世界最速F1レーサー、ルイス・ハミルトンのヴィーガンライフスタイルとは?
F1レーサールイス・ハミルトンは数年前からヴィーガンになり、アスリートでもヴィーガン食生活で身体づくりができることを証明しました。環境問題のみならず動物福祉や人種問題にも関心を寄せ、取り組みを行っているルイス・ハミルトンを紹介します。
Social justice(社会正義)のためにキャンペーン
F1の最初で唯一の黒人ドライバーであるハミルトンは、BLM運動(ブラック・ライヴズ・マター)への支持を示し、レース業界で蔓延している不平等について声を上げています。
ハミルトンは、私たちのスポーツと世界の不平等は続いています。改革はまだ必要です。と、2021年2月にインスタグラムに投稿。
2020年には、マイノリティーに対する警察の行為を非難し、彼のファンに人種差別に反対するように発言するよう促しました。
同年、彼はStillWeRise(まだ何度でも立ち上がる)という言葉をフィーチャーした、BLM運動を支持するヘルメットも発表。そして、BLM運動をサポートするために、ブラックアローと呼ばれる真っ黒な車でレースをしました。
持続可能性を促進するための試み
ハミルトンは熱心な環境保護主義者であり、二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいます。
F1レースのため各国を移動しなければならないハミルトン。以前はプライベートジェットを利用していたそうですが、温室効果ガス削減のため手放し、今では航空会社を利用して移動をしているそうです。
数台持っていたスポーツカーも、ガソリンを大量に消費するために手放し、メルセデスベンツEQCやスマートEQForTwoなどの電気自動車を運転することを選択。
しかし、F1レーサーという職業をしているハミルトン。F1レースだけではなくカーレースが、排出する温室効果ガスが環境に与える影響を無視はできません。
ハミルトンは、さらに多くのエネルギーを必要とするにも拘わらず、F1車をより幅広くするという新しいF1規制に強く反対。
よりスポーツが持続可能性の方向に進んでいるという話があるにも拘らず、なぜF1車が重くなるのかわかりません、と彼は疑問を投げかけています。
慈善家としてのハミルトン
ハミルトンは、自身の財産2,000万ポンド(約30億円)を元に、恵まれない若いイギリス人を支援することを目的とした独自の財団、Mission44(ミッション44)を立ち上げました。
2020年には、オーストラリアの山火事災害のためにハミルトンは、いくつかのオーストラリアの自然保護団体に、500,000ドル(約700万円)を寄付。
そして彼は彼のファンにも、私たちが地球に与えている影響を私と一緒に考えようと訴え、寄付をするように勧めています。
その他にもハミルトンは、Save the Children(セーブ・ザ・チルドレン)、UNICEF(ユニセフ)、Education Africa(エデュケーション・アフリカ)などの慈善団体も支援しています。
動物愛護活動
彼は海洋生物を保護するよう訴え、違法な野生生物取引に反対しています。
彼はサメのヒレだけを取るフカヒレ漁の廃止を呼びかけ、工場畜産を非難し、イルカのショーや動物を娯楽に使用するその他のアトラクションを支持しないようにファンに訴えています。
動物のショーを子供達に見せることにより、野生生物取引をサポートしているということ、野生動物が取引のためにどのような目にあっているのか、そして、絶滅の危機に瀕しているということをわかってもらえるよう訴えているのです。
ハミルトンはまた、F1所属チームのメルセデス社に革製品を使わないように呼びかけました。これを受けて、同社は、リサイクルされたペットボトルのスエード、サボテンやマッシュルームで作られたレザーなど、より持続可能な植物ベースの素材を車両に使用し始めました。
まとめ
ドキュメンタリー映画を見てヴィーガンになったF1レーサールイス・ハミルトン。
環境と動物愛護の観点からヴィーガンとなったハミルトンは、ヴィーガン生活により彼自身の健康状態は以前よりも良くさらに、アスリートとしての身体づくりも、動物性たんぱく質を取らなくても筋肉を作れると、さまざまなメディアで語っています。
F1レーサーとしてだけではなく、環境問題、動物愛護、人種問題などさまざまな取り組みをしているハミルトンの活躍から目が離せません。
合わせて読みたい