GenZはサステナビリティを重視?世代によって異なる購買行動とは?
次の消費を担う存在であるZ世代。今回は、Z世代の特徴や、どのような購買行動の傾向があるのかを解説していきます。
Z世代を意識した、企業のサステナブルな取り組み
Z世代のサステナビリティ意識により、企業も新たな取り組みを始めています。
大きな発信力を持つブランドの持続可能な社会への取り組みは、次世代のZ世代を意識したものと言えるでしょう。
今回は、以下の企業によるサステナビリティな取り組みをご紹介していきます。
- H&M
- ナイキ
- コカ・コーラ
H&M
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ファッション業界の中でもいち早く環境への取り組みを始めたのがH&Mです。
スウェーデンが展開するこの企業は、2030年までに、「H&Mで発売する全製品をリサイクル可能な原材料にしていく」という高い目標を掲げています。
2017年ぐらいからスタートしたこの取り組みにより、今現在でも、全製品中64.5%の素材がリサイクル可能素材と高い比率です。
中でもコットンに関しては、100%オーガニック・リサイクル素材を利用しており、すでに目標を達成しています。
今後、コットン以外の素材に関してもリサイクル可能な新素材をどんどん投入していく予定とのことです。
なお、H&Mは、2021年に「リサイクル素材85%以上」の現在最もサステナブルな水着を発売しています。
さらにH&Mは、2016年に男女平等を示すインデックスで一位になるなど、公平で平等な雇用にも力を入れています。
働きやすさの改善に重きを置いていることも、Z世代に支持されている点です。
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ナイキは、サステナブルな社会のために、「Move to Zero」という取り組みをしています。
「Move to Zero」では、素材や製法の改善により二酸化炭素の排出量をゼロにすることを目指した取り組みです。
ナイキは、”世界中全てのアスリートに尽くすことがナイキの存在意義であるならば、地球環境を守ることはナイキの使命でもあります。この取り組みに、ゴールはありません。”と語っています。
使用後には廃棄されるだけだった素材を、リサイクル素材に置き換え環境にやさしく、それでいて機能性やファッション性を損なわないのはナイキの素晴らしい点です。
ナイキ製品の中で以下の基準を満たすものは「サステナブル素材」の表示がされます。
- アパレル製品=全重量のうち再生素材が50%以上
- シューズ=全重量のうち再生素材が20%以上
サステナブルスニーカーの詳細は以下の記事を参考にしてみてください。
廃棄物ゼロへと踏み出すシューズ、ナイキのサステナブルスニーカーとは?
コカ・コーラ
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コカ・コーラは、ペットボトルを再びペットボトルにするサイクルを目指す、「ペットボトルtoペットボトル」に取り組んでいます。
「ペットボトルtoペットボトル」のゴールは、使い終わったペットボトル容器を資源として回収、リサイクルして再利用することによるサーキュラーエコノミーです。
現在コカ・コーラのペットボトルはリサイクル材の比率が20%弱。まだまだ原油由来の素材に頼ってしまっていることは否めません。コカ・コーラは、さらなる技術開発により、このリサイクル材の比率を高めていくとのこと。
そして、2030年までにリサイクル材と自然由来の素材のみでできる、原油不使用のペットボトルの実現を目指しています。
さらに、コカ・コーラでは女性の雇用やサポートを充実させるなど、働きがいのある環境づくりにも重点を置いています。
まとめ
Z世代はサステナビリティやダイバーシティに強い関心を持っており、とりわけ人種・性別・の問題には多くのZ世代が立ち上がるべきだと考えています。
インクルージョン意識を強く持つZ世代は、消費に関しても環境や人、コミュニティーに貢献できるものを選ぶ傾向があります。
これからの世界を担うZ世代は、現実的な思考に加え、社会を良くしようという新たな価値観を持った世代と言えるでしょう。