デジタルノマド向けホテルSelinaが全155店舗でヴィーガンメニューを拡充
セリーナは3Dプリントの代替肉を使い、ヴィーガンメニューを拡充することを発表。気になる詳細をご紹介します。
イスラエルを拠点とするヴィーガンミートブランドのRedefine Meatと提携し、牛肉やラム肉のバラ肉などのヴィーガンミートや、独自の特許取得済み3Dプリント技術とAI技術を使用して作られたひき肉などを提供するRedefine Meatの製品ラインが採用される予定です。
このヴィーガンオプションの拡充は世界中にある155のホテル提供予定であることが発表されました。
Selinaの最終目標は、ミレニアル世代とZ世代の旅行者の間で関心が高まっているヴィーガニズムのライフスタイルへのニーズに応えるため、全ての店舗で全メニューのヴィーガン対応メニューを作ることであるとしており、ヴィーガン&ホテル業界の注目を集めています。
3Dプリントで作られたヴィーガンステーキとは?
Redefine Meatは、独自特許のデジタル製造技術により、牛肉の筋肉構造の完全再現に成功し、2018年の設立からわずか1年で3Dプリンティング技術を用いた初のヴィーガンステーキ「ニューミート」を開発しました。
エンドウ豆のタンパク質、大豆、ビートルート、ひよこ豆、ココナッツ脂肪など、植物由来の製品を混ぜて作られたニューミートは、高タンパクでコレステロールがありません。
過去から現在に至るまで、広く普及し続けている代替肉は肉の繊維質を感じられないミンチ状のものが多く、ニューミートのような見た目も調理方法も感触も味も、「本物と同じ」であることを追求した製品は極めて希少です。
また、牛肉の脂肪を模した植物性脂肪や、肉の血液成分やジューシーさを模した天然香料や着色料も含まれており、よりリアルな食感が評価されています。
2021年1月、Redefine Meatはイスラエルの食肉販売会社Best Meisterと戦略的提携を発表し、両社共催のイベントで代替肉の試食会を開催しました。
食肉愛好家の間で90%の受容率を得るという、食肉に近い代替肉としてそのクオリティが評価され、イスラエルのレストランや精肉店に同社製品を販売することを発表しました。
香港やアメリカのベンチャーキャピタルから約2900万円の資金調達をし大規模な生産ラインの拡充など、国際的な販売に向けて動き出しているRedefine Meatは、Selinaホテルとの新たなパートナーシップにより、世界最大の代替肉企業になるための追求を強化すると述べています。
ニューミートはいつ、どこで食べれる?
ニューミートを使用したヴィーガン対応の新メニューは、Selinaホテルの2つのレストランを皮切りに、今月から展開が開始されます。
イスラエルのSelina Tel Aviv Beachと英国ロンドンのSelina Camdenの2店舗を皮切りに、2022年7月から展開しています。
Selinaのシェフは、牛肉や羊肉のバラ肉のカットステーキ、植物性のハンバーガー、ソーセージ、ラムケバブ、ひき肉などのニューミート製品を活用した新しいヴィーガン料理を考案しています。