本物のオーガニックとは?日本や世界の認証制度・マークをご紹介
「本物のオーガニック」を見分ける基準となる、日本や海外の「認証制度」を解説します。今日のお買い物から活用できる「認証マーク」もご紹介!
ハッピーキヌア編集部
2021年10月18日
有機JASマークが付けられる基準
では、本物のオーガニックの証である「有機JASマーク」はどのような基準で認証されるのでしょうか?
「有機農産物」と「有機加工食品」の基準の例を記載しました。
有機農産物
- 種まき又は植え付けの前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用しない
- ほ場に周辺から使用禁止資材が飛来し、又は流入しないように必要な措置を講じている
- 遺伝子組換え技術を使用しない
など
有機加工食品
- 食塩及び水の重さを除いた、有機食品等以外の農産物、加工食品、飼料及び畜産等が加工品の重量に占める割合が5%以下であること
- 食品添加物又は飼料添加物は、用途や割合が定められた基準に掲げるもののみ使用している
- 規定により決められた有機食品等を使用して製造・加工した製品であること
- 遺伝子組み換え食品・放射線照射を行った食品を使用していない
- 混合される食品(5%以内)が有機食品等と同じ品種に係る物でないこと
など
実際に規格を見てみると、この他にも非常に細かい基準が定められていました。
また、これだけではありません。
認証マークを受けるためには、様々な労力が伴います。
- 数十ページにわたる申請書類の作成
- 畑ごとに、2~3年の記録の提出
- 審査にかかる金銭的な負担(数十万円~数百万円)
- 認証までに数年かかることも
このような工程を経て、認証された有機JASマークには認証機関名と認証番号が明記されます。
こうして「オーガニック食品」と名乗ることができるのです。
そう考えると、なんだか有機JASマークがついた商品への見方も変わりませんか?
数々の手順を経て、厳しい基準をクリアし、やっと「オーガニック」「有機」と名乗ることができる日本の認証制度。
「有機JAS」マークのついている農産物や食品こそ、「本物のオーガニック」と言える一つの基準になるのではないでしょうか。