【スーパーフード】次世代栄養食スピリルナが、ヴィーガン生活におすすめな理由
藻の一種で、50種類以上もの栄養素を含むスーパーフードの王様といわれるスピリルリナ。その優れた栄養素や特徴、ヴィーガンの方におすすめする理由など、詳細を徹底解説いたします。
スピルリナとは、およそ35億年前から地球上に存在し続けているといわれる藍藻類(らんそうるい)の一種で、強い生命力を持った微生物で、古代から、人々の貴重な栄養源として摂取されてきた歴史をもち、栄養価が高いため「スーパーフードの王様」ともよばれています。
また、たんぱく質をはじめ優れた栄養素を含むスピルリナは、ヴィーガンのみなさんにも、おすすめしたい健康食品です。
今回は、次世代栄養食ともいわれ、NASAの宇宙食としても研究開発が進められている「スピリルナ」を、みなさんにご紹介します。
スピルリナの特徴とは
スピルリナは、ケニアやエチオピアなど熱帯地域の、水温が30~35度に達する淡水湖などにスピルリナは自生しています。
スピリルナが自生する湖は、強いアルカリ性の水質で、ほかの生物は住み着くことはできません。なぜ、このような過酷な自然環境の下、スピリルリナは長い間絶滅せずにいられたのでしょうか?
強い生命力を持つスピルリナの特徴や栄養素とは?これから解説させていただきます。
1.動物と植物の両方の性質をもつスピルリナ
スピルリナは藻の仲間で、体長0.3~0.5㎜ほどで青緑色、らせん状の形をしています。
植物のように見えますが、はるか昔、生命が動物と植物に分かれる以前から地球上に存在しているスピルリナは、動物と植物両方の性質を併せ持っています。
ふつう、藻類は光合成をしてデンプンを作りますが、スピルリナは光合成で動物の栄養源ともいわれるグリコーゲンを作り出すことができるという特殊な性質をもっています。
環境への負荷エネルギーもなく、育てやすいスピルリナは、人口増加による食料危機を救う未来の栄養食としても注目されています。
2.スピルリナに含まれる栄養素
スーパーフードといわれるスピルリナには、人間が生きていくうえで必要な栄養素がたくさん含まれています。
- たんぱく質(アミノ酸)
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維
- 脂質
このほか、カリウムやマグネシウムなど、身体に必要な50種以上の栄養成分のほとんどが、スピルリナにはバランス良く含まれています。
3.スピルリナの用途
美しい青緑色をしているスピルリナは「リナブルー」ともよばれ、さまざまな製品に使われています。
- 食品の天然着色料(ガムやアイスなど)
- 難民や貧困に苦しむ人々の栄養補助食
- ペットフードや鑑賞魚のエサ
- 化粧品
人間だけではなく、ペットの健康増進や熱帯魚の色揚げ効果など、スピルリナの用途は、実にさまざまです。