毎日使うタオル、普段1日に使用する数も数え切れないほど何気なく使っていますが、どんな素材で出来ているかご存じでしょうか。
多くの肌触りの良いタオルは、コットン(綿)からできています。
しかし、コットンはコットンでも、オーガニックコットンとそうでないものに分類されます。できれば、オーガニックコットン100%がベストですよね。
今回は、エシカルな暮らしを実践するオーガニックコットンタオルについてご紹介します。ご自身が使用されているタオルを見直して、どんなタオルが良いのか一緒に少し考えてみませんか?
Contents
オーガニックコットンとは
オーガニックコットンは、無農薬や化学肥料無しで栽培された綿花のことです。
オーガニックコットンと呼ぶには、主に3つの基準があり、条件が満たされて初めて、オーガニックコットンと認定されます。
その基準とは、下記の通りです。
- 3年以上農薬や化学肥料を一切使用しないで育てられた栽培であること。
- 綿花の種子に遺伝子組み換えをしたものを使用していないこと。
- 綿花を育てている農家の安全性や衛生管理が整っていること。
土地の改良には、農薬や化学肥料、除草剤などの化学薬品が大量に使われている場合が多いのですが、それらを全く使わなくなってから3年以上経過した土地で育てなければなりません。
また、綿花を大量生産するために品種改良を重ねている場合がありますが、純粋な綿花の種ではない限りオーガニックコットンとは呼べません。
現在、国際的なオーガニックテキスタイルの認証としてGOTS認証やOCS オーガニック認証(Organic Content Standard)があります。それらは高品質なオーガニックコットンを、スムーズに取引するための基準として設けられました。
その背景には、1990年の生産ピーク時、綿花に使用される殺虫剤は、全農業での使用量の1/4にもなっていました。
これは地球環境だけでなく、そこで働く人々の健康にも大きな負担となりました。

GOTS認証やOCS認証で「オーガニック」を認定されるには、オーガニックコットン認証を受けているコットンを製品の95%以上に使用している必要があります。
オーガニックコットンの認証は、「NOP(ナショナル・オーガニック・プログラム)」、スイスの政府機関による「バイオインスペクタ認証」、「日本オーガニックコットン協会 (JOCA)」、日本オーガニックコットン流通機構の「NOCコットンラベル」などがあります。

他にも、ドイツなど世界17カ国の機関が加盟している国際的な機関「Oeko-Tex(エコテックス)」や、TDA(テキサス州農務局)など、各機関で認定される必要があります。
これらの基準は、定期的に改訂されており、品質を保持するように努めています。
オーガニックコットンを使うとなぜエシカル?
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そもそもエシカルとは、「倫理的な」という意味を持つ形容詞です。
そこから、環境保全や地域・人や社会へ考慮して作られたものを消費することを「エシカル消費」と呼びます。
先程、オーガニックコットンは何かということについて、説明いたしました。
次に、このオーガニックコットンを使うと、なぜエシカルなのかについて説明していきます。
1. フェアトレード
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フェアトレードとは、その言葉の通り「公平・公正な取引」を意味します。
最低価格の保証・長期的な取引の促進・安全な労働環境・児童労働や強制労働の禁止・農薬や薬品の使用削減などを基準にし、生産者や労働者を守ります。
今回ご紹介した「GOTS」「JOCA」「NOC」のオーガニックコットンも、フェアトレードによって取引されています。
フェアトレードのように「人に優しい」という観点も、エシカルには欠かせない要素のひとつです。
2. 生分解性が高い
オーガニックコットンは、前述したように、化学薬品などを一切使用しない自然に近い素材です。
そのため、微生物が分解しやすく土に還りやすいのです。つまり、生分解性が高いという特徴があります。
オーガニックではないコットンの中には、化学物質や化学繊維などを含ませたものがありますが、それらは分解されずに環境に残り、野生動物などを害する可能性があると示唆されています。
そうした点からもオーガニックコットンを使った製品で、エシカルな暮らしの実践をおすすめします。
3. マイクロプラスチックが発生しない
コットンから、プラスチック?と思った方もいらっしゃると思います。
先程も触れましたが、オーガニックではないコットンには、化学繊維が含まれていたり、化学物質を使っていたりする場合があります。
コットン自体はプラスチックではありませんので、直接影響はありませんが、含まれる化学物質などが擦れて徐々に細かくなれば、マイクロプラスチックとして生態系に影響を及ぼすようになります。
オーガニックと聞くと、身体によいイメージが先行しますが、実は環境や生態系を維持するためにも大切なこと。
日常で使う機会も多いタオルだからこそ、オーガニックにして、エシカルな生活を実践してみませんか。
オーガニックコットンタオルの選び方
日常生活で、オーガニックコットンを使うメリットについてご紹介しました。
ただ、オーガニックコットンのタオルといっても、品質についても、オーガニック基準をぎりぎりでクリアしたものからこだわりが詰まった商品まで、ピンキリ。
そんなときに見分けるポイントを、二点ご紹介します。
品質を見分けるときは認証機構を参考に
通常タオル選びで重要なのは、肌触り・吸水・速乾・耐久性・値段・清潔・品質などです。
タオルの素材によってそれらは異なりますが、オーガニックタオルを選ぶ時には品質がしっかりしたものは重要なポイントです。
品質を見分けるときには、はじめにご紹介したオーガニックコットンの3つの条件を満たし、さらに確かで高い品質を見極める場合は、認証機構の認定を受けているか否かは一つの指標として参考になります。
GOTS認証がついたタオル
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GOTS認証やOCS認証で「オーガニック」認定されるタオルには認定のマークがついています。
オーガニックタオルを生産する過程で、漂白剤などの化学物質を使用していない証となり、安心しです。
GOTSの国際作業グループは、IVN(ドイツ)SA(イギリス)OTA(米国)JOCA(日本)です。

