本物のオーガニックとは?日本や世界の認証制度・マークをご紹介
「本物のオーガニック」を見分ける基準となる、日本や海外の「認証制度」を解説します。今日のお買い物から活用できる「認証マーク」もご紹介!
健康や身体に良いことや地球環境に優しい栽培方法から注目され、
「オーガニック」や「有機」という表示の商品が当たり前に並んでいます。
実は「オーガニック」と呼べるのは厳しい基準をクリアし、国から認証を受けた製品のみということをご存知でしたか。
「どんな基準でオーガニック認証がされているの?」
「安心して購入できる本物のオーガニック食品はどれ?」
「家族や子供のために、安心して食品を選びたい。」
そんなあなたのために、日本や海外のオーガニック認証制度やマークをご紹介します。
オーガニック製品をご購入する際は、ご紹介する認証マークをぜひ参考に選ばれてください。
「有機(オーガニック)」とは?
そもそも、「有機(オーガニック)」とは一体何なのでしょうか。
辞書で意味を調べると「生命力を有すること。生活機能を備え、生活力を有すること。また、そのもの。」と記載されています。
(出典:精選版 日本国語大事典)
さらに、農林水産省のホームページでは、有機食品に関して「農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品」と定義されています。
(出典:農林水産省 有機食品の検査認証制度)
つまり、オーガニックとは「余分なものは省き、自然の力を最大限生かしていること」と言えます。
だからこそ環境負荷が少なく、身体や健康に良い影響があると言われているのです。
日本のオーガニック認証制度
どのように「オーガニック」の認証が行われるのでしょうか。
日本では、生産者がオーガニック=有機の基準に基づいて生産・栽培したものであることを農林水産省が認証する制度があります。
それが、平成11年JAS法(農林物資の規格化等に関する法律)の改正によって始まった「有機認証制度」です。
農産物や加工食品、畜産物を対象にしています。
認証されると、緑色が特徴の「有機JASマーク」を掲げる事ができます。
有機JASマークとは?
化学的に作られた肥料や農薬を使わない農産物や加工品、有機農産物と同じように作ったエサを食べさせて、自由に育った家畜の卵や乳、肉などにつけられるマークです
では、なぜこのような認証制度を定めたのでしょうか。
理由は2つあります。
①自然の力での農業を推進するため
化学肥料や添加物を大量に使用した生産方法は、私たちの身体だけではなく、環境にも大きな負荷がかかります。
だからこそ、有機農産物の日本農林規格には
- 農業の自然循環機能の維持増進を図る
- 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法を採用
と記載されています。
有機認証制度は、自然の力で栽培し、環境に優しい農業の促進を目的とした制度と言えます。
②消費者が安心して商品を選択できるようにするため
有機認証制度がなかったころ、「有機」や「オーガニック」などの表示が氾濫し、消費者が正しく商品を選ぶことができませんでした。
制度がある今は、有機JAS認証を受けていないと「オーガニック○〇」「有機○〇」と記載することは一切できません。
法律で禁止されています。
不適切・紛らわしい表示をなくし、消費者が正しく商品を選ぶことができるよう制定された制度といえます。