ヴィーガニズムの社会活動や子育てを実践する女優、ケイト・マーラのヴィーガンライフスタイル

ハリウッド女優として活躍中の、ケイト・マーラは、ヴィーガンであり、母であり、動物や人の差別をなくすための社会活動家でもあります。彼女の生き方は、きっと私たちのモデルロールとなるはずです。

ヴィーガンとして生きるケイト
きっかけ
ケイトが10代の頃、家畜として動物を飼育し、人の都合によって命を犠牲にする現実を、何度か目撃してきました。
「人間のためという理由だけで、命を犠牲にすることが、動物にとって、どれほど恐ろしいことだろうか」
ケイトは、そう感じていました。
そして、「なぜもっと、そのことに早く気付かなかったのかと恥じた」とも言っています。
その後、ケイトは、菜食を選択します。
完全なるヴィーガンに移行したのは、2013年に友人に、1冊の本を薦められたことが、きっかけです。
セレブ御用達の栄養士である、キンバリースナイダーの著書『The Beauty Detox Solution』です。
そして、ヴィーガンになるにあたって頼りにしたのは、妹の、ルーシー・マーラでした。
彼女は、ケイトがヴィーガンになる2年前に、ヴィーガンライフを選択していたのです。
参考:VegNews
キンバリースナイダー インスタグラム @_kimberlysnyder
そして、アドボケイトになる
アドボケイドとは、「擁護者・代弁者」などという意味です。
ケイト・マーラは、ヴィーガンであることとしてだけではなく、動物を擁護する活動に取り組みます。
それは、実際に、ヴィーガンを選択した方にとっては、わかるでしょう。
「ヴィーガンであること」と、「動物を擁護するなど、世間に向けて行動に移すこと」の、大きな差があります。
しかし、ケイトにとって、アドボケイトになることは、ごく自然な流れでした。
きっかけは、2013年、『ブラックフィッシュ』という、ドキュメンタリーでした。
シーワールドの動物虐待、人的事故を隠していたシーワールドの裏側を明らかにした衝撃的な映画です。
ケイトは、映画製作者に連絡を取り、サポートをしたいと申し出ました。
その後、ニューヨーク市の馬車をなくすよう、活動します。
そして、工業、農業に従事する人々における、環境的人種差別にも、スポットを当てました。
彼女は、この現実に、皆が気付いてほしいという思いから、ドキュメンタリー製作に取り組みます。
それが、2022年、彼女自身のドキュメンタリー『The Smell of Money』です。
この映画は、ヴィーガンチーズブランド『Miyoko’s Creamery』を手掛ける、ミヨコ・シナー氏の、食と映画のイベント「マインドフル・イーティング映画祭」で、公開されました。
『Miyoko’s Creamery』については、ケイトの食生活について触れる際に、改めてお話しいたします。
動物法的防衛基金の必要性を説く
ケイトの、社会活動の幅は、さらに広がりを見せます。
2016年、ケイトと、妹のルーニー・マーラは、アメリカの動物愛護協会と一緒にリベリアに赴きました。
そこでは、医療機関に見捨てられた、チンパンジーのグループが、生きていくことが大変困難な状況にあると知りました。
妹とともに、チンパンジーを保護する活動に注力
ケイトは、チンパンジーを保護するために、資金を集める活動を開始。
妹のルーニーとともに、チャリティTシャツを製作し、その売上金を、全額寄付に充てます。
また、医療グループにその大部分を支払ってもらえるよう、粘り強く働きかけました。
この活動には、動物法的防衛基金の存在が、不可欠であると、ケイトは言います。
基金には、動物のために動く、優秀な弁護士がいます。
「私たちが、動物のための正義を擁護しているときに、私たちの側に法律と政策があることは重要なことだ」
と、ケイト自身も、彼女の活動の支えとして、心強く感じています。
参考:SHAPE