【インド】お寺に備えられた花をヴィーガンレザーにアップサイクル!「Fleather」が廃棄花と女性の自立に変革を起こす
インドで、神にお供えする花をヴィーガンレザーにアップサイクル。それが女性の自立にも繋がるといいます。いったいどのようなヴィーガンレザーなのでしょうか。
ガンジス川へ花は流れる
鮮やかで、大量の花が、お供えされたあと、どうなっているのか。
誰もそのことに、関心や、疑問を持つことは、ありませんでした。
インドの方にとって、生活の源である、ガンジス川。
ここには、大量の供花が流されています。
これらの花は、流れに乗ってどこまでも行くものもあれば、その場に漂うものもあります。
そして、とどまった花は腐敗し、泥となりガンジス川に沈んでいきます。
沈んだあとは、どうなるでしょうか?
堆積した、腐敗した泥は、流れることなく水を濁らせます。
ガンジス川に投棄される供花の96%に、有毒な農薬が使われている
美しく、鮮やかで、神聖な供花に使われる花。
この花々は、美しさや、鮮度を保つために、農薬や、化学的な染料、殺虫剤などの化学物質で、コーティングされています。
そのような、薬品を使用している花の割合は、およそ、96%にものぼるそうです。
寺院に備えられた、「コーティングフラワー」は、川に投棄されます。
つまり、川に化学薬品が流れ出る、ということを意味します。
ガンジス川は、生活の源であり、巡礼者の聖地でもある
ご存じのとおり、ガンジス川は、インドの方のライフラインとなる、大切な資源です。
そして、ヒンドゥー教徒にとっては、聖地でもあります。
ヒンドゥー教の4大聖地とされる寺院は、どれも、ガンジス川の源流域にあります。
ガンジス川で沐浴し、身を清める信者が、後を絶ちません。
また、「バラナシのガンジス川付近で死んだ者は、輪廻転生の苦しみから解放される」と言われています。
そのため、多くの遺体も、バラナシ付近のガンジス川に、運ばれてくるのです。
ガンジス川は、衛生的に、整った環境ではないのが、正直なところです。
しかし、信者にとっては、大切な聖地であり、インドに住む方にとっては、命の川です。
そこに、大量に農薬などの有害な物質が溶け出すのですから、それがいかに深刻なことかは、想像がつきますね。
参考記事:THE EARTH SHOT PRIZE