イギリスやアメリカで着々と広がるヴィーガン給食|地球と子供のための一歩

イギリスやアメリカで着々と広がるヴィーガン給食|地球と子供のための一歩

ジャンクなイメージの強い海外の給食事情ですが、最近では着々と切り替わりが進んでいます。給食のケータリング会社であるソデクソは積極的にミートフリーへ動き出しています。このような潮流の中、これからの学校給食はどのように変わっていくのでしょうか。

ハッピーキヌア編集部
2022年05月31日
イギリスやアメリカで着々と広がるヴィーガン給食|地球と子供のための一歩
海外ドラマなどを見ていると、学生たちがトレーを持って食堂に並んでいる姿を見かけることがありますよね。

パスタやピザにヨーグルトなど、日本の白米・味噌汁・おかずスタイルとは異なる姿に驚いた方もいるかもしれません。

 

そんなジャンクなイメージの強い海外の給食事情ですが、最近では着々と切り替わりが進んでいます。

欧米系の給食のケータリング会社が積極的にミートフリーへ動き出しています。これからどのように学校給食が変わっていくのでしょうか。

 

この記事ではある給食ケータリング会社の大きなチャレンジをご紹介した上で、他の国での給食事情が急激に変わっている現状に目を向けていきます。

ミートフリーの波は、この先日本の給食にも広がってくるのでしょうか。

 

給食配給会社のSodexo(ソデクソ)社の挑戦

日本ではあまり名前が知られていないブランドですが、ソデクソ社はフランス、イギリスやアイルランド、またアメリカにて給食のケータリングをしている巨大企業です。

 

全世界において毎日「1億食」もの食事を作っていると聞くと、どれだけ大きなグローバル企業なのかが伝わるのではないでしょうか。

 

イギリス・アイルランドの給食の1/3がヴィーガンに!

イギリス・アイルランドの給食の1/3がヴィーガンに!

そんな巨大ケータリング会社が「2025年までにイギリス・アイルランドにて提供する給食のうち、1/3をヴィーガンに切り替える」と発表しました。

同社の二酸化炭素排出量を2017年度比で34%を引き下げるためにも、このプラントベース対応は必要との判断がなされたためです。

 

動物性の食事を提供し続けることは、二酸化炭素排出量の中でもウェイトの占めている畜産業をサポートすることになってしまうからです。

 

同社はプラントベース対応への梶切をすでに進めていることで有名です。

昨年からヴィーガンエッグを取り入れてみたり、Impossible Burger(インポッシブル・バーガー社)のハンバーガーも導入しています。これからどのように切り替えていくのかが注目されています。

 

ヴィーガンエッグっていったいどんなもの?と思った方は、こちらの記事でご紹介しています。

 

給食の配給車両も環境へのやさしさを重視

給食の配給車両も環境にやさしいものに見直し

同社の掲げる目的は「二酸化炭素排出量を抑えること」なので、見直しがかかったのは提供している食事だけではありません。

給食を作った後に、学校やセンターなどで届けるための手段にも着目しました。

 

ソデクソ社は配給車両を100%ハイブリッドモデルや電気自動車に切り替えると発表しています。

 

また、2025年までに給食のパッケージについても、再利用可能であったり、コンポストとして処分ができる素材に100%切り替えていきます。

さらに、食品ロスについても、現時点の半分に減らすとの挑戦に踏み切りました。

 

ソデクソ社の掲げるカーボンエミッション削減戦略については、公式ホームページでもじっくりと紹介されています。

 

アメリカの学食も着々とプラントベースに切り替え

アメリカの学食も着々とプラントベースに切り替え対応中

ソデクソ社はアメリカにおいても1,000校以上の大学、高校、私立学校にて給食を提供しています。

同社のプラントベース食への切り替えは、アメリカにおいても着々と広がっています。

 

どんどん深刻化する環境問題への取り組みの一つとして「アメリカのキャンパスで提供する食事の42%をプラントベースにする」と宣言しています。

 

学食に並ぶメニューの約半分がプラントベースになるというのは、かなりのインパクトではないでしょうか。

 

ニューヨークの学校で導入されたヴィーガンフライデー

ニューヨークの学校で導入されたヴィーガンフライデー

ニューヨーク市では公立の学校においてヴィーガンフライデーが導入されたばかりです。

 

ニューヨークというとアメリカの中でも最も大きな街であり、1,700もの学校が対象となっています。

金曜日にヴィーガンランチを楽しむ学生は110万人にものぼるというのだから、導入規模の大きさには驚かされます。

 

「子供たちの肥満や糖尿病をどうにかしないといけないと言いながら、結局学校の中で提供している食べ物は依然として何も変わっていなかった」と、NY市長は発表しています。

子供たちの健康状態に目を向けながら、さらには地球環境にも目を向ける取り組みが始まっています。

 

ニューヨークにおいて積極的にヴィーガンを取り入れる市長はどのような方なのでしょうか。こちらの記事にてじっくりとご紹介しています。

 

フランスの小学校は法律で週1ミートフリーデー

フランスの小学校は法律で週1ミートフリーデー

フランスでは2018年に制定された法律によって、本格的に給食のミートフリー化が進んでいます。

州や市での挑戦とは異なり、国を挙げて推進していこうとしているのだから驚きです。

 

73%の幼稚園・小学校がミートフリーデーを設けている

新しく制定された法律は「最低でも週に1回はミートフリー食を給食で提供すること」とあります。

 

法律が施行されてから数年が経ちましたが、たちまち73%の幼稚園・小学校にて、少なくとも週1回のミートフリーデーが設けられていると発表されています。

 

法律が決まった段階では学校や給食配給会社の中で混乱がありましたが、昨今のプラントベース・ヴィーガントレンドも受けて、じわじわと広がっています。

 

少し出遅れ感のある中・高校のヴィーガン導入

少し出遅れ感のある中・高校のヴィーガン導入

一方で、中学校、高校の方は導入率が低いという懸念もあります。最新の調査によると、中・高校の食堂は、相変わらずプラントベースやオーガーニック対応が出遅れていて、これから見直しが必要とされています。

 

現時点では41%の中学校、48%の高校にて導入されているとのことで、道のりはまだ長いと言えるでしょう。

 

まとめ:海外では積極的に進められている学校給食のプラントベース化

まとめ:海外では積極的に進められている学校給食のプラントベース化

学校給食に少しずつでもベジタリアン・プラントベース食を取り入れることは、海外においては急速に広がっています。

 

・環境問題に向けた対策の一つとして
・子供の健康維持に向けた対策の一つとして

 

プラントベース推進国であるイギリスを筆頭に、給食の見直しは着々と進んでいます。ジャンクな給食のイメージの強いアメリカにおいても、ニューヨーク市が積極的にミートフリーデーを取り入れるなどの挑戦に踏み出しています。

 

一方で、私たちの日本はどうでしょうか。あいかわらず「ヴィーガン食」は「アレルギー食」のような対応をされていたり、「わがまま」といったイメージが先行してしまったり…

なぜプラントベース食が良いのかという理解が進んでいないもどかしさを感じている方も少なくないと思います。

 

他国の事例から学びつつ、子供の健康や地球環境のためにも、日本の給食においても少しずつ「ミートフリーデー」が前向きに取り入れられる日が来ることを願っています。

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