クロックスがヴィーガン仕様に!?クロックス社が発表した2030年に向けた目標とは?
この記事ではCrocs(クロックス)社が積極的に進めている各種サステナブルな取り組みについてご紹介していきます。
目次
よりサステナブルな企業を目指して実践している取り組み内容
「ネット・ゼロ・カンパニー」宣言は、ファッション業界の中でかなり思い切った目標です。
人にも、動物にも、環境にも優しい企業を目指すことを第一とするクロックス社は、すでにほかのアパレルブランドより一歩先を行く取り組みを始めています。
着実に進めてきた靴ボックスの廃止
靴屋さんで靴を買うと、紙でできた靴ボックスに入れて持ち帰るのが当たり前でした。
さらに、紙やプラスチック製の梱包材まで詰まって受け取ることが多いですが、これらは自宅に帰るや否やゴミとなるという点に目を付けたクロックス社。
「靴を売るときは箱に入れる」という固定観念を取り払い、靴ボックスなしでの販売に切り替えています。
2020年の段階では、すでにクロックス社の85%が靴ボックスなしで簡易包装での販売となりました。
このように、当たり前だと思っていた商習慣をいち早く見直すということは、サステナブル企業として大切になってきています。
クロックスのサンダルはすでにカーボンフットプリントは低め
クロックス社のサンダルは45%がリサイクル素材でできています。
素材の調達から製法にも見直しがかけられたこともあり、カーボンフットプリントは他のファッションブランドと比べても低めとなっています。
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同社独自の計算方法によるとカーボンフットプリントは3.94㎏のCO2というところまで抑えられています。
ただし、これで満足するワケにはいきません。「ネット・ゼロ・カンパニー」に向けて、さらなる生産工程での改革が期待されています。
廃棄ではなく寄付やリサイクルプログラムを実施
クロックス社は自社商品のリサイクルにも手をかけています。
何もしなければゴミとなり、ゴミ捨て場に捨てられてしまうサンダルなどを、できる限り長い期間楽しんでもらいたいと、寄付をしたり、リサイクルプログラムを実施しています。
また、再生可能エネルギーの原料にできないかと、技術的な開発も着々と続けられています。
古くなったサンダルを回収することで、それがエネルギーに切り替わり、オフィスや在庫拠点などの電気として使われるようになれば、よりサステナブルな循環が生まれることになります。
よりエコフレンドリーな素材の導入も検討中
クロックス社の定番のサンダルは、現時点でもヴィーガン素材であり、レザーと比較するとエコフレンドリーです。
ただし、素材となるポリエチレンが環境に良いかというと疑問点が残るということを、同社はもちろん理解しています。
昨今多くのスタートアップ企業が、よりエコフレンドリーな素材を作ろうと切磋琢磨しています。
- パイナップルの葉由来の素材
- リンゴの皮由来の素材
- きのこの根っこ由来の素材
- サボテンの葉由来の素材 など
こんなものまで素材になるの?と驚くような植物を使って、植物性素材を開発している企業がたくさんあります。
2020年にはReebok(リーボック)社が、ひま豆、ユーカリ、ゴムの木素材の完全プラントベース靴をリリースしたばかりです。
クロックス社だけでなく、多くの靴ブランドがこのようなプラントベース素材の検討・導入を進めています。
気になるパイナップル由来のレザーについては、こちらの記事でご紹介しています。合わせてご覧ください。