全米ケンタッキーでヴィーガンチキンが食べられる!大好評につき、4000店舗展開へ
アメリカのケンタッキーフライドチキンで、植物由来の代替肉からつくられた「ビヨンド・フライドチキン」の数量限定販売が開始されました。動物性の原料を一切使わずに、大豆やエンドウ豆などを原料につくられたヴィーガンフライドチキンを、皆さんにご紹介させていただきます。
「ビヨンド・フライドチキン」は、アメリカの代替肉大手企業、ビヨンドミート社とケンタッキーが提携し、共同で開発されたヴィーガンチキンです。
現在、アメリカにあるケンタッキーフライドチキンの約4000店舗において、期間・数量限定で販売されています。
今回は、動物由来の原料を使わず、植物由来の代替肉でつくられたヴィーガンチキン「ビヨンド・フライドチキン」を、皆さんにご紹介させていただきます。
ビヨンド・フライドチキンについて
今回、アメリカ全土のケンタッキーから一斉に発売されたのは、ビヨンド・フライドチキンというチキンナゲットのような形をしたフライドチキンです。
ケンタッキーといえば、看板商品のフライドチキンといったイメージが強いですが、ビヨンド・フライドチキンは、本物の鶏肉を一切使わずに、主にエンドウ豆のたんぱく質など、プラントベースの材料からつくられています。
見た目や味、食感など、まさに本物の鶏肉と遜色のないビヨンド・フライドチキンは、2019年の8月、アメリカのジョージア州アトランタにあるケンタッキー店舗において、試験的に提供されました。
その時の評判が良かったため、2020年度にはアメリカの一部の店舗で期間限定で販売されましたが、そちらもすぐに売り切れてしまうほど売れ行きが好調だったため、今回、アメリカ全土のケンタッキーでの一斉販売に踏みきったようです。
現在、アメリカ国内にある約4000のケンタッキーのお店で、6個入りで6ドル99セント(日本円換算で約800円)にて購入できますが、数量限定のメニューのため、売り切れ次第、販売終了になります。
ビヨンド・ミート社とは
2009年に設立された、ビヨンドミート(Beyond Meat)社は、植物由来の代替肉を開発・製造するアメリカの食品テクノロジー企業です。
2019年5月、NASDAQ(ナスダック)市場に新規株式公開、さらに短期間に資金調達を繰り返し行うほど、急成長をとげています。
本物の食肉の味や食感などを詳細に分析した上で、エンドウ豆やココナツオイルなど、100%植物由来の原料からつくられたプラントベースの代替肉「ビヨンドバーガー」がビヨンドミート社の主力商品です。
ほかにも「ビヨンドチキン」や「ビヨンドソーセージ」など種類豊富なビヨンドミート社の代替肉が、全米中のスーパーマーケットや、サブウェイなどのファストフード店でも販売されています。
代替肉を使ったメニューを開発するファストフード店
近年、ニューヨークなど都市部に住む若者たちを中心に健康志向が高まっており、菜食主義のベジタリアンや、卵やハチミツを含む動物性の食品を一切摂取しないヴィーガンの人口が増え続けています。
それに伴い、大手ファストフード各社がヘルシーなプラントベースメニューの開発に乗りだし、代替肉のメーカーとの提携を次々と発表しています。
ビヨンドミート社と比較されることも多い、代替肉大手企業「インポッシブル・フーズ社」は、アメリカ発祥のハンバーガーチェーン「バーガーキング」と提携し、100%植物パティを野菜と一緒にサンドした「プラントベースワッパー」を開発・販売しています。
当初、期間限定メニューの予定だった「プラントベースワッパー」ですが、売れ行きが好調だったため、現在では日本のバーガーキングのレギュラーメニューに加わっています。
また、モスバーガーやロッテリア、フレッシュネスバーガーなどでも同様に、プラントベースのハンバーガーメニューが提供されています。