近年、二酸化炭素の排出による地球の温暖化や、森林伐採や環境汚染などによる自然環境の破壊が問題視されています。
このまま環境破壊が進めば、急激な気候変動によって引き起こされる異常気象や、資源の枯渇、慢性的な食糧不足などの深刻な事態を引き起こしかねません。
持続可能な未来の地球環境を守るためには、私たち一人一人が、日々の暮らしの中でサステイナブルを意識した行動を取ることが必要不可欠になります。
サステイナブルで持続可能な暮らしを実現させるために、私たちが今日から実践できることを5つ、みなさんにご紹介させていただきます。
1. エシカル消費を心がける
サステイナブルな暮らしを実現させるためには、エシカル(倫理的な)消費がもとめられます。
エシカル消費とは、地球環境や地域社会、人に配慮した消費行動のことをあらわします。
例えば、ふだんの買い物の際、地元産の新鮮な地産地消食材を購入することで地域の活性化や雇用の促進が期待できますし、被災地産の商品を買うことでも被災地支援につながります。
現在、スーパーマーケットなどで市販されている板チョコ1枚の値段は約100円前後と、安価で手に入れることができます。
けれど、この安すぎるともいえる価格設定の背景には、アンフェアな取引や強制労働などの問題が隠されているのです。
さらに、チョコレートの原料になるカカオ豆やコーヒー、紅茶などの原産地は開発途上国が多くを占め、児童労働や低賃金による貧困問題のため、学校教育を受けられない子どもたちが数多くいるのです。
フェアトレードとは、公正な取引・貿易を意味し、フェアトレードされた商品には、フェアトレード認証マークが付いています。
フェアトレード価格で公正な取引をすることで、労働者の生活環境が改善され、開発途上国の子どもたちが教育を受ける機会を失わずに済むのです。
サステイナブルな社会実現のため、みなさんも買い物の際、フェアトレードマークの付いている商品をご購入されてみてはいかがでしょうか。
私たち消費者一人一人が、日頃からエシカルな消費を心がけることで、社会環境や生産者の方を守ることができるのです。
2. 牛肉などの動物性食品を控える
食肉、とくに牛肉を生産するためには、飼料となるトウモロコシなどの穀物を育てる必要があり、大量の水を消費します。
牛肉1㎏を生産するにあたり、必要な水の量は、なんと約20,000ℓともいわれています。
さらに、牛を育てるためには常に大量の水が必要になるだけではなく、牛が吐き出すげっぷからも、メタンガスが排出されていて、地球温暖化の原因にもなっているのです。
2017年の世界中の牛肉生産量は約6,951万トンにものぼります。
私たちが、ふだんの食生活を見直し、食肉を食べる機会を減らすことが、地球上の限りある水資源の節約や、動物や環境保護など、サスティナビリティにつながっていくことでしょう。
近年、植物由来の原料でつくられた「プラントベースミート」を食肉の代わりに食べる方が増えています。
みなさんも、持続可能でヘルシーなプラントベースミートを、食卓のメニューに加えてみられてはいかがでしょうか。
ハッピーキヌアヴィーガンメディアのこちらの記事も、ぜひご参考になさってください。
3. フードロスを減らす
農林水産省のデータによりますと、まだ食べられるにもかかわらず廃棄される「フードロス」の量は、日本国内だけで年間570万トン(令和元年度推計値)にもおよびます。
一方で、世界中には十分な食べ物が与えられず、つねに飢餓に苦しむ人たちがいます。
フードロスを減らすため、食材は食べきれる分だけ買い、やむを得ず余ってしまった食品は、必要な人たちに届けられる「フードドライブ」や「フードバンク」に寄付して、食品ロスを減らす努力をしてみませんか。
そうすることによって、まだ食べられる食品を無駄にすることなく有効活用できますし、生ゴミの焼却処分などでかかる環境負荷も軽減され、サステイナブルな暮らしを実践することができます。
4. 限りある資源を大切につかう
地球上には石油や石炭、天然ガスなどの天然の資源が豊富にありますが、資源には限りがあるため、使いすぎればそれだけ早く枯渇してしまいます。
また、近年の地球温暖化による急激な気候変動による異常気象により、世界各地で豪雨や干ばつなどの被害も相次いで報告されています。
地球上にある水のうち、実に97%が海水で淡水は全体の3%ほどしかなく、現在、世界中のおよそ4人に1人が、安全な水を手に入れることができない環境下に置かれています。
安全な飲料水が蛇口をひねれば出てくる日本では、めったに水不足になることはありませんが、サステイナブルな未来のためにも、貴重な天然資源を無駄づかいしないように意識して生活することが重要です。
日々の生活を送るうえで、シャワーを出しっぱなしにしたり、電気を点けたままにしないなど、皆が心がけることで資源の無駄使いをなくすことができます。
ハッピーキヌアヴィーガンメディアのこちらの記事も、ぜひご参考になさってください。
5. リユース・リサイクルを心がける
サステイナブルな暮らしを実践するためには、「リデュース・リサイクル・リユース」の3Rを徹底して行い、ゴミを極力減らすことが必要です。
3R(スリーアール)の意味は、以下のとおりです。
- Reduce(リデュース)・・・ムダなゴミを減らすこと
- Reuse(リユース)・・・一度きりではなく、何度も繰り返しつかうこと
- Recycle(リサイクル)・・・使い終わったものを資源にして再利用すること
必要最低限の物だけを手元に置き、気に入った物を修理しながら、物を大切にできるだけ長く使うシンプルな暮らしをすることは、未来の地球環境を守ることにもつながります。
また、外出の際には、マイバックや水筒を持参して繰り返しつかうことで、プラスチックゴミの量を減らすことが可能です。
いらなくなったものはすぐに捨ててしまわずに、シェアリングやレンタルサービスに出すなど、有効に活用しましょう。
また、服などファッションアイテムも、できるだけ動物由来の素材を使っていないヴィーガンファッションを身に付けることを、オススメします。
ハッピーキヌアヴィーガンストアでは、人や動物、環境にやさしい洗練された国内外のヴィーガンアイテムがたくさん見つかりますので、ぜひご覧になってくださいませ。
Happy Quinoa ヴィーガンストアへは、こちらからどうぞ。
まとめ
今、世界各国で環境の汚染や破壊が進んでいます。
なかでも、大規模な森林伐採や大気汚染による二酸化炭素の排出によって引き起こされる地球温暖化、プラスチックゴミによる海洋汚染が、深刻な問題となっています。
サステイナブルな未来の地球を次の世代に託すためにも、私たち一人一人が意識して無駄のない暮らしを心がけることが、必要不可欠なのです。