ミートフリーマンデーとは?気軽にヴィーガン・ベジタリアンを始めてみよう
週に一回だけ、月曜日は肉を食べないようにしよう!気軽に実践できるミートフリーマンデーについて詳しく解説。なぜ実施するのか、どのように実践すればよいのかについてご紹介します。
3. 健康のため
健康のために、ヴィーガンやベジタリアンになり、肉を摂らない人たちもいます。
肉を摂らないことでガン予防に繋がる、野菜や果物の摂取量を増やすほど、死亡率が低下するという研究結果もでています。
肉を控えると消化の負担が少なくなり、糖尿病や心臓病の予防など体によいことばかりでなく、心の健康にも効果があるそうです。
詳しくは以下の記事で紹介していますので、参考にしてください。
・ヴィーガンと健康|WHOも認める赤肉摂取とがんリスクの関係について解説 | ハッピーキヌア ヴィーガン情報
・野菜・果物を多く摂るほど死亡率低下?プラントベースで身体だけでなく心の健康も | ハッピーキヌア ヴィーガン情報
・【ヴィーガン】肉を食べないメリット4選|健康にも環境にも◎ | ハッピーキヌア ヴィーガン情報
4. 人に優しいエシカルのため
世界には、飢餓で苦しむ人たちは少なくありません。
一方で、畜産動物のえさに多くの穀物を使用しています。
畜産物1kgの生産において、必要な穀物量(とうもろこし換算)は、牛肉なら11kg、豚肉なら7kg、鶏肉なら4kg、鶏卵なら3kgです。
(出典:農林水産省 | 知ってる?日本の食料事情~日本の食料自給率・食料自給力と食料安全保障~平成29年9月)
畜産物1kgの生産に、何倍もの飼料穀物が使われています。さらに、飼育に大量の水も欠かせません。畜産動物が減れば、えさ用の多量の穀物も減り、その分を人にまわすことも可能です。
ここで紹介した以外の目的や理由で、ミートフリーマンデーに参加する人たちもいます。運動への賛同者は年々増えつつある傾向です。
ミートフリーマンデーの世界の動向
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Meat Free Monday(MFM)は、ミートフリーマンデーの提唱者であるポール・マッカートニー氏らが立ち上げた非営利のキャンペーンです。
毎週少なくとも一日、菜食の日にすることをすすめ、2021年現在、世界45カ国以上に運動が広がっています。
年々、キャンペーンに賛同する国は増えていますが、ここでは3カ国の近年の様子をご紹介しましょう。
イギリス
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MFM本部があるイギリスの、2020年の出来事やニュースに、以下のようなものがあります。
子供たちが食を学ぶのを支援する、非営利団体のCook School。
MFMはスクールと提携して、休暇中の子供たち用に、季節の食材をいかした月曜日に食べられる夏向けの菜食レシピを作りました。
(出典:MFM and Cook School team up for fun kids recipe series – MFM)
オックスフォード大学の学生自治会は、キャンパス内の食堂において、牛肉と羊肉の提供を禁止する決議をし、大学当局にその実行を求めています。
禁止することは、大学が2030年までに二酸化炭素の排出量を50%に減らすという目標に対して、効果的な戦略であると主張。
今回の問題提起の発端に、上述したメタンガス問題が関係しています。
(出典:大学食堂で牛肉と羊肉の提供が禁止へ!オックスフォード大学の学生組合が食肉制限に踏み出した理由(2020年12月7日)|BIGLOBEニュース)
アメリカ
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アメリカには、Meatless Monday(ミートレスマンデー)という非営利団体があり、2003年より、肉なし月曜日の運動を展開しています。
2019年ニューヨーク市は、市内の公立学校で、同年9月からミートレスマンデーの給食にすると発表。毎週月曜日に、ベジタリアンメニューの朝食と昼食が提供されます。
これは、2018年春に試験的にブルックリン地区の15校で実施されていたものが、市内の全公立学校に拡大されたものです。
(出典:New York schools join Meatless Monday – Meat Free Monday)
2021年より、世界有数のファーストフード店のマクドナルドは、「マックプラント(McPlant)」という植物性代替肉を用いたハンバーガーを、一部の市場で発売すると発表しました。
(出典:Tuck into a McPlant in 2021 – Meat Free Monday)
フランス
https://twitter.com/LundiVert_fr/status/1310482055650775042?s=20
フランスでは、Lundi Vert(緑の月曜日)という、月曜日は肉も魚も食べないという運動を、500人の著名人の支持をえて、2019年1月より展開しています。
2019年11月より、すべての学校給食において、週に1度ベジタリアンメニューを提供するという法律が施行されています。2年間の試験的なもので、2018年のEGalim法により導入。
2018年の調査では、フランス人のおよそ10人中6人、18~34歳の74%が賛成ということで、この法律は好感をもたれているようです。
(出典:Le défi des repas végétariens obligatoires dans les cantines scolaires : Le Monde / lemonde.fr)
2021年版のミシュランガイドで、フランス南西部にあるONAが、1つ星を獲得。ヴィーガンレストランとしては、フランスで初めての星つきレストランです。
ONAはOrigine Non Animaleの略で、動物由来でないという意味。環境への配慮を評価された店に与えられる、グリーンスターもあわせて獲得しています。
(出典:ビーガン向けレストランがミシュラン星獲得 フランス初:時事ドットコム)