学論文でわかっている効果や機能を徹底解説
天野医師監修、最近良く聞くCBDについて、研究論文や研究成果をもとに徹底解説していきます。
不安を取り除く効果があるとされる論文も
また、2019年にアメリカで開業医の協力で、不安や不眠の症状を訴える72人(47人が不安を訴え、25人が不眠を訴えている)の成人に対して、CBDの効果がどれほどあるかを調べる臨床研究が行われました。
その中では、1ヶ月後の短い期間の間で、不安症状は79%の人が、不眠症状は67%の人が改善したと報告されています。
CBDはセロトニンの分泌を促します。セロトニンは脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きがあります。
セロトニンが低下すると、これら2つのコントロールが不安定になりバランスを崩すことで、攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック症(パニック障害)などの精神症状を引き起こすといわれています。
レファレンス:Cannabidiol in Anxiety and Sleep: A Large Case Series. Perm J. 2019;23:18-041.
タバコの本数が減ったデータも
2013年イギリスにある世界屈指の名門校ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)で行われた、CBDとプラセボを使い、タバコの量について変化があるのかを調べる研究が行われました。
そこでは、24人の喫煙習慣のある治験者を二手に分けて、それぞれにプラセボとCBDを与えます。
CBDを与えた群においてタバコの本数が40%減った結果が出ました。 タバコは通常、含まれるニコチンが脳内のニコチン受容体に作用し、ドーパミンが分泌されます。そして、ドーパミン分泌され快感を得て、そのために依存症になる、というものです。
脳内の神経伝達物質の調節にエンドカンナビノイド・システムが関与しているとされますが、CBDはエンドカンナビノイド・システムを調整し、その過程で、ドーパミンをはじめとした様々な神経伝達物質を自発的に調節できるため、タバコ依存が減る可能性がある、というものです。
レファレンス:Cannabidiol reduces cigarette consumption in tobacco smokers: preliminary findings. Addict Behav. 2013 Sep;38(9):2433-6.
さて、ここまでCBDの効果について見ていきました。
おすすめの摂取方法
CBDは、基本的に単独で摂取したほうが良いかもしれません。経口摂取時などの場合(これは、CBDに限ったことではなく、どの食品においてもそうですが、吸収や代謝の観点からとのこと)。そのため、水などに垂らす摂取も良いと思いますが、基本的には混ぜすぎない方がいいと思います。
もちろん食品として販売されてるものだけでなく、バームなどの塗るものや、肌につけることをメインと想定している商品もありますが、一般的な食品として一つ参考にしてみて下さい。
いかがでしたでしょうか。海外では既にたくさんのエビデンスが出ていることがわかりました。他の天野医師監修の記事はこちらから。
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