SDGs Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標 )は、2015年に国連総会で採択され、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人取り残さないことを誓っています。
近年、企業の社会的責任や環境保全への取り組みはより注視されるようになりました。持続可能な方法で作られた商品を提供するだけでなく、環境に優しい製造、そして技術開発が求められています。
SDGsに積極的に取り組んでいる企業の製品を購入することは、買い物による投票であり、私たちが地球の環境のために出来ることの一つです。
そこで、今回はアメリカの企業で私たちの健康、地球環境に配慮し、SDGsに取り組んでいる企業をご紹介します。
1. Dr. Bronner/ドクターブロナー
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1948年にアメリカカリフォルニア州で創立されて以来、アメリカで根強い人気を持つ、オーガニック天然石鹸を作る会社Dr. Bronner(ドクターブロナー。)
ドクターブロナーのベストセラー商品18-in-1ピュアキャスティルソープは、合成防腐剤、発泡剤は使用されず、フェイス、ボディそしてヘアーだけではなく、食器用洗剤、ランドリー、ペットなど洗浄を必要とするもの、ほとんどに安心して使えます。
しかも、自然にも優しい生分解性です。
ドクターブロナーは、創立当初からサプライヤーに公平、地球を自分の家のように扱うことをモットーとしています。
同社は、その利益の一部を、気候変動を逆転させるための植林、および土壌再生プログラムに使用。
そのパッケージは、100%使用済みリサイクル材料でできており、工場で使われるエネルギーは太陽光熱、水資源は生活排水の再使用されています。
会社が毎月発生する廃棄物は、1つの大型ゴミ容器に収まるなど、資源の再使用、リサイクルを徹底している会社です。
2. McCormick & Company/マコーミック&カンパニー
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アメリカで最も人気がある調味料会社McCormick & Company(マコーミックスパイス。)アメリカに住んだことのある人なら、一度はこの会社のスパイスを使ったことがあるはず。
スパイスを作る会社なら、たくさんの100近い国々から、3,000種以上の農産物を調達する必要があります。
マコーミックが力を入れているのは、スパイスを作る農業従事者達との関係、そして次の世代まで彼らが続けられるための持続可能性への挑戦です。
先進国の企業が、貧しい国の農民から原料や製品を調達するときに行われる搾取は、未だに行われています。
しかし、マコーミックは、ハーブとスパイスのための世界初の持続可能性認証プログラムを開始。 WWF(世界自然保護基金)とRainforest Alliance(レインフォレストアライアンス)、The Sustainable Trade Initiative(サステイナブル・トレード・イニシアチブ)などの組織とサステイナブルなフェアトレードプログラムを作成しました。
3. Patagonia/パタゴニア
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日本でも大人気のアウトドア総合ブランドPatagonia(パタゴニア。)パタゴニアは環境問題が問われる以前から、環境保護を企業文化の一部として重視していた企業の1つです。
パタゴニアは、当初から持続可能性に重みを置いてきました。アウトドアブランドだからこそ、自然の美しさ、自然の偉大さ、自然からの恩恵を誰よりも感じ守らなければという、環境に対する企業責任を追及しているのでしょう。
パタゴニアの商品に1%の地球税を自主的に課し、その収益は世界中の環境非営利団体を支援しています。
いらなくなったり古くなった商品も、お店に持っていけばリサイクルしてくれます。
穴が空いてしまったから捨てて新しく買うのではなく、できるだけ長く使えるように補修もしてくれます。
企業だけでなく消費者に対しても、できるだけ廃棄物を減らすように呼びかけるなど、会社の利益を考えるだけではなく、私たちの意識を変えるための努力も惜しみません。
もちろんパタゴニアは、自社製品もできるだけ新しい原料を使用しないようにし、再生可能なマテリアルを使用するように心がけています。
4. Seventh Generation/セブンスジェネレーション
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Seventh Generation(セブンスジェネレーション)は、環境に優しい生活必需品を30年以上にわたり作り続けている会社です。
セブンスジェネレーションは次の7世代まで責任があると信じ、その思いからセブンスジェネレーションという名前がつけられました。
同社のクリーニング製品は、天然で無毒な成分で知られており、各パッケージには、購入するたびに節約された木の数と石油の量を、顧客にわかってもらえるように記入されています。
自然保護団体のSierra Club(シエラクラブ)やClean Water Action(クリーンウォーターアクション)などと共に、環境活動に参加しています。
私たちの生活に必要なトイレットペーパーや洗剤。どうしても製造過程、そして消費者が使用するたびに環境に負荷がかかってしまう消耗品ですが、セブンスジェネレーションは、いかに環境負荷を最小限に抑えるかを常に考え、次世代までに企業責任を追及し行動しています。
5. HP
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シリコンバレーの祖として知られる、テクノロジー発展において欠かせない企業であるHP。
創業以来80年以上の歴史を持つHPは、今では世界最大の企業の1つであり、世界最大の環境プログラムを行っている企業の1つでもあります。
HPが行なっているSustainable Impact(サステイナブルインパクト)プログラムは、8億7500万個以上のHPインクカートリッジをリサイクルを始め、海洋汚染を遠ざけるために1.7億以上のペットボトルを回収し、自社製品に生まれ変わらせています。最終的には、すべてのHP紙の生産にリサイクル再生紙を用いることで、森林破壊をゼロにすることを目指しています。
2025年までに、パッケージ内のすべての使い捨てプラスチックの75%を排除することを誓い、世界一のプリンター供給リサイクル業者の称号を保持しています。
アメリカの大手雑誌Newsweek(ニューズウィーク)では2020年アメリカで最も責任ある企業のトップに選出されました。
まとめ
もちろん上記に紹介した企業の他にも、たくさんのアメリカ企業がサステイナブルに取り込んでいます。
アメリカでサステイナブルに取り組んでいる企業は自社内で行うだけではなく、地元コミュニティー、そして世界のコミュニティーにも還元するという、素晴らしい取り組みをしているところがほとんどです。
サステイナブルに取り組んでいることが、業績に結び付くことがますます明白になってきている今日、さらにサステナブルになる会社が増えそうです。
サステイナブルに取り組んでいるアメリカ企業を紹介しました。
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