東アフリカのウガンダで初のヴィーガン学校が開校!どんな学校?
アフリカにあるウガンダという国で、Atlas Vegan Community(アトラス・ヴィーガン・コミュニティ)学校が開校したとのニュースが入ってきました。ヴィーガントレンドは先進国だけにとどまらず、着々と世界全体に広がってきています。この記事ではオープンしたばかりのヴィーガンスクールについてご紹介していきます。
そんな中、アフリカにあるウガンダという国で、Atlas Vegan Community(アトラス・ヴィーガン・コミュニティ)学校が開校したとのニュースが入ってきました。
ヴィーガントレンドは先進国だけにとどまらず、着々と世界全体に広がってきています。
この記事ではウガンダでオープンしたばかりのヴィーガンスクールについてご紹介していきます。いったいどのような学校なのでしょうか。
目次
ウガンダで開校したアトラスヴィーガンコミュニティスクールとは?
東アフリカに位置するウガンダにて、同国初めてとなるヴィーガン学校が開校したとのニュースが話題になっています。
どのような背景でヴィーガン学校が設立したのでしょうか。
アトラスヴィーガンコミュニティスクール開校
2023年2月に新しい学校がウガンダのRwamagabo(ルワマガボ)地区に生まれました。
そもそもこのエリアは学校がなく、この学校がオープンするのを待ちわびていた近隣の村の子供たちがたくさんいます。
アトラス・ヴィーガン・コミュニティスクールは、LUV4ALL(ラブ・フォー・オール)という慈善団体によって、開校を迎えることができました。
同団体はウガンダにおいて、活動しているNGO団体です。子供の教育促進や、青少年のカウンセリングを行ったり、シングルマザー支援など、活動範囲は多岐にわたっています。
この団体がユニークなのは、動物愛護にも力をいれていて、プラントベース食の推進とそれぞれの活動を絡めているという点です。
今回の学校も、もちろん読み書きや算数などの一般的な教育を行いますが、それに加えて、子供たちにヴィーガンの考え方やプラントベース食を広げるというカリキュラムも組まれています。
ウガンダの子どもたちにプラントベース食を広める理由
残念な話ですが、ウガンダにおいては動物を介した病気がまだまだたくさんあります。
だからこそ、できるだけ畜産を減らして、プラントベース食に切り替えていくことで、危険な病気を避けられることを、子供たちに教えたいという思いで、同団体は活動しています。
冷蔵機能がない肉屋さんで売られている肉を食べたことで、サルモネラ菌などの食中毒に陥ることも日常茶飯事。
鳥インフルエンザも毎年のように発生しています。さらに新型コロナウィルスも蔓延しましたし、エボラ出血熱などの感染も定期的に発生しています。
こういった感染症は非衛生的な畜産業が続いている限り、毎年のように何かしらの病気が、特に貧しいエリアにおいて発生してしまいます。
だからこそ、子供達には「肉を食べない方法がある」ということを紹介し、プラントベース食を日常に取り入れてほしいという願いがあります。
プラントベース食だけでなく地産地消にも挑戦
アトラスヴィーガンコミュニティスクールでは、学校給食として栄養価の高いプラントベースメニューが毎日提供されています。
これは今まで学校に通うことさえできなかった子どもたちからすると、とても嬉しいことです。
しかし、取り組みが面白いのはプラントベース食を提供するだけではありません。
学校ではよりサステナブルな運営ができるように、地産地消にも取り組もうとしています。学校の周りの土地にて、豆の栽培から始めています。
食料を遠方から取り寄せることは、輸送にかかるエネルギーが発生していまいます。
運ぶためには燃料が必要な上、トラックなどが排出する二酸化炭素も見逃せません。
だからこそ、できるだけ自分たちで食料を作り、土地のものを食べようという取り組みを進めているのです。
食材を作ることも、子供たちにとっては興味深い学びとなることでしょう。
食べるものが地球に繋がっているという学びにも繋がる
ヴィーガン学校を開校し、子供たちと一緒にプラントベースについて学んだり、プラントベース食を楽しむメリットは、単純に畜産業からくる疫病を減らすという点だけではありません。
毎日の暮らしを通じて、自分たちの暮らしている地元の環境を良くすること、さらには地球環境を改善するアクションに繋がります。
従来の畜産業は自然環境に対しての負荷が大きすぎるというのは、すでに多くの場所で語られています。
畜産業は、エネルギー業界に次いで、2番目に自然破壊に繋がる業界とさえ言われています。
人口増加が止まらず、どんどんと増えているアフリカ諸国において、このまま肉の消費量を続けていこうと思うと、畜産業は拡大し続ける必要があります。つまり、環境負荷がどんどんかかっていくということ。
そんな状態に目を向けて、プラントベース食を当たり前にしていこうよ、と子供たちに働きかけるのが、同団体であり、このアトラスヴィーガンコミュニティスクールです。
ウガンダではまだ新しいヴィーガンという考え方
少しずつ耳にする機会が増えてきているとはいえ、日本においてもヴィーガントレンドはまだ始まったばかり。この学校が開校したウガンダにおいても、まだまだトレンドが来ているとはいえない状況だそうです。
とはいえ、アフリカ大陸に目を向けると南アフリカを筆頭に、少しずつレストランでのヴィーガンメニューが増えてきていたり、人々がヴィーガンについて調べる機会が増えているそうです。
開校したアトラスヴィーガンコミュニティスクールは、最低限の建物から始まりったばかりです。
今後、追加資金を集めながら、拡大したいと願っていますが、世界のヴィーガントレンドを受けて、どのように成長していくのかが期待されています。
また、この学校をパイロットケースに、同国内だけでなく、周りの国でもヴィーガンスクールの話が出てくるかもしれません。
ちなみに、アフリカにおけるヴィーガントレンドをけん引する南アフリカでの事情については、こちらの記事でご紹介しています。2023年に入って流れてきたばかりの新しいニュースです!
まとめ:ヴィーガンスクール開校はウガンダのヴィーガニズムを加速させるか?
東アフリカに位置するウガンダにおいて、同国初となるヴィーガンスクールが開校しました。
プラントベースな暮らし方が、現地の子供たちにとっても、そして環境にとっても良いと信じるLUV4ALL(ラブ・フォー・オール)という団体のバックアップを受けて、開校にこぎつけた学校です。
このような学校が増えていくことで、子供たちの健康的な食生活が守られるだけでなく、人口増加が止まらないアフリカ諸国における環境負荷を食い止めることができるかもしれません。
ヴィーガンスクールという学校の形が、これから増えていくと期待したいですね。
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