【インド初】スイカの種を使ったヴィーガンチーズが誕生
インド初、スイカの種を使ったヴィーガンチーズが誕生。ヴィーガンチーズ業界に革命を起こす新しい製品とヴィーガンチーズ業界の最新情報についてお伝えします。
ムンバイに本拠地を置くスタートアップ企業、Katharos(カサロス)社は、スイカの種を使ったヴィーガン・チェダーとモッツァレラチーズを発表しました。
スイカの種を使った他に類を見ないヴィーガンチェダーとヴィーガンモッツァレラチーズは、同社によると世界初の製品となるそうです。
ピザやサンドイッチ、バーガー、フォンデュ用に溶かしたり、すり下ろして料理のアクセントとして利用することができます。
ソフトでクリーミーなチーズは、他にもココナッツオイル、カラギーナン(海藻由来のエキス)、リンゴ酢、トウモロコシとジャガイモのでんぷん、栄養酵母などシンプルな材料で作られています。
Jasmine Bharucha(ジャスミン・バルーチャ)により、2019年に設立されたKatharos(ギリシャ語で「純粋な」という意味)社。
現代の植物生化学と食品科学を採用し、乳製品に代わる植物由来の食品を作ることによって、インドのヴィーガン食品業界に革命を起こすことを目指しています。
果物の正しい摂取が健康に与える影響について語るバルーチャ氏
カサロス社では、スイカの種を使った新しいチーズのほか、
・カシューナッツベースのピザ用チーズソース
・ソフトチーズスプレッド(ペリペリ(辛いミックススパイス)、ローストクミン、ハラペーニョ、ナチョなどのフレーバー)
・アーモンドベースのフェタチーズ
・デーツ、カシューナッツ、ヒマワリの種で作ったエネルギーボール
などを提供しています。
カサロス社の製品は現在、同社のウェブサイトのほか、インドのオンライン食料品小売店Big Basket(ビックバスケット)とUrban Platter(アーバンプラッター)で販売されています。
ヴィーガンチーズは何からできている?
ヴィーガンチーズが誕生して間もない初期の製品は、でんぷんや植物性の油から作られることが多くありました。
しかし、現在のヴィーガンチーズ業界はより現実的な選択肢へと進化しており、培養技術を使ったものやカシューナッツやアーモンドなどの様々なナッツを使用して作られることが多くなりました。
そのような中で誕生した、スイカの種を使ったヴィーガンチーズは、さらなる革新的なヴィーガンチーズを生み出す大きな一歩と言えるかも知れません。
そして、「スイカの種」といったユニークな食材を使ったヴィーガン チーズの実験的製造を行なったのは、カタロスが初めてではありません。
ヴィーガンチーズ業界の最新動向
2022年初め、アメリカのヴィーガンブランドMiyoko’s Creameryは、有機スイカの種のミルクとひまわりの種のミルクを使った培養ヴィーガンカッテージチーズを初めて発表しました。
この新しい「培養植物乳カッテージチーズ」は、従来の乳製品を使ったカッテージチーズと同じマイルドな味わいとクリーミーな食感が特徴で、2023年には小売店での発売が予定されています。
他にも、オランダのアムステルダムに拠点を置く、食品技術のスタートアップ企業、Mr.&Mrs.Watson(ミスターアンドミセスワトソン)は、空豆を使ったヴィーガンチーズを発売しています。
このように、牛乳の代わりに豆などの高タンパク素材をヴィーガンチーズに利用しようと取り組んでいる企業が登場しています。
まとめ
スイカの種でチーズができるということは、他の種でもできるのか、気になるところです。
もし汎用性のある技術であれば、フードロスにも貢献する大きなイノベーションでもあります。
引き続きヴィーガンチーズ業界からのニュースが楽しみになりますね。
ハッピーキヌアでは国内外のヴィーガンに関する最新情報をお届けしていますので、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。
Katharos社公式サイトはこちら
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