日本のJOCAのマークがついているタオルも、日本オーガニックコットン協会認定商品となります。
素材に化学物質が含まれていないか
オーガニックタオルに中には、オーガニックコットンを100%使用しているものと、他の素材とブレンドしているものがあります。
冒頭で述べた通り、製品の95%にオーガニックコットンが使用されていれば、オーガニックの認証を受けられるため、他の素材とブレンドされていても、オーガニックと謳えるわけですね。
オーガニックコットンの質感や風合いを楽しみたい人は、100%使用のものがおすすめです。
しかし、コットンのみではしわになりやすいデメリットを克服することや、シルクのように贅沢な風合いにするために、他の素材を掛け合わせている場合があります。
近年、最も多く合わせるのは「バンブーレーヨン」や「バンブーリネン」。
バンブーレーヨンは、竹(バンブー)から繊維質をとり出した後に、化学物質を混ぜて繊維に仕上げます。コットンには出せない光沢感と吸湿性が特徴ですが、化学物質を混ぜているのでオーガニック100%素材ではありません。
一方、バンブーリネンは、麻やヘンプと同様の製法で作られる天然繊維で、竹の表皮をはがして中の繊維質を取り出して繊維にします。
バンブーリネンを作るには、労力がかかるために生地も割高になってしまいますが、こだわりの天然繊維としてコットンと合わせてもオーガニック100%素材です。
他素材ブレンドのタオルを選ぶ場合は、可能な限り「バンブーリネン」を使用しているものを選びたいところですね。
このように、オーガニックタオルはしっかり見極めて選ぶことをおすすめします。
しかしオーガニックタオルを生産しているメーカーは多く、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
そこで、製造国、素材、認証機構の観点、使い心地などの情報をもとに、おすすめのタオルをご紹介します。
おすすめオーガニックタオル7選
1. IKEUCHI ORGANIC(イケウチオーガニック)
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オーガニック120バスタオル ¥5,060
1953年創業、愛媛県今治市でオーガニックコットンのタオルを製造しているイケウチオーガニックの年間売り上げ不動の1位を毎年獲得している定番のタオル。
しっかりとしたメンテナンス(洗濯・乾燥)で使用すれば、5年、10年と長持ちするタオルと言われています。
オーガニックコットン100%のバスタオルは種類が豊富。ふわふわのタオル、業務用のしっかりしたタオル、吸水性の高いタオルなど好みに合わせて選んでみましょう。
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2. エアーかおる
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ダディボーイ ¥1,320
軽くてふわっとした使い心地が特徴のダディボーイシリーズ。ウォッシュタオルサイズからバスタオルサイズまで、幅広いサイズ展開も嬉しいポイント。
TVで話題の究極のやわらかタオル「エアーかおる」。世界初の特許技術で作られた、吸水力抜群な魔法のタオルで人気が高く売り切れ必須商品です。
敏感な肌にもやさしいオーガニックコットンを使用し、日本アトピー協会推薦品認定を受けている製品です。
この商品自体がオーガニック認証を受けているわけではありませんが、オーガニックコットンを使用しており、また、毛落ちが少ないため、長く使える点がエシカルにも繋がります。
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3. MARKS&WEB(マークスアンドウェブ)
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オーガニックコットン ソリッドフェイスタオル ¥2,200
オーガニックコットン100%、使用感にこだわったパイル地の毛足が長く、細い糸をより合わせて糸の強度をあげています。
吸水性にすぐれしっかりした拭き心地で、特に男性からの支持が高い商品です。
老舗石けんメーカー・松山油脂株式会社のオリジナルブランドとして生まれた「MARKS&WEB(マークスアンドウェブ)」。
ボタニカルアイテムを企画・製造している背景を活かしオーガニックコットンタオルも製造しています。
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4. TENERITA(テネリータ)

