今年もグリーン・カーペット・ファッション・アワードが開催!
LAにて今年のGreen Carpet Fashion Awardが開催されました。オスカー賞やアカデミー賞と比べると、日本のメディアではあまり話題になることのないこのアワード。でも、イベントに参加したのはレオナルド・デカプリオ氏を始めとする、著名人だらけです。どのような賞なのか、チェックしてみましょう。
目次
グリーン・カーペット・ファッション・アワードの6つの賞
グリーン・カーペット・ファッション・アワードでは、サステナブルファッションを広めることに注力した人たちに贈られる賞です。とてもユニークな6つのカテゴリーに分かれています。
1. The Visionary(先見の明がある人)
2. The Messenger(伝える人)
3. The Rebel(反逆者)
4. The Healer(癒す人)
5. The Sage(賢い人)
6. The Futurist(未来を見据えている人)
具体的にはどのような方々が、これらの賞を受賞したのでしょうか。いくつかご紹介したいと思います。
The Healer Award:Sônia Guajajara氏
映画俳優として人気のレオナルド・デカプリオ氏はが、「癒す人」賞を発表し、大きく話題になりました。
実は彼、国連の気候変動問題に関するメッセンジャーでもあるんです。
この賞を受賞したのは、ブラジル出身のソニア・グァジャジャラ氏。ブラジルの北東部の先住民族出身で、初めて大臣となった女性です。
彼女は先住民族の人権と環境問題について取り組んできました。先住民出身で政治家として成功しただけでなく、アマゾンの熱帯雨林の生物保護にも貢献した点が評価され、今回受賞に至りました。
スピーチにて「私たちは人権問題に苦しんでいます。自分たちの土地を守ることで、地球の反対側、ここでまさにあなたが吸っている空気と、飲んでいる水を守っているのです」と述べています。
The Sage Award:Gabriela Hearst
「賢い人」賞は、有名なハイブランドChloe(クロエ)のデザイナーである、ガブリエラ・ハースト氏に贈られました。
ガブリエラ氏は、環境問題に対抗すべく、ファッション業界を率いる計画を立て、実際に動き始めている人として受賞に至りました。
彼女の率いる協力なチームは、ファッション業界の商業主義に警鐘をならしたり、クリーンエネルギーへの切り替えを促したりと、業界内でのパラダイムシフトを促しています。
さらには、働く環境における女性の権利運動にも取り組んでいる点が評価されています。
まとめ:ファッション業界のサステナブル化を加速させるアワード
きらびやかで華やかなイメージのあるファッション業界。その一方で、石油産業についで2番目に地球を汚している業界ともいわれています。
そのような現状に警鐘を鳴らすのが「グリーン・カーペット・ファッション・アワード」。
2017年から開催されているイベントですが、2023年は映画業界とタイアップして、オスカー賞の直前に開催となり、多くの人の注目を集めました。
ファッション業界のプラスチック使用量を減らすためのイノベーションコンペが繰り広げられ、サステナブルな活動に取り組む人にライトが当てられました。
華やかなファッションの世界を楽しみながらも、地球環境とも仲良くしていく。そのような取り組みに世界が目を向け、研究開発に拍車がかかったイベントでした。
ちなみに、ハリウッド業界にはたくさんのサステナブル推進派の方々がいるのをご存じでしょうか。女優として活躍しながら、ママでもあり、ヴィーガニズムを広める活動をしているケイト・マーラ氏。
多くの人の目にとまるハリウッドスターたちが、ヴィーガニズムの普及に取り組み、発信していくことで、一人でも多くの人が環境問題への意識が高まると良いですね。
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