今更聞けない、サーキュラーファッションとは? なぜサステナブルなのかを解説
サステナブルやエシカルなどに続き、ファッション業界で比較的新しく登場した「サーキュラーファッション」に関して、その定義や取り入れている企業をご紹介。
サーキュラーファッションに関わるには?
私たち消費者は、サーキュラーファッションの開発と実施において重要な役割を果たしています。
より持続可能なモデルへの需要と支持の高まりから、サプライチェーン、製造、そして消費者が商品を使い終わった後の最終段階にまで、サーキュラリティが浸透してきています。
先にご紹介したように、リサイクルプログラムを提供する店舗が増えたり、繊維製品のリサイクルを検討している協議会があったりと、私たちの衣服を構成する素材が、そのまま埋め立てられるのではなく、より多くの選択肢や代替手段が増えています。
それでは、私たち消費者がどのようにして、サーキュラーファッションに関わる事が可能か、いくつかの取り組み例をご紹介します。
【ブランドについて知る】
- オンラインなどの情報源を利用して、購入するブランドについて知る
- サステイナブルでエシカルなファッションをサポートする
- サーキュラーモデルに則っていないブランドは買わない
【購入について見直す】
- 買う量を減らし、質の良いものを買う
- 新しいものを買う前に、ワードローブを見直す
- 新しい服を買うときは、より持続可能な素材を選ぶ
- 可能な限りセカンドハンドで購入する
- レンタルすることも検討する
【手持ちの服を最大限使用する方法を考える】
- 洋服の交換会に参加する
- 服の手入れをし良いものを長く使うように心がける
- 捨てる前に「他にどんな方法があるか」を考える
- お店のリサイクルプログラムを利用する
【知識を高める】
- サーキュラーファッションの利点について人に話す
- 私たちの服が地球に与える影響を知り、どこで作られたか、誰が作ったか、何でできているかの重要性を知る
- ファッションの*4Rに従う
*4R・・・Refuse(リフューズ)・Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の4つの総称。
リサイクルやリデュースに関する記事も参考にしてください。
リサイクルよりもリデュース!ごみの削減に繋がるエシカルアクション8選
米国環境保護庁が発表したファクトシートによると、2014年には使用済み衣類の85%がリサイクル可能であるにもかかわらず、リサイクルされていませんでした。
ファストファッションはビッグビジネスである一方で、地球に大きなダメージをもたらしています。
ファッション業界がサーキュラーファッションへと移行すると同時に、私たちの購買習慣を再考していくことも重要です。
まとめ
毎年、何百万トンもの衣類が生産され、着用され、そして廃棄されています。
毎秒、ゴミ収集車1台分の衣類が燃やされたり、埋め立てられたりしているのが現状です。
そして、ファッション業界は、プラスチック製マイクロファイバーを海に流入させる主な原因の1つとなっています。
また、衣類の大量生産の裏側では、劣悪な賃金や労働条件が蔓延しています。
私たち一人ひとりが協力すれば、ファッションを循環させ、気候変動、生物多様性の損失、汚染などの地球規模の課題の根本原因に取り組むことができます。
今こそ、ファッションに関して考え直してみませんか?