中国のヴィーガン事情を徹底解説!日本より早くヴィーガニズムが浸透中
これから爆発的に伸びるとされている中国のヴィーガン市場は、どのように変化していくのでしょうか。少しずつヴィーガニズムが浸透しつつある中国の最新情報をお伝えします。
目次
中国のヴィーガニズムトレンドを政府が後押し
中国におけるヴィーガニズムのトレンドは、海外の情報に接することが多く、また柔軟な考え方を持っている若者層に多いというのが現状です。
そんな中で、政府が肉の消費量を見直すような政策を掲げ始めました。
これは、中国のヴィーガニズムトレンドに拍車をかけることになるでしょうか。
2016年に発表された二酸化炭素排出量削減目標
中国において「二酸化炭素排出量削減」は大きな課題となっています。そんな中で、中国政府は世界でも珍しい「肉の消費量」も政策のガイドラインに書き加えました。
具体的には、「一日の肉の消費量を40-75gに抑えるように」という数字目標が発表されました。
菜食主義者として有名なアーノルド・シュワルツェネッガー氏を起用したキャンペーンを行うなど、政府主体の食生活改善活動は進みます。
食品ロスの観点を踏まえたキャンペーンも実施
2021年には「中国の食卓に並ぶ食材のうち40%は残して捨てられている」というショッキングなニュースも発表し、肉に限ることなく、食生活のスタイルを見直すようにというキャンペーンも実施しています。
世界におけるヴィーガントレンドと重なりつつ、政府主体のキャンペーンが行われることで、これからますます中国におけるベジタリアン・ヴィーガントレンドは加速していくのではと期待されています。
まとめ:中国におけるヴィーガントレンドは始まったばかり
文化的な背景からも、食卓に肉を並べることは当たり前という感覚が根強い中国。
そんな国においても、じわじわとヴィーガントレンドは押し寄せてきています。
現時点では35歳頃までの「若者層」を中心としたトレンドですが、政府による肉の消費量削減キャンペーンも加わり、これから着実に伸びていく見込みです。
人口数では世界NO.1を誇る中国とあって、小さなトレンドは大きなうねりになる可能性を秘めています。
また、現時点の肉の消費量が多いとあって、来るヴィーガントレンドに向けて、多くのスタートアップ企業が虎視眈々と巨大マーケットを狙っている状況です。
若者層と政府がタッグを組んだ状態は続きますが、これからどのように中国の食卓が変わっていくのかが楽しみです。
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