ヴィーガンというと食事に意識が向きがちですが、身の回りの意外なものにも動物由来の製品があることをご存知でしょうか?
動物保護や環境保護への意識をさらに高めるために、身近にあるヴィーガンではないものについて考えることも大切です。
ふだん、何気なく使っているものにも、動物由来のものが隠れているかもしれません。
新たな気づきで、ヴィーガンの知識を一緒に深めてみませんか?
身近なところにあるヴィーガンでないもの8選
1. 革製品
車のシートやソファ、お財布などには革製品が使われていることがあります。
お洒落で格好いい革製品は、ファッションの一部となっていますが、説明不要の動物性素材です。
ファッション性が高いかもしれません。持っていると箔がつくかもしれません。
しかし、動物のことを考えると革製品を使う必要があるか、考えてしまいますよね。
ヴィーガンレザーについての詳しい記事はこちらです
【動物性素材不使用】ヴィーガンレザーとは|植物性レザー8種紹介
動物性不使用のカフェでは、白砂糖や乳製品などの取り扱いは無いのかもしれません。
しかし、座っているソファやコーヒーカップの装飾に皮が使われていることもあるようです。
食品だけにとどまらず、広い視野で見ることも大事ですね。
2. 布団(羽毛)
ふかふかで温かい羽毛布団には、動物の羽毛が使われています。
羽毛は、鳥の表面の体毛を示し、保湿性が高く、空気をたくさん取り込むことができるので、温かさを保つことができます。
しかし、コストダウンのために、無麻酔で動物の毛をむしりとるケースがあるのも事実。
私達の温かさと引きかえに、動物たちは辛い思いをしています。
布団と合わせて枕にも注意しましょうね。綿などの植物性で出来た布団をおすすめします。
3. ダウン
ダウンに関しても羽毛布団と同様に、動物由来の素材が使われています。
寒い時期には重宝するダウンですが、ヴィーガンの方は形を変えて寒さを乗り越える工夫が必要です。
「Save The Duck」や「Matt & Nat」など、ヴィーガン対応のブランドもあります。
上手く活用し、アニマルフリーの素材など違うもので代用しましょう。
羽毛についての詳しい記事はこちらです
4. ニット(ウール製品)
薄くて温かい、ウール製のニットも動物由来の製品です。
羊の毛を刈り取って作られたウールには、ここでの詳しい紹介は控えますが、羊の悲惨な現状が見え隠れしているのをご存じでしょうか。
ウール製品以外のものでまかなうことで、動物保護の観点から、ヴィーガンとして協力することができますね。
ウールについての詳しい記事はこちらです
5. スキンケア製品
数あるスキンケア用品の中には、動物由来のものも意外と多く使われています。
美肌に効く、スクワランやコラーゲン、エラスチンなどは、動物由来の成分なので、ヴィーガンの方にはおすすめできません。
また、製造過程でも、動物実験を行っていないことを確かめる必要があります。
見分けるポイントとしては、ヴィーガンの組織から認証を受けているかどうか。
クルエルティフリー(動物実験されていないもの)や PeTAの認証マーク(動物へのエシカルな扱いを行う者が認証しているもの)があると安心できますね。
動物性不使用のスキンケア用品についての詳しい記事はこちらです
6. 歯ブラシ
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歯ブラシにも、動物の毛を使用しているものがあるので注意が必要です。
動物の毛で作られた歯ブラシは、歯磨きの際にソフトな感触が得られるため、歯茎を傷つけることが少ないと言われています。
また、エシカルでないプラスチックを使う歯ブラシも、ヴィーガンではありません。
歯のエナメル質を傷つけることも無いことから、使用される方もいますが、ヴィーガンの方にとっては動物愛護の観点からも心を痛めてしまうこともあるでしょう。
たとえば、ハイドロフィルの竹歯ブラシなら、100%植物由来なのでヴィーガンの方でも安心ですよ。
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7. ヘアブラシ
豚毛や猪毛のブラシを目にしたことはありませんか?
動物の天然の油分が、髪の毛にハリとツヤを与えるといわれているので、美容のために使用している方も多いようです。
しかし、ヴィーガンの方にとっては、動物由来のヘアブラシは使用したくないのが本音だと思います。
動物由来のヘアブラシを使用しなくても、美しい髪はお手入れ次第で維持できるのではないでしょうか。
髪の毛を洗うときに、丁寧にマッサージをしながら血行を良くすることで、健康な髪の毛を保つこともできるでしょう。
おすすめのヴィーガンヘアブラシの記事はこちらです
8. 楽器
美しい音を奏でる楽器にも動物由来のものが使われています。
たとえば、ギターのナットやサドル、バイオリンやチェロなどの擦弦楽器の弓など。
また、接着剤として膠(にかわ)が使われる場合は、こちらも動物由来ですね。
ギターのナットは、ギターの音階を調整するペグ側にある棒のようなパーツのことで、弦を支える支柱の役割をしています。サドルはボディ部にあるパーツを指します。
アコースティックギターのナットには牛骨が使われており、サドルには象牙や牛骨などが使われているので注意が必要です。
ギターの場合、牛骨の部分を真鍮(銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金)や、木製、プラスチック製のものに交換してみるのも、楽器演奏を諦めなくても済むコツかもしれません。
バイオリンの弓1本に対し、動物の毛が160~180本も使われているのだとか。
バイオリンの弓に関しても、なんとヴィーガンの弓が存在します。
ヴィーガン先進国のイギリスにある楽器店「CARDIFF VIOLINS」が販売しています。
その名も「Vegan Bow “Makeover”」。

馬の毛を人工毛に、象牙パーツをプラスチックに置き換えています。
ヴィーガンの楽器演奏家にとっては、待望の商品だったのではないでしょうか。
このように、科学技術の進歩で、動物由来のものの置き換えが進んでいるのは、非常に嬉しいことですね!
まとめ
意外なものにも動物由来のものは使われています。考え始めると、息が詰まってしまうこともあるかもしれません。
最初は知らなくて当然ですし、ヴィーガンを意識するようになり、徐々に知識は増えていくものです。
あなたのヴィーガンを目指した目標は、こうした積み重ねで叶えられるのかもしれません。
まずは身近なものから、地球環境・動物に優しい生活にシフトしていきましょう。