ヴィーガンやベジタリアンとマクロビの違い、関係は?詳細を徹底解説します
菜食主義のトレンドが着々と広まってきて「ヴィーガン」や「マクロビ」などの単語をメニューに見かけることも増えています。この記事では、ヴィーガンとマクロビの違いや、関係する点をご紹介していきます。
マクロビは健康維持のための食事法
ヴィーガンと並んで、耳にすることが増えてきた「マクロビ」とは何でしょうか。
玄米を食べたり、質素な食生活…というイメージが先行していますが、アメリカを始め健康意識の高い人から順に、食卓に取り入れている人が増えている食事法です。
マクロビという単語の発祥は?
日本では「マクロビ」と短縮形で呼ばれることが多いですが、「マクロビオティック」という呼び名が正式名称です。「マクロビオティック」は3つの言葉が組み合わさって生まれた言葉です。
- マクロ=大きい・長い
- ビオ(バイオ)=生命
- ティック=方法・術
上記3つの言葉を組み合わせると「長く生きるための方法」となり、つまりは「長寿法」という意味になります。
マクロビはどうやって始まったのか?
アメリカでトレンドとして大きく注目されるようになった「マクロビ」ですが、実は我らが日本発祥です!
1930年代に桜沢如一氏によって提唱された「日本の伝統食を摂取する食事法」のことです。
主食は玄米、副菜には植物性の食品を取り入れる食事法法に、中国の陰陽論と現代科学を組み合わせて作られた「長寿法」です。
同氏の取り組みは日本国内にとどまらず、北米や中南米、欧州へと広がり、世界的に「マクロビオティック」という単語が知られることとなりました。
マクロビの大切にする点は?
マクロビと呼ばれる長寿法の中でキーワードとなる大切な言葉が3つあります。
- 身土不二(その土地で出来たものを、その旬に合わせて食べることが自然であり、体を健康に保つという考え方)
- 一物全体(食べ物は種や皮なども含めた全体を頂くことで、バランスが取れるという考え方)
- 陰陽調和(季節に合わせて陰性と陽性の食べ物を組み合わせて食べるという東洋医学から来る考え方)
健康的な体を維持するために必要とされる、この3つの柱をもとに食事を作るのがマクロビです。
最初の「旬のものを食べる」などは、今日からでも取り入れることが出来るのではないでしょうか。
マクロビの食生活とは?
マクロビでは先に述べた3つのポイントを取り入れた食生活を意識します。
その土地や気候にあったバランスの良い食事をすることが健康に繋がると考えられています。
- 食べるものはその土地で作られた、旬のものを取り入れる
- 皮や種を捨てないという観点から、白米ではなく玄米、小麦粉ではなく全粒粉を使う
- 消化に時間のかかる肉や卵、乳製品は減らす ※でも禁止ではない
- 血糖値を乱降下させる白佐藤は減らす
- 無農薬や自然農法であることが好ましい
またマクロビのポイントとしては、玄米を食事の半分にし、副菜を減らすという点が特徴です。生活習慣病などを引き起こす原因となる「食べすぎ防止」にも効果的なバランスです。