UN(国際連合)が、2015年に17の分野からなるSDGs/Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)を設定する以前から、ヨーロッパ各国では貧困や格差問題、そして気候変動は懸念されていました。
企業のみならず、ヨーロッパに住む人々も個人としてできることは何かを常に考え、より良い世界を作るために取り組んでいます。
サステイナブルな暮らしが当たり前となっているヨーロッパ、持続可能なエネルギー開発、発展途上国への投資や、温室効果ガス削減を含む、気候変動への対応などを積極的に行なっている、ヨーロッパッ企業を紹介します。
Adidas
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ドイツ発祥人気スポーツウェアブランドAdidas(アディダス)は、サステイナブルに最も力を入れているファッションブランド。
特に、気候変動や生物多様性、廃棄物や汚染などに対応するべく循環経済(サーキュラーエコノミー)に力を入れています。
循環経済とは、新たな資源を使わずに、すでに使用している資源をできるだけ長く再利用しながら、資源を無駄にせずに新しい価値を見出すこと。
同社は海と海洋資源を守る活動をしている団体Parley Ocean Plastic(パーレー・オーシャン・プラスティック)と提携して、海洋汚染と深く関わりのあるプラスティック問題を無くすべき力を注いでいます。
再生プラスチックにより作られた素材を使った靴を開発し、2024年までに、アディダスではすべての製品に、リサイクルポリエステルを100%使用へ向け取り組んでいます。
アディダスのヴィーガン製品も是非チェックしてみてください。
アディダス スーパースター ヴィーガン (Amazon)
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Moncler
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1952年にイタリアで生まれた高級アウトドアブランドMoncler(モンクレール)。モンクレールは、そのイタリアらしい斬新なデザインにより作られたダウンジャケットが人気です。
同社はファッションへの持続可能なアプローチにより、2021年にDow Jones Sustainability Index(ダウジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)に取り上げられました。
モンクレールは、徹底された品質管理をしている機関、ダウン・インテグリティ・システム&トレーサビリティ(DIST)を採用し、特定のダウンのリサイクルを開始。このプロセスにより、従来のリサイクル方法よりも70%少ない水を使用することができます。
Nestlé
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世界最大の食品および飲料企業の1つであるNestlé(ネスレ)は、環境と社会の両方で、企業が良い影響を与えられることを理解し実行している会社です。
同社は、食品を通じてより幅広い知識と、より良い健康を促進することに取り組んでいます。
今までに、8,000万人以上の世界の子供たちに健康的な食のあり方を教える食育、3億5,000万人の親達にヘルシーで美味しい料理をするのを支援してきました。
同社はまた、責任ある資源調達イニシアチブの一環として、農村開発に多くのエネルギーを投入しており、安全な水を普及できるよう、効果的な水環境ソリューションを提唱しています。
ネスレの製品も是非チェックしてみてください。
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ネスレ アルジネードウォーター スポーツドリンク風味(Amazon)
Ørsted A/S
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Ørsted A/S(オーステッド)は、デンマークのフレデリシア市に拠点を置く、大手多国籍エネルギー企業。
2021年、同社は、ネットゼロの目標を達成するため、英国スコットランドで再生可能エネルギープロジェクトを推進し、浮体式洋上風力エネルギーを行なっている主要企業による、共同事業体を結成することに成功しました。
年間を通じて、オーステッドは、革新的な再生可能エネルギーソリューションを企業に提供し、永続的な顧客関係を構築し、環境負荷を減らすという義務を果たすため、陸上と海上の両方で風力発電機能を開発し続けています。
アメリカ雑誌TIME(タイム)最も影響力のある100の企業2022に選出。他にも、同じくアメリカ雑誌Forbes(フォーブス)最も持続可能な100の企業2020のトップに選出されています。
世界で最もサステイナブル企業として認知されている企業がオーステッドです。
Schneider Electric
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20年以上にわたって持続可能性を提唱してきた、多国籍エネルギー管理および電気機器メーカー企業であるSchneider Electric(シュナイダー・エレクトリック。)
フランスを拠点とするシュナイダー・エレクトリックは、Life is On(人生は続いていく)、あらゆる人がエネルギーや資源を最大限活用することを可能にし、世界の進歩と持続可能性を同時に実現すること、を信条としています。
2021年、同社はエネルギー関連の幅広い目標を、持続可能性戦略のために掲げました。その中には、2050年のネットゼロ目標に先立ってカーボンニュートラルを達成することも含まれます。
ゼロカーボンプロジェクトには、1000近くある自社の事業関係者に、環境の影響を削減するために、デジタルツールと資源を提供し、自社だけではなく、自社製品に関わる全ての事業関係者とともに取り組んでいます。
シュナイダー社はカナダのメディア雑誌Corporate Knights(コーポレート・ナイツ)世界で最も持続可能な100の企業2021で、世界1位に選ばれています。
まとめ
サステイナブルな暮らしが当たり前のヨーロッパでは、たくさんのヨーロッパ企業はサステイナブルが提唱される以前から取り組んできました。
欧米メディアが報告するサステイナブル企業においても、ほとんどがヨーロッパの会社で占められているのを見ても分かる通り、サステイナブルがヨーロッパの国々で深く浸透しているのがわかります。
日本企業もヨーロッパ企業のように、サステイナブルな取り組みが当たり前となるといいですね。
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