サステナブルなウィスキーとは? 各銘柄10選の取り組みをご紹介
ウイスキーを作っているメーカーや蒸留所が、どのようなサステナブルな生産体制を実際に行っているか調査しました。海外の蒸留所や日本が保有する海外の蒸留所では、すでに長年にわたる活動や、これからの計画がしっかりと考えられています。今回は日本でも有名なウイスキーの銘柄/ブランド10選について、その取り組みをご紹介いたします。
今回は、各企業、銘柄の実際の取り組みについて調べてみました。
目次
サステナブルな活動をしているウィスキー会社&蒸留所の取り組み
1. Johnnie Walker ジョニーウォーカー
ジョニーウォーカー、スミノフ、ギネスのメーカーであるディアジオ(Diageo)が昨年発表したサスティナブルな取り組みは、2021年の春から新展開として紙製ボトルを導入するということ。
持続可能な方法で調達された木材のみを使った紙ベースのスピリットボトルは、使用後はリサイクルが可能となる革新的なパッケージで、世界初の100%プラスチックフリーとなります。
この紙パッケージの登場で炭素排出量を削減に繋がります。
2. Maker’s Mark メーカーズマーク
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世界最大のバーボンブランドの1つメーカーズマーク”Maker’s Mark”は日本の最大手酒造のサントリー/ビーム サントリーが保有するアメリカ製バーボン・ウイスキーの銘柄です。
メーカーズマーク蒸溜所では、敷地内のスプリング・フェド湖の水を育む森を守るため、アメリカンホワイトオークの植樹等、水源保全活動に積極的に行っています。
親会社であるビームサントリーは、水源と敷地に隣接する土地を保護するためにケンタッキー大学と協力し、ブルーグラス州全体にあるビームサントリーのすべての施設で「流域バランスを開発する」方法に取り組んでいます。
*ビーム サントリーはアメリカ合衆国イリノイ州ディアフィールドに本拠をおく蒸留酒生産者。サントリーホールディングスの機能子会社。
ビーム サントリーは自然環境に対する取り組みとして、水資源の管理・水源の保全・省エネへの取り組み・資源の有効利用など多くの課題を解決、促進しています。
ジムビームアメリカンスチルハウスはLEED(Leadership in Energy and Environmental Design)のゴールド認定を取得しています。
その特徴は25%にリサイクル建材を使用、節水型の設備を蛇口、水洗トイレに使い水使用量を年あたり50%削減、79%の建築廃材がリサイクルされ、埋立て処分を回避し環境の持続性性能を実行しました。
ビームスサントリーは、持続可能な活動の将来性を目標として設定しています。
10億ドル以上の投資をして環境・消費者・コミュニティーにプラスの影響を与えています。
炭素排出量正味ゼロ・水の使用量50%削減・流域の補充100%達成など、5億ドルを投資して消費者に責任ある選択を促している上、100万時間のボランティア活動を費やして多様性、公平性、包括性を高める活動を行っています。
3. Morrison Bowmore Distillers モリソンボウモア蒸留所
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ビーム サントリーが保有するスコットランドのアイラ島のボウモアにあるウイスキー蒸留所。
ウイスキー生産の環境への影響を減らすために、2008年にスコットランドのスコッチウイスキー協会は2020年の環境管理指標を設定し、業界はそれらに向けて共同で取り組んでいます。
Bowmore独自でより厳しい目標を設定し、ライフサイクル分析チームを結成。製造から廃棄まで全ての段階で環境への影響を減らすことを目指しています。
取り組みの成果として生産量が増加しても、2008年と比較してCO 2排出量を14%削減、梱包重量を15%削減することに成功しています。
ボウモア蒸留所は、エネルギー資源を活用した取り組み・梱包材のリサイクル・蒸留工程からの廃熱の再利用他多くの取り組みを実施しています。