【2022年版】アメリカのヴィーガン・プラントベース市場に関する最新レポート解説
2019年には55億ドルと呼ばれていたアメリカにおけるプラントベース市場ですが、2021年に出た最新データによると70億ドル規模に成長しています。この記事では、アメリカにおけるヴィーガン・プラントベース市場について、最新レポートをもとに解説していきます。
アメリカにおけるプラントベース乳製品市場
他のプラントベースアイテムと比べると、まだまだ開発途中と言ったところですが、アイスクリームやバターといった乳製品のプラントベースバージョンも着々と増えています。
プラントベースミルクが普及したことによって、他の乳製品にも目を向ける人が増えているのが現状です。
プラントベース乳製品は着々と拡大中
プラントベースミルクをベースとする、プラントベース乳製品は開発が始まったばかりではありますが、だからこそ多くの競争が生まれていて、各ジャンルでの市場規模は急成長しています。
- アイスクリーム 4.3億ドル(昨年比20%増)
- クリーマー 3.9億ドル(昨年比32%増)
- ヨーグルト 3.4億ドル(昨年比20%増)
- バター 2.7億ドル(昨年比36%増)
- チーズ 2.7億ドル(昨年比42%増)
他のプラントベース食材と比べると、市場規模は限定的ですが、特にアイスクリームやチーズなどでの急成長が見られています。
プラントベースというと「肉」や「魚」のイメージが強かったですが、少しずつ消費者側の乳製品への意識も変わってきているのでしょう。
どのジャンルにおいても、ここ1,2年での開発スピートと売上の伸び率は目を見張るレベルであり、向こう数年の間にもっと大きな市場へと拡大することが想定されています。
参考文献:Good Food Institute公式ホームページ|U.S. retail market data for the plant-based industry
まとめ:ますます拡大するアメリカのプラントベース・ヴィーガン市場
2021年時点で、アメリカにおけるプラントベース市場は70億ドル規模へと急成長しています。
今までは「ベジタリアンの方の食べ物」として、スーパーでも特別コーナーとして設けられていたベジ商品が、今では当たり前のように動物性食材の隣に並ぶようになりました。
特に普及しているプラントベースミルクはもちろん、冷蔵肉コーナーでも動物性と植物性の肉が並ぶようになり、消費者にとって選択肢の一つとして取り入れやすくなりました。
すでに「アメリカの世帯数のうち6/10家庭」がプラントベース食材を買ったことがあるといわれています。
さらに、リピーター率もとても高いとあって、まずは試してみようという家庭が、本格的にリピーターとしてプラントベース食材を買うようになる現象も起きています。
まだ始まったばかりのプラントベース乳製品の開発や、最近話題になりつつあるプラントベースエッグのジャンルも目が離せません。
これからどのような発明が実際に商品となってスーパーに並ぶのか、楽しみです。
一方で、ヨーロッパにおける最新トレンドについては、こちらの記事でご紹介しています。併せてご確認ください。