廃水を菌糸体タンパク質にアップサイクル、Hyfé Foodsのビジネスモデルをご紹介
200万ドルもの投資を勝ち取った、フードテック企業、Hyfé Foods。なぜこの企業が、大きな資金調達を実現できたか?そこには、私たちの未来の食糧危機を救うカギがありました。
Hyfé Foodsの、今後の可能性
Hyfé Foodsが、環境にも、次世代の代替小麦製品としても、大きな可能性を持っていることがわかりました。
では、今後、Hyfé Foodsが目指すビジョンは、どのようなものでしょうか。
環境負荷の軽減を推進
Hyfé FoodsのCEOであり、化学エンジニアでもある、ミシェル・ルイス氏は、Hyféのプロダクトについて、こう語っています。
「私たちの使命は、柔軟な発酵プラットフォームを使用して、さまざまな業界向けにコスト競争力のある必需品を生産し、何百万ポンドの廃棄された栄養素を再利用し、大量の温室効果ガスが毎年大気中に排出されるのを回避することです」
食料の、安定供給
さらに、Hyféの菌糸体タンパク質からできた、小麦の代替製品は、気候に左右されず、安定供給ができることが、大きなメリットです。
Hyféは、昨年11月に、生産量が、400Lバイオリアクターまで拡大されました。
この、大規模な拡大は、Hyféの今後のビジョンを、一手に背負っています。
ミシェルは、このことについても、以下のように述べています。
「Hyféは、消費者向けパッケージ商品、レストラン、既製食品サービスで使用されるブランドの菌類粉を市場に投入することを計画していますが、その水の価値化プラットフォームは、世界の食料生産を変革する可能性を秘めており、工場の余剰分を世界中のどこでも高タンパク食品にアップサイクルすることができます。」
アップサイクルされた製品を、さらにアップサイクルできる。
次に、安定した品質、供給を叶える。
それは、食費高騰の時代に、新しいコストダウンを叶える希望になります。
そして、誰でも口にすることができる。
これぞ、サステナブルの神髄ともいえる目的とも言えます。
まとめ
フードテック産業は、食料価格高騰と、気候変動による収穫危機、ヴィーガニズムなど、さまざまな時代の流れとともに、大きな進歩を見せています。
そのため、今後も、Hyfé Foodsのように、アップサイクルして、新しい食品を創りだすようなビジネスモデルケースが増えることでしょう。
私たちヴィーガンにとっても、嬉しい動きです。
そして、それ以上に、環境負荷が減り、より安全で、クリーンな食生活を送ることができる。
そんな世の中になっていくことが、楽しみですね。