米大手ピザチェーン パパ・ジョンズ、韓国で2種類のヴィーガンピザを222店舗に導入
アメリカの大手ピザチェーン、パパ・ジョンズが韓国の店舗に2種類のヴィーガンピザを導入しました。完売するほど大人気のパパ・ジョンズのヴィーガンピザと韓国で高まるヴィーガンムーブメントについてご紹介します。
現時点では、韓国国内の222店舗に2種類のヴィーガンピザを導入していますが、2025年までには300店舗に拡大する計画であると公表しています。
「グリーン・イート・ベジタブル・マルゲリータ」と「グリーン・イート・ベジタブル・ガーデン・スペシャル」は、肉を使わない選択肢を増やしたいという消費者の要望に応えるために発売されたものです。
特に、ヴィーガン(菜食主義者)向けのメニューの充実を求める声が高まっていたことも、発売を後押しする要因となりました。
パパ・ジョンズの韓国代表であるチョン・ジュング氏は、「海外のヴィーガン市場に比べれば、国内市場はまだ小さいが、プレミアムピザブランドの役割は、それぞれの消費者の好みに応えることです。」と、同社の声明を述べています。
新しい植物性ピザはいずれも、モッツァレラの代わりに乳製品を含まない、ヴィーガン対応のプラントベースチーズを使用しています。
パパ・ジョンズとは
パパ・ジョンズは、高品質な素材を使った薄焼きのピザで知られるアメリカの人気ピザレストランチェーン。
1984年にJohn Schnatter氏がインディアナ州ジェファーソンビルで創業し、父親が経営する酒場のほうき入れでピザを売り始めたのが始まりです。
現在、パパ・ジョンズは世界50カ国に5,000以上の店舗を展開する大手ピザチェーンに成長しました。
同社のメニューには、さまざまなピザに加え、ブレッドスティックや手羽先、デザートなどのサイドメニューの種類も豊富です。
グルテンフリーやベジタリアン、ヴィーガンのためのトッピングも提供しているため、多様なニーズに応えて顧客からの根強い支持を集めています。
また、そのメニューの豊富さに加え、品質と革新へのこだわりでも知られています。
同社は、アメリカで初めてオンライン注文を可能にしたピザチェーンであり、顧客体験を向上させるためのテクノロジーへの投資を続けています。
そして、サステナビリティに配慮する企業パイオニアとして、環境への影響を低減し、地域社会を支援するためのイニシアチブを実践しています。
パパ・ジョンズは、長年にわたり、社内の人種差別や性差別の非難など、いくつかの論争に直面してきました。
しかし、同社はこれらの問題に対処し、その都度社風を改善するための措置を講じ、問題に真摯に向き合うことで改善を重ねてきました。
弛まぬ地道な努力を経て、パパ・ジョンズは世界中のピザ好きに愛される、人気のある企業であり続けています。
パパ・ジョーンズのヴィーガンピザ
パパ・ジョンズは、イギリス、スペイン、オランダなど、ヨーロッパをはじめとする他の国でもすでに数多くのヴィーガンピザを提供しています。
2019年に入り、同社はイギリスでヴィーガンチーズを常設することを発表しました。
これは、乳製品を使わない代替品を求める消費者の請願書が約3万人の署名を集めたことを受けてのことでした。
それ以来、パパ・ジョンズはトッピングにもこだわり、4種類のヴィーガンピザを作り出しました。
また、カリフラワーの手羽先やポテトチップス、ディップなどのサイドメニューも多数開発し、デザートには、ヴィーガンのベン&ジェリーズ・アイスクリームが用意されるなど、続々と登場するヴィーガン対応の新メニューで、顧客を楽しませています。
まとめ
イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国に次いで、韓国でも大規模に導入されたヴィーガンピザ。
創業時から顧客の声に耳を傾け、最善を尽くしてきたパパ・ジョンズと、積極的に消費者が起こした行動が、大きな変化を生み出しました。
2023年2月上旬に、韓国で発売されたヴィーガンピザ2種類は、予想以上の反響と注文が相次ぎ、発売1週間後には完売し、一時的な品薄状態が続いているそうです。
若者を中心にヴィーガニズムへの関心が高まる韓国での、ニーズの高さを物語っています。
消費者のニーズに寄り添う企業こそ、パパ・ジョンズのように長く愛される企業になるため、消費者の声はビジネスに対して想像以上に大きな力を持っています。
日本でもパパ・ジョンズのヴィーガンピザが食べられるようになるかは未定ですが、ヴィーガニズムを実践するアクションの一つとして、日本で親しまれている企業に思いを伝えてみることが、大きな一歩に繋がるかもしれません。
韓国に行った際は、ぜひパパ・ジョンズのヴィーガンピザもチェックしてみてくださいね。
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