ネスレが、イスラエルの培養肉開発に本格参入!食の最先端をお届け
ネスレの培養肉開発に参入というニュースの詳細と、培養肉について、そして今後の伸びしろについてご紹介していきます。培養肉、これから急速に広まっていきそうです。
そんな大企業までもが注力する「培養肉」とはどのようなものなのでしょうか。
この記事では、ネスレの培養肉開発に参入というニュースの詳細と、培養肉について、そして今後の伸びしろについてご紹介していきます。
なんとなく聞いたことある程度の「培養肉」ですが、これから急速に広まっていきそうです。
食業界の巨大企業ネスレが培養肉開発に参入
世界で最も大きな食品会社であるネスレ社が、培養肉開発を進めるイスラエルのスタートアップ企業Future Meat社とパートナーシップを結んだと発表しました。
多くの企業がよりサステナブルな食品の提供に向けて舵取りをする中で、若干で遅れていると批判されていたネスレ社ですが、ここにきて「タンパク質の代替品」への取り組みを加速させることとなります。
今回のプレスリリースでネスレ社が公表した、培養肉への開発を進めるメリットは二つ。
- 培養肉を混ぜ合わせることで、代替肉の味や食感をより良くしてくれる
- 「細胞培養の分野」が発展することで、代替肉の値段も下がる
急速に広がる「従来の畜産」への見直しを受けて、代替肉の需要は爆発的に伸びています。
開発を進めることで、より美味しく、より満足度の高い代替肉を作り出し、さらに開発コストも下がることで商品価格も下がっていくことが期待されています。
培養肉の研究開発を進めるイスラエルのFuture Meat社とは
今回ネスレ社がパートナー企業として選んだのはイスラエルのFuture Meat社でした。
この会社は、培養肉の研究開発に取り組んできており、世界初の大規模な生産ラインまで構えています。
今までは小さな研究所単位での開発が進んでいましたが、この生産ラインが稼働することで、注力する「培養チキン」の大量生産が可能になります。
量を確保することで、商品コストを抑えることができ、より多くの人の手に届くような培養チキンを生産販売することを目標としています。
培養肉や代替肉などは、新しい業界ということもあり、安価な値段で出荷するというのが難しいという課題が依然として残っていますが、そこにフォーカスしようと取り組んでいるのがこのFuture Meat社です。
同社は2022年末までに、アメリカ市場で販売開始を目指しています。
現時点では100gあたり2ドルでの培養チキンが販売可能とのことですが、それでも本物のボーンレスチキンがアメリカでは100g1ドルで販売されているので、代替品の方が2倍の値段になってしまうというのが現状です。
より多くの人に届けるには、さらなる開発が必要と言われています。
Future Meat社の公式ホームページはこちら。