洗い流さないコンディショナーは本当に環境に良い?詳細を徹底解説
欧米で大人気のヘアケアブランドGarnier(ガルニエ)から洗い流さなくて良いコンディショナーが登場。洗い流さないので水資源を節約できるため環境に優しいと謳われていますが実際はどうなのでしょうか?
ガルニエ創立者のアルフレッド・アムール・ガルニエが、天然植物成分で作られた史上初のヘアローションの特許を取得したときに、ガルニエは生まれました。
常に天然植物成分を使い、自然環境にも配慮してヘアケア商品を開発してきているガルニエが作る、洗い流さないコンディショナー(リーブインコンディショナー)は、本当に環境に優しいのでしょうか?
ガルニエのサステナブルの試み
2020年に、サステナビリティ進捗レポートをリリース。プラスチックの削減、より多くのリサイクル材料の使用、および天然由来の成分に焦点を当てた取り組みについて詳しく説明しています。
2021年にクルエルティフリー認証を取得し、すべてのガルニエ商品はクルエルティーフリーに。同年には、最初の少しの水の量で髪を洗えるシャンプー石鹸を発売。常に新しいサステナブル製品の開発を推進しています。
ガルニエによると洗い流さないコンディショナーは、1本あたり100リットルの水を節約し、二酸化炭素排出量は、従来の洗い流すタイプのコンディショナーよりも92%減少。
従来のコンディショナーの二酸化炭素排出量の63%は、水の使用によるものであると述べています。
また、商品はプラスチックではなく、軽量の段ボール一体型チューブにパッケージ化されました。
プラスチックと水の使用を制限することは、コスメ製品に使われる大量の水とプラスチック容器を使う化粧品ブランドにとって、大きな一歩と言えるでしょう。ガルニエの親会社のL’Oréal(ロレアル)は、2018年には140,000トンものプラスチックを使用しています。
洗い流さないコンディショナーとは?
実は洗い流さないコンディショナーは、ガルニエが開発したわけではなく、しばらく前から存在しています。
化粧品化学者のケリー・ドボスによると、ガルニエの処方の主要成分はステアラミドプロピルジメチルアミンとのこと。
これは、髪に付着することなく柔らかな感触を与えてくれるコンディショニング剤です。
多くのコンディショナーは、塩化ベヘントリモニウムのようなアンモニウム化合物を使用。髪や頭皮に必要な油分を補い、乾燥や摩擦を予防してくれる成分です。しかし、この成分は頭皮に付着するため毛穴が詰まってしまうため、使用後に洗い流す必要があります。
そのため、ステアラミドプロピルジメチルアミンは、毛穴詰まりを起こさないため、洗い流さないコンディショナー製品によく使用されているのです。
しかし、本当に洗い流さないコンディショナーはサステナブルなのでしょうか?