オーガニック商品を選ぶときのポイントとコツ、農薬が多い野菜の特徴を解説
オーガニックのものを食べて健康的になりたい。でも、具体的にはどれを購入したらいいの?そう思ってなかなか手が出せない方は必見です。有機栽培の野菜と、そうでない野菜を徹底解説。これでもう購入時に悩みません。更には自分が理想とする食生活を見つけてみませんか。
目次
オーガニック食材の見分け方
スーパーやデパ地下などに買い物へ行くと、どれがオーガニックなのかわかりにくいこともあります。
そんな時、ひとつの目安としてわかりやすいのが「有機JASマーク」です。
農林水産省が消費者に適正な商品を選択できるよう、つくられたものです。
規定内容はFAO(国連食糧農業機構)とWHO(世界保健機構)によって設置された、コーデックスガイドラインに準拠して決められています。
コーデックスは、いわば食品の国際基準を作る政府間組織です。
1963年に設立して、現在は180ヵ国以上が加盟しています。
出典:厚生労働省
2000年以降、生産または製造の方法について認証を受けたものだけが、製品に「有機」の表示をつけられることになりました。
この制度により、JASに適合するかの格付けが行われJASマークがなければ「有機」や「オーガニック」などの表記ができません。
そしてJASマークの認証には、以下の4つの工程をクリアしないとならないのです。
- まず、製造予定の製品の配合表や水質調査表、非有機原材料が遺伝子組み換え、放射線照射されていないことを証明できる確認書類を提出。
- 次に提出された書類が認証の基準をみたしているかの書類審査があります。
- 更に検査マニュアルに基づいた実地検査が行われます。
- 最後に、判定となります。規定の基準を満たしていないと改善要求があり、不適合なものがあっては認証を受けられない厳重さです。
オーガニックの認証マークについては、こちらのハッピーキヌアヴィーガンメディアでもとりあげられているので、そちらもご覧ください。
こうした背景で認証されているJASマークなら、信頼に足るオーガニック製品を手にすることができます。
しかし、だからと言って全てがオーガニックである必要はあるのでしょうか?
例えばいつものスーパーと違って道の駅で買い物をしたとき、とれたての新鮮な野菜に目がいくこともあるはずです。
旅行先でいちご狩りに行ったら、その場で食べたくなりますよね。
そんな時に役立てていただきたいのが、オーガニックではない残留農薬がある野菜の知識です。
次項では農薬が多い野菜について、詳しく解説していきます。
残留農薬が多い野菜と少ない野菜TOP5
心身ともに健康的な食生活を送るうえで、オーガニック以外の選択もあると更に食の幅が広がります。
基本的に農薬は害虫を寄せ付けない為や、病気や雑草による野菜の成長を妨げない為に使用されています。
当然、野菜の特徴によって農薬を多く必要とするものとそうでないものがあり、それによって「残留農薬の多い野菜」というもの変わってきます。
アメリカの環境保護 NPO機関「The Environmental Working Group(EWG)」は残留農薬がある農産物をランキング形式で発表しています。
EWGは情報にもとづいた選択を行い、健康的な環境で健康的な生活を送るための画期的な研究で人に力を与えることをミッションとしています。
EWGが2021年に発表した残留農薬が多い野菜は以下の通りです。
- いちご(果物と思われがちですが、分類的には野菜です。)
- ほうれん草
- ケール
- ピーマン・唐辛子
- セロリ
反対に、少ない野菜はこちらです。
- アボガド
- スイートコーン
- 玉ねぎ
- 冷凍スイートピー(じゃこうえんどう)
- ナス
出典:The Environmental Working Group
こうして見ると、どれも身近な野菜ばかりです。
その中でもほうれん草やケールといった、葉物野菜が2つもランクインしているのは見逃せません。
葉物と言ったらレタスやキャベツを思い浮かべる方も多いと思いますが、この2つも残留農薬が目立つ野菜です。
特にレタスは害虫に弱いので、農薬をかける回数が多くなります。