超甘撚りハンドタオル ¥1,540
「超」がつくほどに贅を尽くし、おもわず触れずにはいられない究極のタオル。フェイスタオル・バスタオル(ショート・ロング)があります。
使うほどにしっとりやわらかな肌触りに幸せを感じられ、水分もしっかり吸収するハンドタオルです。
テネリータのオーガニックコットンはこだわりが強く、世界で最も厳しい基準をもつといわれるドイツのオーガニック認証GOTSを日本国内初となる認可を受けています。
南インドの契約農場で採れる最高級の綿花のみ使用し、製造は世界最高クラスのタオル技術を誇る産地、今治です。
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5. hippopotamus(ヒポポタマス)
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フェイスタオル ¥3,630
有機栽培綿 63% + 再生竹繊維 37%のやわらかなオーガニックタオル。洗顔用タオルですがやや大きめサイズで、洗い髪をゆったりと巻け、首にかけてスポーツタオルとしても使用できます。
ヒポポタマスのタオル生地は、世界トップレベルの安全な繊維製品のみ認定されるエコテックス®スタンダード100、さらに最も基準の厳しい製品クラス1の認証を受けています。
有機栽培綿は綿花畑だけではなく、紡績工場までを含めて、国際的なオーガニック繊維基準の認定を受けた糸のみで作られています。
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6. タオルショップ ブルーム

ブルーム レオン フェイスタオル 3枚
サンホーキン綿100%使用、今治タオルブランド認定の高品質なホテル仕様タイプ。
今治タオルブランド認定とは高品質の証で、優れた吸水性と高い安全性を有したタオルです。今治タオル工業組合が、独自に定めた品質基準に合格したタオル製品にのみ、付けることが許されるマークです。
タオルショップブルームは、国内2大タオル産地の今治と泉州ブランドを扱っています。
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7. arbol アルボル オーガニックタオル

arbol FLUFFY TOWL フェイスタオル ¥330
GOTS認証・オーガニックコットン100%、両面ロングパイルでふわふわの肌触りが心地よいタオルです。
通常よりコットンを多く使用しボリュームをアップ、日々の使用感をより快適になる様に作られています。柔らかな糸や質感にこだわった高品質なタオルをお値打ち価格で提供。
1度使うとリピートしたくなるお手頃価格が魅力です。
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まとめ
ものがあふれた時代で、本物の良さを見極めることは大切になっています。オーガニックコットンの生産から消費まで、地球環境を守り持続していく意識は自分への健康にも繋がります。
100%天然で安心・安全な素材で作られるオーガニックタオルをぜひ毎日使い続けてみましょう。
その品質や風合いのやさしさ、使い心地の良さできっと手放せなくなりそうですね。
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