月経前症候群(PMS)と食・生活習慣の関係は?ヴィーガン食がおすすめな理由を解説
女性特有のサイクルである月経の際に起こる「月経前症候群(PMS)」の主要な原因と、管理栄養士おすすめの緩和方法について解説しています。ヴィーガン食生活は、月経前症候群を解消するために有力な方法のひとつ、普段の生活習慣を見直してみませんか?
月経前症候群(PMS)を和らげる方法
喫煙や運動不足、加工肉などが月経前症候群(PMS)を悪化させる一方で、症状を和らげるためにも以下の生活習慣がおすすめです。
<月経前症候群(PMS)を和らげる方法>
■血糖値上昇を緩やかにする
⇒食物繊維豊富な炭水化物(玄米、オートミール、全粒粉穀類など)
■鉄分不足を避ける
⇒ヴィーガン食でも鉄不足を解消する方法【貧血にならない身体作り】
■刺激物を避け、神経を落ち着かせる
⇒マグネシウム豊富な食材(ナッツ類、海藻類など)
■むくみを解消する
⇒カリウムが豊富な食材(きゅうり、トマト、バナナなど野菜・果物)
■セロトニン不足による気分の落ち込みを避ける
⇒セロトニンの材料(バナナ、豆製品、日光を浴びる)
ヴィーガンはPMS解消におすすめ!
女性ホルモンは脂質を材料に作られるステロイドホルモンの一種です。
そのため、低脂質な食生活では女性ホルモン分泌不足による月経異常を招く原因になります。
その脂質の種類も重要で、赤身肉や加工肉に含まれる飽和脂肪酸は血流を悪化させる可能性があります。
おすすめはナッツ類や植物性油に含まれる不飽和脂肪酸であり、積極的に摂るようにしましょう。
さらに、先に述べたとおり食肉が月経前症候群(PMS)の悪化を招く原因となる一方で、野菜や果物、良質な穀類はPMSの緩和に効果的です。
このような点から、ヴィーガン食生活は月経前症候群(PMS)の症状緩和や予防に効果的です。
ただし、必ずしもヴィーガン食で全て解消できる訳ではなく、生活習慣(喫煙、運動、睡眠)全体を見直す必要があります。
規則正しい生活と、野菜や果物、穀類などの栄養バランスの良い食生活が女性の体にとって大切になります。
まとめ | 食生活習慣を見直して毎月の不調を緩和させよう
今回は女性特有の症状である月経前症候群(PMS)についてお話しました。
今や女性の約70~80%が月経前に何らかの不調を感じているそうです。(日本産婦人科協会HPより)
そんな不調を緩和するためにも、今回紹介した<月経前症候群(PMS)を和らげる方法>をぜひ取り入れてみてください。
月経サイクルは、女性にとって一生付き合っていくものです。
普段の生活習慣を見直すことで体と心への負担を軽くしていきましょう。