適量のコーヒーは寿命を延ばす?最新の研究結果に基づくコーヒーを飲むメリットとは?
コーヒーには、眠気覚ましのほかにもさまざまな健康効果があります。コーヒーについてと、その健康効果についてを徹底解説します。
コーヒーを飲むメリット
私たちが、普段よく飲んでいるコーヒー。
そこには、おいしいだけではなく、さまざまな健康や美容に効果があることが解明されています。
いくつかご紹介しましょう。
カフェイン
コーヒーと言えば、カフェインが多く含まれるイメージがある方も多いのではないでしょうか。
実際は、緑茶(煎茶)の3倍、紅茶の2倍ほどのカフェイン量と言われています。
また、風邪薬や栄養ドリンク、酔い止め薬などにも配合されています。
そのカフェインには、中枢神経を興奮させたり、覚醒させたりする効果があります。
眠気の抑制、転じて、疲労感を軽減させてくれる効果もあります。
Nutrientsに掲載された研究には、カフェイン摂取が、パーキンソン病の発症リスクを低下させる可能性を示唆しています。
さらに、定期的なカフェイン摂取は、アルツハイマー病や、認知症のリスクを低下させるとも述べています。
また、記憶力の向上、パフォーマンスの向上にも一役買ってくれます。
スポーツ、特に、持久系のスポーツにおいて、カフェインは、その効果を発揮してくれます。
ポリフェノール
コーヒーには、赤ワインと同様、ポリフェノールが多く含まれます。
ポリフェノールには、8000種類以上もあると言われています。
ポリフェノールは、抗酸化物質として知られていますね。
コーヒーポリフェノールには、
- 肝機能向上
- 寝つきをよくする(入眠までの時間の短縮)
- 血糖値の改善
- シミの抑制
の効果があることが、研究により、明らかになっています。
コーヒーポリフェノールの主な一種である、クロロゲン酸には、それらの効果を裏付ける作用が確認されています。
また、ポリフェノールは、カフェインレスコーヒーでも損失することはありません。
さらに、欧州心臓病学会においては、「カフェインの有無、ドリップかインスタントかどうかに関わらず、1日数杯のコーヒーが、寿命を延ばす可能性がある」という研究レポートを発表したのです。
抗酸化作用が、何らかの作用を及ぼしている結果なのかもしれませんね。
香り(アロマ)
コーヒーの香りは、「アロマ」と呼ばれています。
アロマテラピーの「アロマ」と同じですね。
コーヒーアロマは、挽き豆をドリップ後、約3分で消失してしまうと言われています。
しかも、焙煎したて、挽きたて、ドリップしたてのレギュラーコーヒーにしか存在できないものです。
その、ごくわずかな時間しか存在しないアロマにも、私たちの体に嬉しい効果があります。
コーヒーアロマには、ストレスを緩和する効果があるということが、マウス実験でわかったという、報告があります。
コーヒーのアロマを嗅ぐと、脳内にα波が出現し、リラックス効果を得られるというのです。
α派の作用には、
- ストレスの緩和
- リラックス効果
- 脳の活性化
- 体の免疫力を高める
といった効果があります。
深煎り豆のコーヒーは、よりリラックスに。
中煎り豆のコーヒーには、脳を活性化し、シャキッとさせる効果が高いと言われています。
その他、植物化合物
カフェインでも、ポリフェノールでもなく、コーヒーに含まれる植物化合物が、健康に良いと考えられている例もあります。
コーヒーを習慣的に飲むと、2型糖尿病を予防できるという、研究データが、Nutrition Reviews誌で発表されました。
なんと、これは、カフェインレスコーヒーでのデータでした。
つまり、この、2型糖尿病を予防する効果に寄与する物質は、カフェインではないということです。
参考:VegNews