ついにエルメスも! ヴィーガン製品を取り扱っている高級ブランド7選

ヴィーガン製品を発表している高級ブランドが増えている事をご存知ですか?知名度の高い高級ブランドのヴィーガン・エシカルファッションを7選ご紹介します。企業のエシカルな取り組みについても解説します。

3.KERING(Gucciなどの高級ブランドが傘下)
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Gucci(グッチ)を筆頭に、 Yves Saint Laurent・ Boucheron ・Bottega Veneta・Balenciaga ・Alexander McQueenなどの高級ブランドを傘下に収める、フランスを拠点とする多国籍企業KERING(ケリング)も、上記でご紹介したBOLT THREADS(ボルトスレッズ)とパートナーシップを組み、商品開発を進めています。
パートナーシップを発表したケリングは、「革新的な代替素材や生地を見つけることで、長期的に業界の環境への影響を大幅に減らすことができる可能性がある」と述べています。
ただ、この素材がブランドでどのように使われるのか、また、グッチやサンローランなど、名だたるブランド群の中のどのブランドでこの素材を使った製品を展開するのかは、まだ分かっていないようです。
【Gucciのサステイナブルなコレクション】
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グッチでは、サーキュラーライン(循環型生産のビジョンをサポートするために作られたコンセプト)によるサステナブルなコレクション、「Gucci Off The Grid」が発表されています。
このコレクションでは、環境への影響を考慮し、リサイクル素材、オーガニック素材、バイオベース素材など、サステナブルな素材が使用されています。
こちらのコレクションにも、前述した再生ナイロン、ECONYL®が使用されています。
【KERINGの取り組み】
ケリングは、地球や社会への影響を考慮し、生物多様性の保全をサステナビリティ戦略の重要な柱としています。
透明性と協力こそが持続可能な変化をもたらすとのポリシーのもと、上記の新素材を用いた商品開発の他に、自然再生基金などのプロジェクトへの支援を行っています。
公式ホームページはこちら:KERING(ケリング)
4.Burberry
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Burberry(バーバリー)も、ECONYL®を使用した新しいカプセルコレクションを2019年に発表しました。
このコレクション発表時に、Burberryは、より持続可能なファッション業界を作るために、サステナブルであることと、ブランドのファッション性を失わない製品作りを続けていくことの重要さについて言及し、今後もサステナビリティに則った製品開発を継続していく姿勢を見せました。
(出典:Burberry「BURBERRY INTRODUCES NEW COLLECTION MADE FROM ECONYL SUSTAINABLE NYLON」)
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【Burberryの取り組み】
Burberryでは現在、オフィスや店舗、倉庫、及び社内製造で消費する電力の68%を再生可能エネルギーで賄っており、カーボンニュートラルの実現に向けて、2022年までに自社の電力消費量を100%にすることを約束しています。
またBurberryの*再生基金は、サプライチェーンにおける*カーボン・オフセットと*カーボン・インセットのプロジェクト支援を行っており、温室効果ガスの排出を削減し、炭素を貯蔵する自然ベースのソリューションの推進を目的としています。
*再生基金・・・Burberryの事業が環境に与える影響に直接対処するための、カーボン・インセット・プロジェクトに投資するための特定のファンド。
*カーボン・オフセット・・・自社のサプライチェーンと関係ない企業と連携するなどして、CO2等の温室効果ガスの排出が減るよう削減努力を行い、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資することで、排出される温室効果ガスを埋め合わせること。
*カーボン・インセット・・・自社のサプライチェーンと連携するなどして、CO2等の温室効果ガスのの排出量を削減すること。
また、廃棄物に対する新たなアプローチとして、サプライチェーン全体で廃棄物の再活性化を目指しており、商品開発の際に生じた余剰生地を、イタリアのブランド「Progetto Quid」に寄付しています。
このブランドは、女性が主導する非営利目的のファッション協同組合で、恵まれない人々に雇用機会を提供しています。
他にも、レザーの端材の一部を、イギリスのブランド「Elvis & Kresse」に寄付し、高級ホームウェアやアクセサリーの製作に利用してもらうなどの活動も行っています。
Burberryは、ブランド保護のために衣料品やアクセサリー、香水などの売れ残り商品を破壊・処分していたことが分かり、環境保護活動家により抗議された過去があります。
このような背景もあり、数年をかけて製品を「再活性化」するための再建計画をブランド一丸となって進めています。
公式ホームページはこちら:Burberry(バーバリー)