異常気象による畜産業への影響、畜産業に終止符を打つのは気候変動か
家畜が環境破壊の一因になっている反面、気候変動が畜産業の存続を脅かしています。今回は、家畜と環境について、一緒に考えてみませんか?
地球規模で起こる異常気象
近年、世界各地で異常気象が起こっているという事実
こちらは、気象庁が発表している、世界の異常気象の分布図です。
2022年8月は、多くの地域で、高温を観測していることがわかります。
特に、ヨーロッパ圏では、広い範囲で、過去最高の高温が記録されました。
アルジェリアでは大規模な山火事が起こるほどでした。
このように、先述のフランスだけではなく、世界中で、異常気象が災害を及ぼす事態が増えてきました。
BBC NEWSでは、昨年、「過去50年で、世界の気象災害が50倍に増加した」というニュースを発表しています。
例1. 日本では、局地的な記録的豪雨が相次ぐ
2022年でいえば、北海道から東北地方にかけての、線状降水帯による記録的豪雨がありました。
線状降水帯は、猛烈な雨をもたらします。
原因として、連日の、熱波による異常な猛暑があります。
線状降水帯が降らせる雨は、河川の増水や氾濫、さらには、家屋への浸水などの被害が起こることもあります。
ここ数年、線状降水帯による豪雨被害が、日本で相次いでいます。
例2. アメリカ大陸の熱波と寒波
2021年には、アメリカ・中部~南部で発生した冬の大寒波が、深刻な被害をもたらしました。
経済的被害は、240億米ドルと言われています。
また、カナダ西部にある、リットンでは、2021年6月29日、49.6度という気温を観測しました。
アメリカにおいても、広い範囲で、過去最高気温を記録し、干ばつの被害に遭っている州があります。
参考:気象庁ホームページ