エシカル消費者になる理由といますぐできる4つのアクション
エシカル消費者になる理由って何?その概念や背景、国際的な動きを含めて、ヴィーガン必見の情報を徹底解説します。また、今日からすぐ始めることのできる、エシカル消費を実践するための行動を4つご紹介。あなたも今日から実践してみてはいかがでしょうか。
3. 動物愛護(アニマルウェルフェア)
私たちが、毎日気にとめることなく使っている日用品(石けんやシャンプーなど)や化粧品の多くは、その開発段階で「動物実験」が行われていることをご存知ですか?
新製品の開発には、その製品に毒性や生体への影響を確かめるため、ウサギやモルモットといった動物が犠牲になっています。
2013年には、EU域内における化粧品(原料・製品問わず)に関わる動物実験は全面禁止となりました。しかし、日本では大手の化粧品メーカーを中心に動物実験が続けられているようです。
この事実を知り、動物実験をしていない日用品や化粧品ブランドを選ぶ人がいます。これも「エシカル消費」の活動の一つです。
このような動物愛護の流れは、ファッション業界にも広まっており、世界的に有名なブランドが、動物素材を使用した製品を取りやめる動きが見られています。
例えば、カルバンクラインやトミーヒルフィガーをもつPVH社は、ワニやヘビなどの皮を利用した製品の製造禁止を発表しました。
これは、アメリカの動物保護団体であるPETAとの協議受けて決断したと報道されています。
シャネルやヒューゴボスなど、その他多くのブランドも動物素材のファッション利用禁止に賛同の方針を示しています。
ちなみに、PVH社の英断に対し、PETAはヴィーガンチョコレートを贈って返礼したと言われています。
ほっこりする「返礼の形」ですね。
(出典:JAVA | 化粧品でも動物が犠牲に、VegNews | CALVIN KLEIN, TOMMY HILFIGER BAN EXOTIC ANIMAL LEATHER)
動物由来素材を使用しないファッションは、「エシカルファッション」と呼ばれています。
エシカルファッションに関する情報はこちらを参考にしてください。
エシカルファッションとは?皆に知って欲しいファッションの裏側
エシカル消費者になるための4つのアクション
エシカル消費者と呼ばれる人たちが、そのような消費活動に向かうきっかけとなった代表的な理由を、3つご紹介しました。
児童労働(および生産過程における労働環境)、地球環境への影響(生態系破壊など)、動物実験など、それぞれ商品の製造過程、消費過程、開発過程で発生している企業活動について、反対という意思表示がエシカル消費であるということが分かりました。
では、実際に自分が「エシカル消費者」となるための具体的なアクションを紹介します。
1.消費自体を控える
日々の暮らしの中で、何かを買おうと思うとき、いったん立ち止まり「これって本当に必要かな?」と自分に問いかけることが必要です。
ひとたび買ってしまえば、その商品が不要になる、つまりゴミを増やしてしまうリスクも伴うからです。「必要最小限のものだけを買う」ことは、究極のエコアクションといえます。
そして、同時に長く使うということも大切です。
一概には言えませんが、極端に低価格の商品は壊れやすい傾向があります。そのため、安いものを短期間に大量に使うことになってしまい、資源の無駄遣いに繋がってしまいます。
買い物かごへ入れる前に、購入ボタンを押す前に、一度本当に必要かどうかを考える癖をつけましょう。
2.マイバッグやマイボトルの積極利用
日本でも、以前から自治体単位で「5R運動」が盛んに叫ばれています。
目的は「ゴミを減らす」こと。そのためには5つのRのついた行動を取りましょうという運動です。
- Refuse(リフューズ):ごみになるものを断ること
- Reduce(リデュース):ごみをつくらないこと
- Reuse(リユース):再使用すること
- Repair(リペア):修理して使うこと
- Recycle(リサイクル):資源として再生利用すること
この「5R運動」を実践することで、個人レベルからではあるものの、海洋に流れ出てしまうプラスチックゴミを大幅に減らすことができます。
ペットボトルやビニール袋等の包装材料を減らすことは、環境や生態系への悪影響も抑えることにつながります。